第十一章《再び》
「やあ。」
「やっほー、奏多くん。」
「あの、アメさんはいますか?」
「あっ、アメなら奥の倉庫の方にいたよ。」
「ありがとうございます。」
そして奏多くんは歩いて行った。
なんか、弟みたいで可愛いな。
「時雨さんっいますか?」
「あっ、奏多くん。」
「しっ、あんまり大きな声を出さないでください。」
「う、うん。わかった。」
「今、外に浄化機関の奴らがいる、そしてこれから君たちを拘束しようとしている。」
「えっ?」
「だから、気をつけて。」
「ありがとう。」
「じゃあ、僕はこれで。」
「バイバイ。」
そして奏多くんは駄菓子屋に帰って行った。
私と奏多くんの秘密……。
今はそんなこと考えてる場合じゃない。
早く琉夏たちに伝えなきゃ。
「琉夏、浄化機関の人たちが侵入してきそう。」
「なんだと?!すぐに避難だ。」
「おい、心菜早くしろ。」
「はいはい、わかってるって。」
ガチャッ
「抵抗しなければ痛くしない。今すぐ出てこい。」
「あっ、きた。」
「じゃあ、光幻鏡!」
「これで、相手からは見えないよ。」
「役立つな。」
「このまま、浄化機関の人たちが諦めれば……。」
「チッ、いねーのか、帰るぞ。」
「よしっ、帰ったな。」
「ふー怖かった。」
その時、奏多くんがやってきた。
「わぁ、どうしたの?大丈夫?」
「あっ、やばい。」
心菜と琉夏ば呆然としていた。
そっか、二人とも奏多くんが魔法使えるの知らないのか。
「あっ、えっ、えーと、このことは内緒でよろしく!」
心菜が言葉に詰まりながら言った。
「うん。僕も協力するよ。」
「へっ?」
二人はポカンとしていた。
「浄化機関でしょ、今の人たち。」
「なんで知ってるの?」
「僕の両親も魔法使いで連れて行かれたから……。」
「そっか……。」
「ついてきて、とっておきの隠れ家があるよ。」
「う、うん。」
奏多くんは自分が働いている駄菓子屋に行った。
「ここだよ。」
その駄菓子屋には一階に続く階段があった。
そして階段を降りると、広い部屋があった。
「ここなら、バレないよ。」
「あ、ありがとう。」
「自由に使っていいよ。」
「うん。」
「ここなら、浄化機関が持ってる魔法を感知する機械も無効化してるから。」
「えっ、そんな機械あるの?」
「うん。」
「僕は両親を助け出したい。」
「だから、浄化機関について調べているんだ。」
「へー。」
「じゃあ、味方ってこと?」
「うん。」
「奏多くんは魔法使えるの?」
「使えない。」
私は奏多くんの方を見た。
奏多くんもこっちを見た。
そうしたら、奏多くんの声が頭に響いた。
「二人には内緒にしてて。」
奏多は玩具創造以外に、心眼通話目を合わせた相手と、頭の中で会話できる魔法も使えた。
「戦力にはならないけどよろしくね。」
「うん、よろしく。」
こうして奏多くんも仲間になった。




