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SECOND YOUTH~二回目の青春~  作者: 六依由依
第四章:お悩み相談生徒会
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第12話:恋か発作か


鈴に身長で抜かれてた。


私は全然伸びないから、いつか来るとは思ってたけど。




仕方ないとは思っていても、やっぱりショックだった。








「いつの間に・・・」

教室の机に突っ伏しながらつぶやく。


「まぁ、ほら、体質的なこともあるし・・・ね?」

朱音さんが慰めてくれる。


「うん。そうだけど、そうなんだけどね・・・」


「うーん・・・これ以上は話題に出さない方がよさそうだなぁ」

朱音さんも諦める。

まぁどうしようもない事で落ち込んでるから正解ではある。




「あ、慎二」

朱音さんの声がする。どうやら牧原さんが来たようだ。


「よっ・・・ってなんか、元気じゃないのがいるな」

私の事かな



そんな事お構いなしとでもいうかのように、足音が近づいてくる。

そして、机の前で止まった。


「うぅん・・・」

私が顔を上げると、目の前には牧原さん。

思ってたよりはるかに近かった。

っていうか位置的に腰辺りが見えると思ってたら、いきなり顔だった衝撃。


「んぇ!?」

ガタンっと急に飛びのいてしまって、椅子が音を立てる。


「おっと、すまん、驚かせるつもりじゃなくて・・・」


「わ、わかってる、こ、こっちが勝手にビックリしちゃっただけだから・・・」



最近牧原さんと会うと否応なく心拍が上がる。

胸にわだかまりができて、少し息がつまり息苦しくなるのは、何だろう。

やっぱり海でのトラウマが尾を引いているんだろうか。


どちらかと言えば、牧原さんといると安心するほうではあるんだけど、

・・・なんか不思議な感じ。



あ、そうだ、あの時こと、ちゃんと謝っておかなきゃ。

結局直後は泣きっぱなしだったし、その後は話題にしにくかったしで、言えてない。


「あ、そ、そうだ、牧原さん・・・」


「ん?なんだ」


「その・・・あの時・・・助けてくれて・・・ありがと」

なんかドキドキするっていうか、恥ずかしいっていうか、


「ん?あ、ああ。・・・あ、でも、あの時もうその話はおしまいにしようとか言ってなかったか?」


「え?あれ・・・?そうだっけ?」


「うん。言ってたよ。由依、忘れた?」

朱音さんもそういってるって事は、言ってたのかな。


「う・・・覚えてない・・・」


「まぁお姉ちゃんあの時いろいろあったしね、覚えてなくてもしょうがないね」


「そうだね・・・あの時はー・・・」


あっまずいかも。

こうやって、あの時を思い返そうとすると、たまに発作が起きてしまう。


キュッと全身がこわばる感じがする。


胸を押さえながら深呼吸をする。


「はぁーーーっ、ふぅーーーっ、はぁーーーっ」


「えっちょ、由依!?大丈夫!?」


「ふぅ・・・んぅ・・・ん・・・・ふぅ・・・あ、うん、一応・・・」

ただ思い出しただけなら、割とすぐ引いてくれるので大した問題じゃない。


「今の何・・・?」


「ちょっとトラウマが再発しちゃっただけだから・・・」


「やっぱトラウマになってるんだ、しかも結構深刻な感じ?」


「たまにだから、たまに」


「でも、やっぱ禁句にしといた方がよさそうだな」










昼休み、

私たちは三人で、トラウマについて話していた。


「今ちょっと辛いかもだけど、どんな話題がダメか今教えてくれない?そうすればその話はしないから」

朱音さんが言う。


「わかった・・・まず、あの日の事は基本的に危ないかも」


「OK」


「あとはやっぱり、あのなんとかベッドとか、溺れるとか、そういう近いワードにも・・・」


「ふんふん」


「あ、でも、これらは一個一個だけなら大丈夫」


「あ、ちょっとまってね、メモしてるから・・・・・・はい、オッケ」


「あとは・・・・・牧原さんといるときもちょっと・・・」


「は?慎二?・・・まぁ、あの時一番近いところに居た人ではあるけど・・・」


「牧原さんといるときは、安心はするんだけど、なんか胸がキツイっていうか、息苦しいっていうか・・・なんか発作っぽいの出ちゃうんだよね」


「・・・待って、安心はするの?」


「うん。落ち着きはするんだけど、息はつまるんだよね」


「はぁ・・・」

朱音さんは鈴の方を見る。


鈴も朱音さんの方を見て、何やら小声で話しあっている。



「お姉ちゃん・・・」

「由依・・・」

密会が終わった二人は、揃ってこっちを見る。


「な、なに・・・?」


「多分慎二君のに関してはトラウマの発作じゃないよ」


「そうなの?」

鈴がそう言ってくるけど、じゃあいったい・・・?


そして、朱音さんが続く。

「由依さぁ・・・慎二に、恋、してない・・・?」


「・・・?こ・・・恋ぃ!?」


そうなの!?こ、こい?

牧原さんに・・・恋?


恋・・・

私、牧原さんの事が・・・好きなの・・・?


「そう・・・なのかな・・・わかんないよ・・・」


「でもその症状は間違いなく恋だよ。図星みたいな顔の赤さしてるし」


「ぇっ!」

バッグから鏡を出してみると、自分でもびっくりするほど赤い。


「うわ・・・ほんとだ・・・」


「へー、由依が慎二をねぇ・・・」

「吊り橋効果もあると思うけどね」



二人が何か言ってるけど、聞いてる余裕は無い。








私が・・・・・・恋・・・?


ど、どうしよう・・・?

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