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第72話 朝飯(あさめし)

夏バテで疲れが取れません。

頭もボ〜としてます。

ビールの飲みすぎかな〜?


ネズミ「やぁ、ウサギくん」


ウサギ「やぁ、ネズミくん。

 少し瘦《や》せた?」


ネズミ「あれ!分かる?」


ウサギ「まさかの夏痩せ?

 何となくホッペの辺りがこけたみたいに見えるから」


ネズミ「スッキリしたと言って欲しいね」


ウサギ「ちょっと目の辺りも窪《くぼ》んでるように見えるけど・・・」


ネズミ「最近ちょっと喰い過ぎでさ、お腹も少し出てきちゃったし・・

 ダイエットしたんだよ」


ウサギ「でもしっかり食べないと、この暑さを乗り切れないよ」


ネズミ「そうなんだけどさ、実は最近余り朝飯を食う気になれないんだよね」


ウサギ「やっぱりそれ、夏バテだよ」


ネズミ「かもね」


ウサギ「特に朝ごはんを抜くと勉強に影響が出たり、熱中症にもなり易くなるらしいよ」


ネズミ「太郎くんのお話?」


ウサギ「校長先生だよ」


ネズミ「校長先生?」


ウサギ「朝礼の時の挨拶で言ってたんだよ」


ネズミ「校長先生が言うのなら間違いないね」


ウサギ「太郎くんの言うことだって、間違いないよ」


ネズミ「その気持ちは理解する」


ウサギ「・・・・(変な言い方!)」


ネズミ「最近、朝飯を食わない子供が増えているんだ」


ウサギ「そうなの?」


ネズミ「あっちこちの家でお母さんに『ちゃんと食べなさい』って文句を言われている子供が多いんだよ」


ウサギ「ネズミくんと同じで食欲が出ないのかな~」


ネズミ「そうじゃない。

 夜更かししていて朝ぎりぎりまで寝てるからなんだよ」


ウサギ「それで朝ごはんを抜いてじゃ、いいことないよね」


ネズミ「朝礼の時、倒れたりする子はいない?」


ウサギ「校庭じゃなくて全館放送でやってるから、それは分からない」


ネズミ「世の中、変わったな~」


ウサギ「ネズミくん、見てきたようなこと言ってる」


ネズミ「俺が子供の頃は月曜日に朝礼があって、全校生徒が校庭に出て整列するんだよ」


ウサギ「ん?」


ネズミ「それでラジオ体操をして校長先生のお話があって・・」


ウサギ「いつの話?」


ネズミ「その途中で何人かがしゃがみこんだりしたもんだけど」


ウサギ「子供の頃って、何年前?」


ネズミ「随分前の話」


ウサギ「ネズミくんは、いくつ?」


ネズミ「二十歳《はたち》」


ウサギ「頭、大丈夫?」


ネズミ「朝飯を食ってないから思考回路が狂ったかも・・」


ウサギ「おっ!珍しく自覚した」


ネズミ「ウサギくんに合わせてあげたのさ」


ウサギ「そんなの、合わせる話じゃないでしょ」


ネズミ「今日はサッカーの練習もあるし、腹が減っては戦《いくさ》はできぬっていうから、帰って朝飯を食ってくるか。

 じゃ~ね、バイバイ」


ウサギ「ネズミくん、今日はやっぱり変!  

 ん? いつもか!?

 クッ クッ ク!

 笑っている場合じゃない。僕もちゃんとしっかり朝ごはんを食べなくちゃ」

今日、朝飯は食べましたか?

まだ暫く暑い日が続くんだそうです。

ため息が出ちゃいますね。

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