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役目を終えた元魔王の現代ダンジョン配信~腹パン魔王に配下の食レポを添えて  作者: やしき丸


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12/26

世間の反応03(掲示板形式あり)

【みくちゃん】ダンジョン配信総合スレpart4729【最強】


213:名無しのダンジョン配信リスナー

みくちゃん39層突破!40層到達!


214:名無しのダンジョン配信リスナー

みくちゃんやった!


215:名無しのダンジョン配信リスナー

史上初!ソロでの40層到達!


216:名無しのダンジョン配信リスナー

いやーめでたい!


217:名無しのダンジョン配信リスナー

っぱみくちゃんよ


218:名無しのダンジョン配信リスナー

途中危なかったけどな


219:名無しのダンジョン配信リスナー

吹っ飛ばされたときはだめかと思った


220:名無しのダンジョン配信リスナー

あそこからのみくちゃんすごかったな


221:名無しのダンジョン配信リスナー

光に包まれてまるで勇者が覚醒したみたいな感じだった


222:名無しのダンジョン配信リスナー

土壇場での覚醒。やっぱみくちゃんが主人公なんよ


223:名無しのダンジョン配信リスナー

みくちゃんの配信結構みてきたけどあんなの初めてみた


224:名無しのダンジョン配信リスナー

コメントも一体化してた


225:名無しのダンジョン配信リスナー

スキルが成長したのかな


226:名無しのダンジョン配信リスナー

あの土壇場で?それこそ主人公じゃん


227:名無しのダンジョン配信リスナー

この世界はみくちゃんの世界なんだ。俺達はそこでただ生きてるだけ


228:名無しのダンジョン配信リスナー

>>227

海外の反応でよくみるやつだけど

みくちゃんみてると実際そんな気もするわ


229:名無しのダンジョン配信リスナー

みくちゃんが主人公で勇者だとして何を倒すんだ?


230:名無しのダンジョン配信リスナー

>>229

魔王様がいるじゃないか


231:名無しのダンジョン配信リスナー

めっちゃ仲良く宝箱探ししてたけどなw


232:名無しのダンジョン配信リスナー

勇者と魔王が合わさり最強にみえる


233:名無しのダンジョン配信リスナー

魔王が強いのはわかるけど、まだ底がみえてない


234:名無しのダンジョン配信リスナー

あいつほとんど腹パンしかしねえからな


235:名無しのダンジョン配信リスナー

それで倒せてるのが異常なんよ


236:名無しのダンジョン配信リスナー

実際どれくらい強いんだ?


237:名無しのダンジョン配信リスナー

あの覚醒みくちゃんより強いかもしれん


238:名無しのダンジョン配信リスナー

>>237

そんなバナナ


239:名無しのダンジョン配信リスナー

さすがにそれは盛りすぎじゃね?


240:名無しのダンジョン配信リスナー

戦ってみんとわからんけどいい勝負はしそう


241:名無しのダンジョン配信リスナー

魔王の強さがわかるのは深層いってからだろうな


242:名無しのダンジョン配信リスナー

>>241

だろうな。中層も腹パンで終わるだろ


243:名無しのダンジョン配信リスナー

となると30層くらいからか


244:名無しのダンジョン配信リスナー

1層配信からこの短期間でもう15層


245:名無しのダンジョン配信リスナー

攻略がはやすぎる


246:名無しのダンジョン配信リスナー

元リスナーだから知識もばっちり


247:名無しのダンジョン配信リスナー

>>246

つ宝箱


248:名無しのダンジョン配信リスナー

>>247

あれは興奮して確認忘れただから


249:名無しのダンジョン配信リスナー

俺はミディアちゃんが美容室いった後どうなるか早くみたい


250:名無しのダンジョン配信リスナー

予約とったって言ってたし次辺りお披露目なんじゃないか?


251:名無しのダンジョン配信リスナー

最かわはみくちゃんかミディアちゃんか!?どっちだ!




◇◇◇


「以上が真桐(まとう)(しゅう)と接触した際の、私の所感です」


 先日シュウと接触した日本ダンジョン探索者協会理事、八継(やつぎ)美弥(みや)

 彼女の報告を聞いた出席者の反応は様々だった。眉間にしわを寄せ、難しい表情で思案する者。隣の席の人間と話し込む者。そして――。


「表面上の印象はわかった。では、中身はどうかね?」


 上座に座った男性、内閣官房長官の梨田(なしだ)(すぐる)が問う。


「本件と関連があるかは不明ですが、興味深いものが『視え』ました」


「ほう? 何かね」


「異世界の記憶です。真桐周は異世界の記憶を持っています」


 八継の発言を受けて、会議室がざわつく。


「異世界? そんなものが実在するというのか?」


 梨田は懐疑的な視線を八継に向けるが、彼女の表情は変わらない。


「少なくとも、彼の中にその記憶があることは確かです。私のスキルで確認しましたので」


 八継のスキルは『読心』。人の心や記憶を読み取るこの能力が、シュウと接触する人物を選定するにあたり、大きな決め手となった。


「なかなか興味深いな。スキル『魔王』。そして異世界の記憶……。この2つには関連があると見た方が良さそうだ」


 梨田はそこで一度言葉を止め、顎に手をやってしばし考えを巡らせる。


「八継君。異世界の記憶の件も含めて、次回の接触時にはもう少し踏み込んだ話を聞き出してくれ」


「承知しました」


「よろしい。では、真桐周に関しては今すぐ危険視する必要はないと判断する。ただし監視は継続。八継君が詳細を持ち帰り次第、議論を再開しよう」


 梨田が会議を締めくくり、席を立って退室する。


(異世界に召喚され、魔王として振舞うことを強制された……。これが表沙汰になれば、大問題に発展するでしょうね。()()()()()()()()()()()。政府はこれをどう扱うつもりかしら)


 八継は冷たい仮面の裏で、シュウから読み取った記憶を思い出す。


(スキル『魔王』は、間違いなく異世界から持ち帰った力。魔王の力を鑑定され、そのままスキルとして結果が出力された……)


 会議室にはまだ数人の出席者が残っている。

 警察、公安、防衛省、国家安全保障局。国民の安全や秩序を守る組織のトップ達が、一人の若者を注視し、警戒している。


(最後の、勇者との戦い……。あれを見る限り、既存の兵器は通用しない。抵抗されれば拘束は不可能。対面した時の印象から言えば、当たらず触らず放っておくのが最善。政府にその判断ができるかしら?)


 『絶対零度』と呼ばれる八継の表情に、わずかな温度が宿る。

 冷ややかな瞳の奥は、ドラマの続きを待ち望むように危うく輝いていた。

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