我 飼われる
「飼われる?」
「はい。正直に言うと今の先輩って私の好みなんですよ」
「さっき気がついたよ。今の我って茜の好みにドンピシャだって」
「ですです。それで、先輩は私の夢も知ってますよね?」
「あれだよね、自分好みの美少女を飼いたいってやつだよね」
「そうなんですよ! 飼いたいっていうとアレですけど、私は自分好みの美少女のお世話をしまくりたいんです!!」
「そ、そう…」
さすが我の後輩。普段から我の前で美少女ペロペロとか言っていただけのことはある。
ものすごい凄い熱意だ。この我が思わずドン引きしてしまうぐらいの。
「さっきは興奮して飼うなんて言う言葉を使ってしまいましたが、私は先輩と取引がしたいんです」
「取引?」
なんだろう? お金をもらう対価にエッチな写真でも撮られるんだろうか?
今の茜は危ない匂いがプンプンしている。
「そうです。先輩は働きたくないんですよね?」
「うん。世界で一番働きたくないという気持ちを持っている自信があるよ」
「ですよね。なんで私に養われませんか?」
「具体的に言うと?」
「私の家で一緒に暮らしましょう先輩。家賃も食費も要りませんし、家事もやらなくて大丈夫です。むしろ欲しいものがあったら私が買います」
「うーん…」
「先輩はニートになれて、私は美少女をお世話するというお互いの夢が叶うんですよ!! 双方に損はないですよね!?」
「それはそうなんだけど…」
「じゃあいったい何が不満なんですか!?」
確かにニートになれるなんて夢のような話しなのだけど、いきなりすぎて脳がついていかない。
それに懸念点がいくつかある。それが解消しないかぎりは取引に応じることはできない。
「何個か聞きたいことがあるんだけど」
「なんですか? 何でも聞いてください」
「我は対価として何を差し出さないといけない?」
「一緒に暮らしてお世話させてもらえるだけで充分です。できればハグとか膝枕とかしたいですけど」
以外と健全な要求だった。茜の雰囲気に呑まれて警戒していたけど、よく考えたら彼女みたいな美少女に何かされるのなら役得なのでは?
「あとは我を養うって言ってたけど」
「はい、言いました」
「そんなお金あるの? それに茜って一人暮らしだよね? 2人も一緒に暮らせるの?」
「問題ありません! いつか自分好みの美少女と暮らすことを夢見て広い部屋をかりてますから!」
「そ、そう…」
「あとお金のことも問題ないです。こう見えて私は稼いでるんですよ先輩」
そう言って彼女は通帳の預金残高を見せてくれたのだけど…
「末永くよろしくお願いします!」
余りの多さに我はあっさりと了承してしまった。
でも、美少女にお世話されて暮らせるなんて最高だから問題ないよね?




