第二十七章《決行》
そして、二週間はあっという間に過ぎ……。
今日は魔法使い撲滅計画決行の日。
「じゃあ、行こうか。」
「うん。」
私たちは浄化機関に侵入した。
「今回は中枢装置を壊すことが最重要事項だ。」
「それと、みんなで生きて帰る。」
「うん。」
光幻鏡
「これでいいかな。」
「あぁ、では、悠生さん道案内お願いします。」
「了解だ。」
少し歩くと大きな扉が見えた。
「ここ?」
「あぁ、これが中枢装置につながっている扉だ。」
「あれっ?なんか中が騒がしい?」
「うん……何だろうね?」
「あ、あれは……。」
私たちは恐る恐る中へ入った。
すると、謎の人たちと浄化機関の人たちが戦っていた。
「ねぇ?あれ誰?」
「あれは、理想機関だ。」
「理想機関……。」
心眼通話
「僕も聞いてない。」
「えっ?」
「……時間がない、様子を伺いながら手短に中枢装置を壊して帰ろう。」
「うん。」
その時、琉夏の動きが止まった。
「どうしたの?琉夏。」
「か、母さん……。」
「えっ?」
「……母さんがいる。」
「琉夏のお母さん?」
「八年前に死んだんじゃ?」
琉夏の母親と思われる人がこっちを見た。
「……琉夏、久しぶり。」
「母さん……何でそっちにいるんだよ。」
「えっ?」
「理想機関は魔法使いだけの世界を作るために動いてるんだろ。」
「えぇ。」
「何でだよ。母さんはみんなが自由に生きられる世界にしたかったんじゃないの?」
「琉夏……。」
時雨は琉夏の肩を叩いた。
「ねぇ、琉夏、今は……。」
「あぁ、わかってる。母さんよりも中枢装置を壊す。」
「うん。」
「でも、どうする?浄化機関だけじゃなくて理想機関もいるよ。」
「うーん。」
「機械なら、水をかければいいんじゃ。」
「確かに。じゃあ、行くよ。」
水弾!
――水の球を飛ばす魔法
しかし、機械の周りは結界で覆われていて魔法はガードされてしまった。
「くっ。」
「みんな!聞いてくれ!」
「!」
みんなが一斉に琉夏の方を見た。
「みんなで一気に魔法を出して結界を壊す。その後に時雨が水をかける。」
「わかった!」
「じゃあ、行くぞー!」
氷槍雨
炎球攻撃
風刃
――神楽舞。
「俺たち、することないじゃねーかよ!」
「確かにそうですね。」
その時、始まりの魔法使いさんの動きが止まった。
「ま、待ってー!」
「えっ?」
「中枢装置の中に片割れが……。」
「片割れ?」
「はい。会ったのは一回だけですけど。」
「どうする……?」
「私は……助けたいです。」
「うん。」
「助けよう。」
「いいんですか?」
「うん。誰も死なせたくないから。」




