我 髪を洗われる
「……ん、痒いところはないですか〜?」
「うん、大丈夫」
夕食を食べ終えて少しくつろいだ我は、茜と2人でお風呂に入った。
なんで当たり前のように一緒に入っているのかって?
それは彼女がそうしたいと言ったからだ。もちろん我も断る理由なんてないので即了承した。
茜みたいな美少女と一緒にお風呂に入るなんて、世の男たちが羨ましがることだろう。
でも残念ながら彼女と一緒に浴室に入る特権を持っているのは我だけなのである。
こうやって一緒に湯船に浸かるのは毎日のルーティンとなっていて、最初の頃は少し緊張したのだけど、今では慣れたものだ。
「ゴシゴシ〜」
「あー、気持ちいい〜」
「先輩ってこれ好きですよねー」
「うん。最高」
絶妙な力加減で茜に頭皮をマッサージされながら髪を洗ってもらう。これがまた極楽で癖になりそうだ。
我はasmrでよくシャンプーの音を聞いたりもするのだが、リアルで人に髪を洗ってもらうというのも気持ちいい。
「先輩の髪は本当に綺麗ですね」
「ありがと。茜の髪も綺麗だよね」
「ありがとうございます」
あと、あえてどことは言わないがとある部分が凄く大きい。
もとから分かっていたことだけれどやっぱりスイカ並だ。お互いに一糸纏わぬ姿だからこそ余計に感じる。
我の双璧はまな板みたいな感じなので差が激しい。
別に自分がそうなりたいとは思わないけれども。
大きいと日常生活を送るうえで不便そうだし、自分がそうなってもしょうがない。我は見る専で充分だ。
「流しますよー」
「ういー」
茜に髪を流してもらう。全身にシャワーが当たって心地いい。
「次は体を洗いますねー」
「うー」
極楽状態で完全にリラックスしているので、だいたい我は茜のなすがままだ。
「うん〜! 相変わらずお肌がすべすべ〜!」
「ちょっと…手つきが怪しいよ」
「そんなことないですよ〜」
まさか我が漫画のようにキャッキャウフフと言った感じに、茜とイチャイチャすることになるとは夢にも思わなかった。
人生なにが起きるか分からないものだ。




