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SECOND YOUTH~二回目の青春~  作者: 六依由依
第四章:お悩み相談生徒会
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第13話:ファーストイブ


クリスマスイブ。


去年も迎えはしたけど、病室だったし、

クリスマスらしいことはしていない。





だからこうやって、イルミネーション輝く街並みを歩くのは初めてだ。



「うわぁ・・・」

町はイルミネーションでびっしりと飾り付けられていて、幻想的な風景に変わっている。

まだ夕方だけど、日が落ちるのは早いので、既に街並みは美しく輝いている。


「そっか、お姉ちゃんこれ初めてだっけ」


「うん、こんな奇麗なんだね」

テレビで見るのとは大違いだ。


「毎年特集組まれるくらいには人気だよねここ」


そういえば今年もテレビでやってたなぁ


「・・・にしても、やっぱカップル多いなー」

鈴がぼそっとつぶやく。


「イブだもんねー」


「結局彼氏作れなかったなぁ」


「まぁずっと私たち三人でつるんでたしね」


「あ、そうだお姉ちゃん、慎二君とはどうなったの?」


「うっ、そ、その・・・」

恋の存在を意識し始めた瞬間から、なんていうか、緊張して牧原さんといつも通り話せなくなった。

牧原さんとの接し方が分からなくなってしまった。


「何にもしてないの?」


「えっ、いや、だって・・・」

何していいかわかんないし・・・



「早くしないと誰かにとられちゃうかもよー?」

朱音さんが私をツンツンつつきながら言う。


とっ、取られちゃう・・・?

で、でもまだ好きって決まった訳じゃ・・・


「ま、慎二はそういう奴じゃないとは思うけどねー」

掌を返すように朱音さんはケラケラと笑う。



「でもあんまり遅いと私が取っちゃうかもよ?」

朱音さん!?


そんなことを話しながら、皆で町を歩く。








「あっ。ここ右だよ、会場」


「え、ここなの?わかりにくっ」


イヴの日に町まで出ている理由。それは、アイドルグループ、PeacE.のライブを見に行くため。

クラスメートの本庄ほんじょう 未来みらいさんが、今日、デビューするらしい。


本庄さんは、私に対して何かしらのネガティブな感情を持っているけど、理由は結局聞けてない。

聞かなきゃとは思ってはいるけど、タイミングが来ないというか、勇気が出ないというか、

なんていうか、私が変に行動すると、余計に関係を拗らせてしまう気がするから。


今だって、鈴と朱音さんあっての関係、って所もある。







会場入口には、既に長い列が出来ていた。

アイドルのライブって、男性のものってイメージがあったけど、意外と女性もいる。

カップルのような人たちもいた。


「なんか・・・いろんな人たちがいるね」


「PeacE.のファン層広いしね」


「へぇー・・・っていうか、朱音さん結構詳しいね」


「え?あぁ・・・弟が好きだからね」


「え!?朱音ちゃん弟いるの?」

鈴もビックリしてる。私も初耳だ。


「うん。いるよ。二個下に」





私たちは、本条さんの計らいもあってなのか、ちょっといい席を用意してくれた。

私は聞いてないけど、朱音さんからは、

「なんか、友人三人までなら、招待してもいいって言われた。って、チケットくれた」

とのこと。

私を嫌ってるのに、友人三人の中に入れてくれてるのはなんでだろう。



「あ、ここ本当にいい席じゃん。ステージばっちり見えるよ」

鈴が小さな声ではしゃぐ。

たしかに、ここなら身を乗り出さずともステージを一望することができる。


・・・逆に通常の席だったら、小さい私は見えなかったかもしれない。





そして、ついにPeacE.のライブ開演時間。

「あっ始まるよ」


ステージの幕が上がりながら、

曲のイントロが流れ始め、


下からPeacE.のメンバーが出てくる。


出てきたのは4人。

前から続けてる4人だろう。


まぁ、初っ端から新メンバー紹介はしないよね。




アイドルのライブって、生で見たことなんて無かったけど、

思ってた以上に場内の雰囲気に流されてテンションがあがる。

ステージがキラキラしているのは当然、会場もカラフルに光っていて、一体的な高揚感が、

なんだかワクワクする。

鈴もそうなんだろう。見ると、ステージにくぎ付けだ。



私の記憶は去年以前のものは残ってないので、今流れている曲は知らないのだけれど、

雰囲気に押されて、リズムに合わせてゆらゆらと揺れる。



最初の曲が終わり、オープニングが始まる。

オープニング・・・で、いいのかな?



『皆ーっ!クリスマスイブスペシャルライブに来てくれてありがとーっ!』


アイドルの掛け声に合わせて、声援が響く。



『知ってると思うけど、今日は途中で新メンバーの紹介があるから、そこまではちゃんと生きててねー!』


死ぬ人でも出るのかな・・・





『って訳で、今は4人しかいないけど、付いてきてくれるかなー!!』

「「「「いいともーー!」」」」


どっかで聞いたことある掛け声だなぁ。

いつもこんなノリなんだろうか。


『じゃあ二曲目、"私と全力カレー"行ってみよう!!』


あ、この曲名は聞いたことある。

いつも変な曲名だなーって思ってた奴。






そのままライブは最高潮のテンションを維持したまま続いていた。

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