第十八章《強敵》
「あ、奏多くん!」
「ココロさん。こんにちは。」
「久しぶり!元気だった?」
「はい。あのー、アメさんいますか?」
「アメなら、あっちにいるよ。」
「ありがとうございます。」
奏多くんってなんか隠してる?
ちょっと怪しいな。
しーちゃんとの会話、聞いちゃおう。
心眼通話
「新しく、協力してくれる人が増えました。」
「それは、よかった。」
「それと、中枢装置って言う機械を使うらしいです。」
「えー!」
「また今度、再び潜入して見てきます。」
「気をつけてね。」
「はい、それでは。」
「バイバイ。」
あれっ?
奏多くん何もしないで出て行った?
やっぱり裏があるのかな?
琉夏に相談してみよう。
「ねぇ、琉夏!」
「しっ、本名じゃなくて偽名を使え。」
「あっ、そうだった、ルイ!」
「なんだ?」
「奏多くんとしーちゃんが二人が最近怪しいの。」
「それは俺も思ってる。」
「もしかして本当は二人とも浄化機関の人間なんじゃない?」
「確かに、今夜聞いてみるか。」
そして、夜になった。
「みんな集合!」
「はーい。」
「単刀直入に聞く、時雨、奏多は敵なのか?味方なのか?」
「唐突ですね。」
「最近の二人怪しいもん。」
私は味方だけど……奏多は味方でも敵でもない。
それに、奏多が理想機関に勤めていることがバレちゃう。
「僕は敵じゃないよ。」
「じゃあ、さっき二人だけで話してたのは?」
「あ、あれは……。」
「伏せろー!」
「えっ?」
氷壁 — 氷の壁を作り攻撃を防ぐ魔法
次の瞬間。
店の一階部分に穴が空いた。
「えっ?何?」
私は状況が理解できなかった。
「ちっ、バレたか。殺せたと思ったのになー。」
「バカ!殺しちゃダメでしょ!私たちの任務は捕獲だよ。」
「あぁ、そうだった。でも殺しちゃダメってことは痛めつけてもいいんだよなー?」
「まぁ、いいけど手短にね。」
そこには怪しい二人が立っていた。
浄化機関の人?
「おい!みんな大丈夫か?」
「うん、琉夏が防いでくれたおかげでみんな無事だよ。」
「あっ、まだ生きてたか。」
「じゃあ、捕獲する奴以外は閉じ込めておくね。」
雷獄
バチバチッ――!
電気の柱が四方に出現し、相手を取り囲む。
「何だこれ?」
「電気の檻?」
「あれ?奏多は?」
「えっ?」
奏多は檻の外にいた。
「こいつであってるか?」
「あってるでしょ。だって右腕に包帯してるよ。」
「確かにじゃあ帰るか?」
「奏多ー!」
「あ?なんか雑魚が喋ってる。」
「まぁ、気にせず戻ろう。」
氷槍雨
「逃がさない!」
その時、琉夏が魔法を放った。
「雑魚の攻撃なんか痛くも痒くもないよ。」
絶対守護
「だから、無駄だって。」
効いてない!
絶対守護なんてどうやったら突破できるんだ?
「じゃあな、雑魚ども。」
「ま、待って……!」
瞬間転移
二人は奏多を連れて行ってしまった。
私たちは呆然と立ち尽くしていた。
「全然……敵わなかった。」
「あいつら、奏多をどうするつもりなんだ?」
「分からない……でも!」
「うん、助けに行くしかない。」
「敵は強敵だ!だからしっかり作戦を練ってから行こう。」
「うん!」
待っててね、奏多。
きっと私たちが助け出して見せる!




