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第65話 ためいき

最近ためいきは体にいいとの学術的な発表があったような…

貧乏ゆすりなんかはエコノミー症候群の防止に役立つとか…

昔の常識って覆るものが結構あるみたいですね。

ネズミ「やぁ、ウサギくん」


ウサギ「やぁ、ネズミくん」


ネズミ「質問!」


ウサギ「はい、何でしょ?」」


ネズミ「これをすると幸せが逃げていくって言われていることがあるんだけど、さてそれは何でしょう?」


ウサギ「???」


ネズミ「ヒント、欲しい?」


ウサギ「うん」


ネズミ「息に関係することだよ」


ウサギ「ふぅ~!って、この息のこと」


ネズミ「そうね」


ウサギ「深呼吸じゃないよね」


ネズミ「違うね~

 むしろそれは健康にいいことだからね」


ウサギ「だよね~ ??

 ああ、分かった!」


ネズミ「おや、凄いじゃん。

 何!」


ウサギ「これ、絶対正解だよ」


ネズミ「自信がありそうだね」


ウサギ「勿論!」


ネズミ「ではその答え、どうぞ!」


ウサギ「歯を磨かなかった後の臭い息を吐く!」


ネズミ「ガクッ」


ウサギ「エエ~!

 違うの~!」


ネズミ「大外おおはずれだよ」


ウサギ「じゃあその答えは?」


ネズミ「た・め・い・き」


ウサギ「ためいき?

 絶対臭い息の方が正解だと思うけど・・・」


ネズミ「何でさ」


ウサギ「だって、臭い息を吐いたら周りの人に嫌な思いをさせるでしょ」


ネズミ「それで?」


ウサギ「ウッ! 臭いからここから離れよう!ってなるでしょ」


ネズミ「なるほど!」


ウサギ「だからお友達がその場から遠ざかっていく」


ネズミ「で?」


ウサギ「それは幸せが逃げていくのと同じってことじゃないかな!?」


ネズミ「ほ~!

 理論立てての証明ね。

 なかなかやるようになったじゃん」


ウサギ「エヘッ!

 でもこれ、体験談だからね」


ネズミ「クックックッ!

 まさかウサギくん、歯を磨かないで太郎くんに嫌われた?」


ウサギ「違うよ!」


ネズミ「何が違うの?」


ウサギ「これ、ネズミくんのことだからね」


ネズミ「俺のこと?」


ウサギ「そう」


ネズミ「何、それ!」


ウサギ「この前ネズミくんの息が匂ったから僕はちょっと後ろに下がっていたんだよ」


ネズミ「俺はウサギくんと違っていつも口の中の衛生を心掛けているから、そんなことある訳ないけどね」


ウサギ「・・・・(僕と違ってって、何なのさ!)

 この前、確かに匂ってたよ!」


ネズミ「あぁ、そういえば確かこの前美味い焼き肉を頂いた時、その余韻に浸りたくって歯を磨かなかったことがあったかな~」


ウサギ「ほら!やっぱりあったんじゃない」


ネズミ「あの時は本当に美味かったからな~

 ウサギくんには絶対に味わえない至福のひと時、だったよ」


ウサギ「そんなに美味しかったの?」


ネズミ「ああ、美味しかったな~

 ウサギくんはゼッタイ喰えないものな~

 可哀そうにね~」


ウサギ「口臭を指摘されちゃったんで僕に嫌がらせ、してる?」


ネズミ「いいや、別に!

 俺がそんなことする訳ないじゃん」


ウサギ「怪しい」


ネズミ「ただあの時の幸せだったことを思い出しているだけさ」


ウサギ「絶対そうは思えない。

 だって僕に対する凄いイヤミに聞こえるもん」


ネズミ「やっぱりそう聞こえる?」


ウサギ「はぁ~!」


ネズミ「ウサギくん、今ためいきをついたね!」


ウサギ「!?」


ネズミ「だから俺はこれで帰る。

 ウサギくんの幸せが今のためいきの所為せいで逃げていくってことさ。

 じゃあね!

 またあの焼肉、喰いたいな~」


ウサギ「まだ言ってる!

 これだもん。ためいきが出ちゃうよ。

 はぁ~!

 あれ!?

 ためいきをついたら何だか気持ちが楽になったみたい。

 もしかしてこれって幸せが逃げるんじゃなくて、むしろ体にいいことなのかも知れないな~」

いくら体にいいからとか言われても、ヤッパリためいきのつき過ぎは周囲の人に迷惑なんでしょうね。

それにしても、ためいきが多くなってしまっている今日この頃です。

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