nAmBAr.21-10「」
さあて大ラス、三サビの後半。歌詞はどう変化するか。鳥は小鳥時代を振り返っている。母の愛に包まれ孵化し、餌を与えられ育まれ、そしてやや早いながらも巣立ち独り立ちし、そして心の太陽花と運命的な邂逅を果たしそれを生涯の生業とした事に微塵も後悔はない、などと。だがこれからは、身体だけ急に大きくなってしまったが故の自分の身体と精神の不和と戦い続けねばならない、それは彼にとっては或る意味で大きな痛手、代償だ。だが彼は言ったのだ、後悔はないと、であればこそ。鳥はその場をそっと離れる、今度は自分の心に立派な太陽花を咲かせる、という決意を秘めて。空の太陽の光が彼を優しく隠してしまうまで、私はずっとずっと彼の旅の始まりを見守り続けそして旅路の無事を祈るのだった…って俺? と思った所でかなり大きなベースラインのミスをした。ローニャもつんのめりそうになりながらも三サビ後半をなんとか乗り切った様だ。
「んもーニパ君? 駄目じゃないの最後の最後でそう言う恰好付かないチョンボはさあ!?」
「い、いやだって視点者が俺とは露知らずだったから」
「えー、分かるでしょ流れで。だってベースラインんごんごしかしてない人が観客じゃ無くて誰が観客なのよん。語り部はモチのロンであーしだしさ」
「いやんごんごって…。いやでも総合的に見て凄い綺麗な内容だったな。俺も慣れないベースライン構築では有ったがひたすらに楽しめた。覚醒以後で一番と言ってもいい位だ」
「ホント? そいつは重畳ってなとこかなん」
「でさ、気になるんだがこれの曲名って何なんだ?」
「あはは、まあ最初の掛け声で言った様なもんなだけどね。曲のタイトルは、
nAmBAr.21-10「DEAR SUN」
だよん。あーし達ダイアモンド並の結束の三人。親愛なるサン人よ、って太陽が微笑みかけてくれているイメージかなん。鳥ちゃんダンスのとこも結構考えられてたでしょ? 後半の大人ダンスも含めてさ」
「ああ、まあ寝てるとこも本当は俺のベースラインを聞いて居てくれたんだろうし良質なショーを見ている感じがしたな」
「ん、うん。なんかそう冷静に好意的な分析されると恥ずかしくなって来ちゃうなん。じゃ適当に後はお弁当が実際に有りでもする体で地球・宇宙・太陽鑑賞に勤しみませうか!」
「まーあ太陽に関しちゃ直接視注意ってなとこだろうけどな、こんな神秘的なバリアーに護られた様な環境下でも。ああいいぜ、俺がサンドイッチ一個貰うな」
「ぶぶー、サンドイッチは入ってませーん。全部和食絡みでーす」
「え、設定こまか…」
そんなこんなで音楽的な演目を終えた我々は楽しく談笑しつつ試練の刻が閉じるその時までを過ごすのだった。




