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SECOND YOUTH~二回目の青春~  作者: 六依由依
第五章:いつものわたしじゃいられない
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第12話:アフター・デイ


「鈴っ!!」


帰宅後第一にしたことは、鈴への追及だった。


「あっ、おかえりー」


「おかえりー、じゃないよ!いきなりあんなことしてー!」


「でもちょっとは仲良くなれたんじゃない?」


「う・・・うん、まぁ、そうだけど・・・」

その・・・いろいろ出来たし・・・

聞けたし・・・


「ほー? どこまで行ったの?」


「そっ・・・それは言えない・・・」


「キス?」


「してない!」





翌日


校内はバレンタインムードが漂っている。


「やっほー由依ー。昨日はどうだった?」

出会って一秒。朱音さんから、昨日の事について聞かれる。


「うん。楽しかったよ」


「呼び方変えたんだって?」


「えっ待って、なんでそれを!?」


「そうなの?お姉ちゃん昨日そんな事言ってなかったじゃん!」


「慎二から聞いたよ」


「慎二くんが!?」

朱音さんに言っちゃったの?


「へぇー慎二くんて呼んでんだ、だいぶ進展したねぇ」


「えっ、あ、ちょ、ちょっと待って」

言わないで!


しかし私の願いは叶わず、事態はさらに進行していく。



「・・・よう」


「まきっ・・・し、慎二くん・・・」

現れたのは慎二くん。


「ごめん由依。朱音の追及が厳しくてついうっかり・・・」

申し訳なさそうに慎二君は言う。

「・・・まぁ、私もうっかりなんて呼んでたのか言っちゃったし・・・」

でも人の事は言えない私。


「だいぶ仲良くなったみたいだね」


「もしかしてもう付き合ってる?」


「そ、そんな事ないよ・・・」

まだ、まだ正式にそういう関係になったわけじゃないし・・・


「そうだって、まだ一回スイーツバイキング行っただけだしな」

慎二君もそういってる。



「バレンタインに二人でスイーツバイキングって普通に恋人同士のデートだからね?」


「「うっ・・・」」


「どうせ限定ケーキの食べさせ合いでもしたんでしょ?」


「「・・・・・・・・・」」


「あー、してるねこれは」


「うん。ほら言ってみな?」


「・・・・・・・・・しました・・・」

正直に白状する。


「ほらー」


こ、これ以上やめて!


















放課後


「さて、そろそろ僕は卒業しちゃうし、引き継ぎをしなきゃね」

生徒会室では、三年生最後の生徒会が行われている。

今日で江川先輩と、一条先輩とはお別れだ。連絡先は残ってるけど。


「次期生徒会長は、須藤君にお願いしようと思う」


「はい」

いつものように、須藤先輩は事務的な返事で返す。


「で、副会長は、六依君。君だ」


「えっ!?」

会長は、私を見て意外なことを言い出した。

私、一年生だよ?


「副会長は次期会長ポジションだから、新二年生。つまり今の一年生が担うんだけど、六依君は一年生としてどころか、生徒全体でも目立つくらい、精力的に活動してくれたからね。このポジションがふさわしいと思うよ。もちろん。お悩み相談を来年度も続けるかどうかは君次第だけどね」

会長は真剣だ。

だったら、私も、真面目な態度で臨まないと。

・・・いつも真面目な態度で臨んでるつもりではあるけども。


「はい。がんばります」





解散後、私は、同じ一年生の星野さんと東原さんに祝福されていた。


「副会長おめでとう」


「まぁあれだけいっぱいお悩み相談してたら活躍してるよね」


「でもその分皆の仕事増えちゃってたりしなかった?」

あれは生徒会の時間を使ってしているので、本来私がやる分を他の人がやってる事になるはずだ。


「あれくらいなら余裕だよ本当は生徒会の仕事ってもっと大変だと思ってたし」


「よかった・・・でも、本当に私に副会長なんて務まるかな・・・」


「なんか自信なさげだね」


「まぁ・・・ちょっとね」

ほんのちょっと前まで恋だなんだと騒いでいたけど、そのさらに少し前は本条さんの闇を見てしまって、

かなり心配していたところだ。

お悩み相談の負の面を見てしまった私は、少し自信が無くなっていた。


この話、皆に聞いてみたらなんとかならないかな・・・


「ちょっとさ、私も悩んでることがあるんだけど・・・」



本条さんの事で、二人に話してみた。






「そうなの?そんな風には見えなかったけど・・・」


「トイレの鏡の前でね、見ちゃったんだよね・・・ものすごく疲れてそうな顔」

元々は私が色々目立った活動をしていることが原因だという事。

そして、そのせいで本条さんが無理している事。

そして、PeacE.のセンターのルリさんもそれを心配してるという事。



「でもそれ、あっちもムキになってて、話せば話すほど話がこじれそう・・・」

星野さんは言う。

私も、そんな気がしている。


「うん・・・」

お節介受ける事が嫌だって言ってたしね・・・


「逆に、全部まるごと本音でぶつかり合ってみたら?」

東原さんはそう提案してきた。だけど・・・


「それって男の子同士の場合じゃないの?」


「そうかなぁ・・・」


本音でぶつかり合う・・・のは、ちょっと怖いなぁ。

素の本条さん結構口調強いし。



「何かできないかなぁ・・・」


「放ってはおけないよね・・・」


「だよね」



できれば、私も、本条さんも、だれも損しない方法で解決したい。


でも、そんな方法・・・あるのかな・・・

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