我 膝枕される
お風呂から上がって茜にドライヤーをしてもらったりとお世話をされていたら、気がつけば時刻は21時を過ぎていて、割といい時間になっていた。
一日が終わってしまうという切なさを感じながらも、我はのんびりとソファで動画を見ながらくつろぐ。
するとニコニコした表情を浮かべた後輩に名前を呼ばれる。
「せーんぱい!」
「なに?」
「膝枕するんでこっちに来てください」
「膝枕?」
「そうです。今日は先輩をとことん甘やかしてあげようかと思って。だからこっちに来てください」
そう言った茜は自身が座っているソファの空いたスペース指差した。きっとそこに座ってほしいということだろう。
「分かった」
「好みの美少女を膝枕でドロドロに甘やかすシチュエーションに憧れてて、やってみたかったんですよね〜」
「そうなんだ。なんか言い方が怖いね」
「そうですか? はい、ごろーん」
「ごろーん」
我は言われるがまま後輩の膝に頭を乗っけた。
膝枕をされることなんて今までの人生で無かったから少しワクワクする。asmr内ではよく膝枕されているのだけど。
「私の膝の居心地はどうですか〜?」
「うーん、微妙かな〜」
「なんでやねん!」
「冗談だよ。凄く気持ちいい」
我の頬に太ももの柔らかな感触がダイレクトに伝わってきて、なんだかその温かさに落ち着く。癖になりそうだ。
「なら良かったです」
ふと見上げれば2つのスイカが真上にあって茜の顔を見ることが出来なかった。しかし、これはこれでかなりの絶景である。
我が膝枕をしたところでこうはならない。バッチリと顔が見えることだろう。
「先輩の髪はサラサラで撫で心地がいいですね」
「そう?」
「はい」
後輩に髪を撫でられる。誰かに髪を撫でてもらうというのは案外と気持ちいいものだ。
「よしよーし」
甘やかすような甘い声で言われて心が温かくなっていき、だんだんと心が満たされていく。
この時間が心地よくて、幸福感からか我はいつの間にか深い眠りへと落ちていた。




