第十四章《協力》
「ゔー、ゔー!」
「おいおい、そんな暴れるなって。」
「俺は味方だ。」
「ゔ?」
「あぁ、俺は白水……じゃなかった、時雨の兄だ。」
心眼通話
「それは本当ですか?」
刹那の頭の中に声が響いた。
「おっ、お前、魔法使えるのか?」
「俺はな、昔は使えたんだよ。」
「今は使えないんですか?」
「あぁ、今は使えない。浄化機関の奴らにやられた。」
「逃げないんですか?」
「俺は、捕縛部のトップなんだ。だから、時雨が危なかったらすぐに助けに行ける。」
「お前は?」
「……。」
「まぁ、そうだよな信用できないよな。」
「当たり前じゃないですか。」
「でも、君のことはなんとなく知ってるよ。」
「えっ?」
「柊奏多、実験後、魔法が使えるようになった。そして、今は駄菓子屋で働きながら、理想機関に情報提供している。」
「なんで?」
「これでも一応、浄化機関に務めているからな。」
「じゃあ、隠しても無駄ですか?」
「大体のことはわかる。」
「はー、じゃあ質問いいですか?」
「なんだ?」
「魔法使い撲滅計画は本当にやるんですか?」
「あぁ、来月決行だ。」
「それは本当ですか?」
「もちろん。」
「そこで提案なんだけど、協力しないか?」
「へっ?」
「いいだろー。」
「まぁ、裏切らないでくださいね。」
「もちろん。」
「俺が情報を仕入れて、奏多が時雨たちに伝える。これでどうだ?」
「わかりました。協力しましょう。」
「よっしゃ!」
「でも、信用したわけではないですからね?」
「わかってるって。」
「じゃあ、また今度。あっ、ちなみに俺の本名は悠生だ。」
「はい、さようなら、悠生さん。」
そして、僕は解放された。
その後、僕は時雨たちに色々なことを伝えた。
魔法使い撲滅計画のこと、時雨の兄のこと……など。
時雨は驚いていた。でも、少し嬉しそうだった。
『お兄ちゃん……生きてたんだ。』
その言葉を聞いた瞬間、僕は何も言えなかった。
そして、魔法使い撲滅計画を阻止すべく、僕たちは動き出した。




