第十九章《奏多救出作戦》
「この前の二人組は強かったな。」
「うん。」
「あの様子だと、女が攻撃役、男がサポートっぽいよな?」
「そうだね。」
「でも、何で私たちじゃなくて奏多が連れ去られたの?」
「それは……。」
「それは?」
「この前、奏多が浄化機関に潜入をした時に重大な秘密を知ってしまったから。」
「重大な秘密って?」
「来月に迫った魔法使い撲滅計画に中枢装置っていう装置を使うってことを知ったから……だから口封じのために連れ去られた。」
「中枢装置か。それを壊せば計画は失敗に終わるってことか?」
「た、多分……。だから、奏多は……!」
「うん、分かってるよ。敵じゃない。」
「だな、だって命懸けで情報を取りに行ったからな。」
「二人とも……!」
「じゃあ、奏多を救出、そして中枢装置の破壊が目標だね。」
その頃、浄化機関では……。
「おい!いい加減話したらどうだ?」
「……。」
「浄化機関に内通者がいるのは分かってるんだよー。」
「……。」
「誰だと思う?」
「……。」
「このままじゃ、白水たちも捕まえちゃうよ。」
「……それは……やめてください。」
「あっ?何か言ったか?」
「えー?言ってないんじゃない?」
「早く話せよ。」
「また、明日も来るから。」
「じゃあな。」
「バイバーイ!」
どうにかしてここから脱出しないと……。
今日は話しただけだけど、拷問は日に日にエスカレートしていくらしいから。
時雨たちは無事かな?
捕まってないといいけど。
一方その頃、浄化機関の捕縛部では……。
「何ー!」
「はい、奏多が尋問部 — 情報を聞き出す専門部署に捕まったらしいです。」
「やばいよな?」
「はい、あそこは魔法使いには容赦ないですからね。」
まずいことになった。
そのうち時雨たちも連れてこられるだろうな。
こうしちゃおけん。
一回様子を見に行くか。
「おい、伊藤!」
「はい?」
「急用ができたあとは頼む。」
「えー!わ、分かりました!」
「よろしくな!」
「健闘を祈ります。」
待ってろよ!
奏多!




