表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Un1BAss HeABo0on -20102-  作者: 篠崎彩人
U2ity.01「宇宙極天」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
36/43

nAmBAr.00-22「確かな煌めき」

挿絵(By みてみん)

「なるほどな。では、やってみせてくれるか。そのユニバン初の野外コンサート。野外って言うか、地球外か」

「何言ってんの、ニパ君。ニパ君だってバンドメンバーなんだから当然強制参加なんだよん」

「え、マジ?」

「マジ寄りのマジ、大マジだよん。でも今から歌詞覚えて歌唱の流れをマスターしてなんて悠長な事してたら多分そうこうして居るだけでこの宇宙での活動期限が到来しちゃうし、やって欲しいのはボイパ方面だなん」

「え何? 歌うんじゃ無く、ボイ…?」

「ボイパボイパ、ボイスパフォーマンス。そりゃあーし達ユニバンはそもそものテーマとして心音ベースラインを掲げているんだからその担当者は必須なのですよん。ささ、ニパ君にそう言うスキルが特別ある訳じゃ無いのは知ってるけど背に腹は代えられない、やるだけやって惨めだったなあって後悔は後ですればいい、やらずに後悔するよりやって後悔しようよん!」

「えぇ…惨めになるのは確約済みなのかよ…畜生、俺も男だ、ユニバンの歌姫に頼まれてすごすごと引き下がる訳にも行かないか…」

「さっすがニパ君、女々しく泣き腫らした後はすっかり切り替わって男前じゃ無いかなん」

「うっさい豚姫」

「うわひっど、こっちじゃ飴の一つだって舐められやしないんだからプロポーションばっちりだと言うのに」

 そんなこんなでベースを口でやらされる事になった訳だが…。しかしローニャもローニャで歌の練習もしてる隙も無かった様な気がするが…。

「あーし時々偵察に出てたじゃん? その時にちょこっとずつ歌を作りつつ練習もしてたんだよね、まあ暇だったってのも有るけど、何より今日この時が来ると言う予期が何処かに有ったからさ」

「あ…」

 なるほど、私の思慮不足か。彼女には彼女だけの時間が確かに有り、そこでの出来事は私にとっては死角になって居た、ブラックボックスだったと言う事だ。

「で、曲も全体像さっぱりなんだが、俺はどんな感じで付き合えばいいんだ?」

「いーよいーよ、その場のノリで自分のバイブス刻んじゃってよん。あちきもあちきでそれ聴きながらノらせて頂きます故。じゃこの無駄話の時間もきっと短い宇宙滞在期間に対しいい働きをしていないと思うんで、イバ・ニパ・ダイアさんッの掛け声と共に歌唱に早速雪崩込みたいと思います。ちなみにローニャじゃ無くダイアをセレクトしたのはそれが丁度”三”文字だからね。行っくよー、せーのっ」

「ええー! まだ心の準備が」

「黙らっしゃい、いいから楽しもうよん、二人の命が煌めきを放っているこの確かな時間をさ」

「あ…」

 ローニャは不意に自殺に言及した。それは我々の背後には比較的簡単にタッチ出来る死の予感が常に付いて回っていると言う事。つまり私達の命が危ういバランスの上に成り立っていると言う事でもあり、そんな中で宇宙ピクニックの一環としてのコンサートを成功させる事は彼女の悲願なのだろう。私は抵抗を諦め、やった事も無いボイスパフォーマンスの為に舌の予備運動を始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ