第二章 歪んだ正義
名古屋市警、中村署の一室。
冷たい蛍光灯の下で、刑事の村瀬光一が書類を睨みつけていた。
村瀬は腐敗した警察の中でも異端児と呼ばれ、何度も左遷を経験しながらも真実を追い続けている男だ。
だが、今彼の前には、巨大な闇の壁が立ちはだかっていた。
最近、LGBTQIA+の若者たちが次々と失踪し、ドラッグと児童買春の組織が関与しているとの噂が絶えない。
しかし署内では、上層部からの圧力で捜査が封じられていた。
「本庁の指示だ。下手なことをすれば、君のキャリアも終わりだ」
先輩刑事が冷たく警告する。
一方、蓮は美咲から**“歪んだ正義”を持つ組織の存在**を知らされる。
「警察の中に、あの連中と繋がってる連中がいるのよ。表も裏も、全て汚れてる」
蓮は拳を固めた。
「じゃあ、誰を信じればいい?」
「自分だけ。けど、私たちには”繋がり”が必要だわ」
村瀬は密かに蓮と接触を図り、情報交換を始める。
二人は互いに疑念と不信を抱きながらも、少しずつ名古屋の闇を暴くための危険な協力関係を築いていった。
ある晩、村瀬の携帯に匿名のメールが届く。
「真実は闇の中にある。お前もまた、標的だ」
それは、村瀬への警告であり、彼が既に狙われている証拠だった。
名古屋の街は、正義の仮面を被った悪に覆われている。
その闇に立ち向かう者たちの覚悟が、今、試されようとしていた。




