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『魔法が嫌われる世界で』 ―それでも私たちは、魔法を信じる―  作者: 淺桜雫音
第二部 魔法使い撲滅計画
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第十三章《潜入》

私たちは相変わらず、浄化機関(ヴェール)に立ち向かうための作戦を練っていた。

「なかなか、難しい。」

「もう、いっそ潜入でもしてみたら?」

「それなら、僕が行ってくるよ。」

「えっ、奏多?危ないよ?」

「大丈夫、僕、魔法使えないから。」

「……そうだね。」

「そっか、じゃあよろしくね。」

「じゃあ、今日は解散。」

「うん。」

そして、部屋には私と奏多が残った。

心眼通話《テレパシー・リンク》

頭に奏多の声が響いた。

「僕、潜入してくるから、何かあったらよろしくね。」

「でも、本当は奏多、魔法使えるけど大丈夫?」

「うん、僕は浄化機関(ヴェール)の持ってる魔法を感知する機械を無効化できるから。」

「でも、気をつけてね。」

「ありがとう。」

そして、奏多は部屋を出て行った。

私は嫌な予感がした。

その次の日、奏多は浄化機関(ヴェール)の研究所に向かった。

「バレないように行ってくるね。」

「うん、気をつけてね。」

そして、浄化機関(ヴェール)の研究所に着いた。

「ここが、浄化機関(ヴェール)の研究所。」

玩具創造《トイ・クリエイト》

これで、魔法を感知する機械を無効化できるはず……。

そして、僕は通気口から潜入した。

「よしっ、大丈夫そう。」

奥に進んでいくと、広い部屋に出た。

誰もいなかった。

思ったよりも、普通の部屋のようだった。

だが、それが逆に不気味だった。

奥に進んでいくと、極秘機密と書かれた資料が置かれていた。

そして、その資料を開くと……。

『魔法使い撲滅計画』

が書かれていた。

内容は魔法使いが入れない結界を作ること。

結界の外に居る魔法使いは、殺されること。

「これは……理想機関(エデン)、時雨たちに伝えないと。」

ガヂャッ!

「えっ?」

「……誰かいる?」

奏多の声が、研究所の中に響いた。

しかし、返事はなかった。

その時、奏多は背後から来た者に囚われた。

そのことは時雨が知る由もなかった。

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