第十章《その頃のヴェール》
「はぁ、なかなかうまくいかないな〜。」
俺、天城刹那は白水たち(時雨たち)をどう捕獲するかで悩んでいた。
「あー、もうやってらんねぇ。」
「寝るから伊藤、あとはよろしく。」
「えー!俺ですか?」
「あぁ、よろしくな。」
「え〜、めんどくせぇ。でも、やるか〜。」
ふっふっふっ。
これで俺は今日、自由だ!
ちょっと探検しよー。
よーし!
地下の立ち入り禁止って書いてある向こう側に行こーっと。
とことこ。
「ここが立ち入り禁止エリアか。」
そこには大きな機械や人体実験に使う道具など様々なものが置かれていた。
「おっ、これは表紙に企業秘密って書かれてる資料がある。」
「ちょっと覗いちゃお!」
「あっ、白水乗ってる!」
監視対象 No.百三十二
通称:白水
氏名:夜桜 時雨
「おぉ、他にも光華と氷嵐も乗ってる!」
監視対象No.五十三
通称:光華
氏名:五十嵐心菜
監視対象No.六十八
通称:氷嵐
氏名:氷室琉夏
「へー、本名は心菜と琉夏って言うんだな〜。」
「あっ、氷室美月……かなんか聞いたことあるんだけどな〜。」
「あれっ?俺も乗ってる。」
監視対象No.百三十一
通称:刹那
氏名:夜桜悠生
「悠生?」
「俺の本名……?気になるな、ちょっと記録をあさってみるか。」
記録No.百三十一
夜桜悠生
通称、刹那
魔法使用により処分。
実験後、記憶操作=成功
魔法の使用=不可能
「記憶操作?だから記憶が曖昧なのか。」
夜桜時雨の兄
「えっ、白水の兄?」
「ま、ま、ま、まじか?」
「これは浄化機関を逃げ出した方がいいのでは?」
「いやっ、待てよこのまま白水を追って白水たちに危険がせまってから助ければいいか。」
その日、俺はただ探検をしていただけなのに重大な秘密を知ってしまった。
「絶対、記憶を取り戻してやる!」
そして、この男も浄化機関に復讐を誓った。




