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SECOND YOUTH~二回目の青春~  作者: 六依由依
第六章:私、先輩になります
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第2話:先輩としての私


今日は部活動見学会の日。


去年はいろんな部活を巡ったけれど、

今年は逆に新生徒を迎える立場にある。


私は生徒会役員なので、生徒会室待機だ。



隣には新、生徒会長の須藤すどう 千華せんか先輩。

黙々と事務作業をしている。


「誰か来たら、どう対応すればいいですか?」

私が聞いてみると、先輩はスッと顔を上げ、


「基本的には業務内容の説明が基本です」

先輩は立ち上がり、かつかつと棚の方へと向かって行く。


そして、そこからファイルを一つ取り出し、

「実はマニュアルがあります」


と、私にファイルを手渡した。

そこには、説明するべき項目が丁寧に書かれていた。


「これは誰が・・・?」


「えーっと・・・確か三代前の生徒会長だったと思うわ」


三代前・・・えーっと・・・?

あっ、確か一条先輩が尊敬してたっていう会長だったかな?




「へー・・・わかりやすいですね」


「前会長は完全に暗記してたわね・・・これ」

やっぱり尊敬してたんだなあ。








------------------








・・・・・・来ないなぁ・・・


生徒会室には、一向に人が来る気配がない。


・・・そういえば、この学校は委員会不足で、三人来たのは珍しいって、言ってたなぁ・・・




「・・・ふぅ」

気疲れが溜まって、一息ついたところ、


コンコン、とドアを叩く音が聞こえる。


「はい」

私が返事をすると、ドアが開いて、1人の生徒が入って来た。


「ここ・・・生徒会室であってますか?」

入って来たのは、そこそこ真面目そうな男子生徒だった。

身長は私より大きい。


「はい。って言うことは、生徒会に興味があって来たんですよね?」

私は丁寧に応える。

私にとって初めての後輩。適切な対応の仕方に困る。


「はい」


「よかった・・・だれも興味を持ってくれなかったらどうなるかと思った・・・」


「人気ないんですか?」


「この学校の生徒って、みんな部活動入っちゃうでしょ?」


「ですね・・・」

こんな会話は去年もしたなぁ・・・なんて思いながら会話を続ける。



「だから、折角来てもらったんだし、もっと興味を持ってもらうように頑張らなきゃね」

私は貰ったファイルを開いて、生徒会の仕事の説明を始める。


なんとか興味を持ってもらえるように、あまり固くなり過ぎないように気を付けながら。







「・・・これで、わかってくれた?」

もしよかったら、これから一緒に見回りを・・・と、言おうとしたとき、


「ありがとうございます・・・あの・・・もし間違ってたら悪いんですけど・・・」

と、男子生徒は何か不安げに聞いてくる。


「何?」


「先輩って、去年の文化祭の時に、コスプレ・・・とか、してました?」


うっ!


「え、えっと・・・なんでそれを・・・?」


「去年の文化祭に行った時に目立ってたので・・・」


やっぱあれ学外の人にも話題になってたんだーーー!!!


「あの・・・あれ、恥ずかしかったから・・・忘れてくれる・・・?」

あれ、ほんっとうに恥ずかしかったから・・・


「は、はい・・・」


「お願いね、あと、誰にも言わないでね?」


「六依さん」

ふと須藤先輩が口を挟む。

「多分、生徒一人の口止めした程度じゃ無駄だと思うわよ」


「や、やらないよりは・・・」


「まぁ、別にいいけれど、話が脱線してるから、控えめにね」


「はい・・・」






その後は見学生を連れて、部活の見回りに向かった。

場所は剣道部。

私にとっては、親しい先輩が居るところだ。


「楓先輩ー?」


「うん?あぁ、六依か」


「調子はどうですか?」


「万全だよ。あれ以来吹っ切れてガンガン攻め込めるようになって、気が楽だよ」


「良かったですね」


「あれも六依のお陰だな・・・しかし、そうか・・・生徒会の仕事紹介か・・・お前もそっち側の立場になったか」


「はい・・・まだ、慣れてないですけどね」


「何、同学年の中ではトップクラスに沢山の上級生と話してきただろう?もっと自信持ってもいいんじゃないか?」


「そうですかね・・・」


「お悩み相談の経験は伊達じゃないだろうに・・・さて、無駄話もここまでにしとこうか、後輩が暇そうに見てるぞ」


「あっ!」

見ると、楓さんが言う通り、暇そうにしている生徒の姿が・・・


「ごめんね、話してたらつい・・・」


「仲いいんですね」


「ん?あー、そうだね。前にいろいろあったからね・・・」


って、そんな話してる場合じゃない。


「というわけで、お仕事紹介に戻るけど、見回りでいつもやってる事はね・・・」







お仕事紹介を終え、生徒会室に戻って来た私たち。


「会長、戻りました」


「お帰りなさい。そちらの方も、仕事内容はわかった?」


「はい。よくわかりました」


「そう?良かったぁ・・・」

これに関しては、私の責任になるからね。


「じゃあ、もし生徒会に入りたい!ってなったら、これからよろしくね」


「はい。ありがとうございました」

そう言って、男子生徒は出て行った。




「お疲れ様。初めての紹介はどうでした?」


「凄い緊張しました・・・」


「彼、入ってくれるといいわね」






私に出来た初めての後輩。



に、彼はなってくれるだろうか。

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