↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
争う者達~レジスタンスビースツ~  作者: 火星宝剣


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/5

第二話

 大地を乗せてバスは走り続けた。


大地が目を覚ますと、そこはもうかつての景色では無かった。

柔らかいシートはもう無い。無骨なアスファルトに転がっていた。


困惑して大地は立ち上がった。


世界は彼の知っていた世界とは全く違うものだった。

どこを見回せど野獣の暴れた後のような崩壊した街。

空に鳥さえ無く、代わりに無機質なドローンが飛来していた。

腹が減り、喉も渇いた。


生への執着から大地は必死にドローンにアピールした。


「お願いです!食べ物、飲み物をください!」


両手を振り、叫んだ。叫び続けた。


ドローンへのアピールは成功した。しかしそれは決して喜ばしいことでは無かった。


ドローンに取り付けられた大きな眼の様に飛び出したカメラ。

怪しく光った。まるでビデオカメラの様だった。

少しの頭痛がした。


本能的に大地は恐怖を覚え、駆け出した。


その本能は正しかった。


同時に、ドローンから放たれた一発の小型ミサイルが大地の足元を爆破したのだ。

走り出していなければ今頃塵と化していたに違いない。


しかしそのミサイルの威力は高かった。火傷の痛みと共に激しく吹き飛ばされ、砕けた大地へと叩きつけられてしまった。


◇


しばらくの気絶の後、ようやく大地は瓦礫のなかで目を覚ました。

奇跡的に彼は一命を取り留めた。


...しかし、彼の右足は大きなダメージを負ってしまった。

痛む足を抑え、あてもなく大地はこの崩壊した世界を孤独に進んだ。


ドローンの羽音が聞こえるたび、瓦礫に身を埋め。


◇

二時間も歩き続けた後、ついに大地はまだ人類の痕跡のある住宅街だったと思われる跡に着き、うつ伏せに倒れ込んだ。


極度の疲労、精神的苦痛、空腹、あまりに多いダメージでスッカリエネルギーを使い果たしてしまったのだ。

意識が薄れる中、信じた覚えもない神の様な影が見えた。そんな気がした。


薄れる意識の中、一言。


「なにか、のませて」


その神は反応した。


「アイスティーしか無かったけどいいかな?」


力無く頷いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。