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SECOND YOUTH~二回目の青春~  作者: 六依由依
第二章:高校生のあれこれ
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第11話:校内新聞on私


6月末、生徒会室で作業をしていると



「すいませーん、新聞部の新江ですー」


新聞部のゴシップ担当、新江美弥先輩が訪問してきた。


「六依さんの記事が正式に完成したのでそのご報告に・・・」


「あ、できたんですね」

前に新聞部で、私の過去について、記事を書きたいと言ってきて、私も過去を皆に知ってもらいたいと、お互いの目的が一致したので、インタビューを受けたことがある。


「ええ、きちんと伝えて欲しいと言われたポイントは抑えてありますのでご安心を」


「今回は結構時間がかかったね?いつもなら二週間くらいで仕上げてくるのに」

会長は言う。相変わらずいろんな事を覚えている人だ。


「いやぁー最近張り込み案件が多くてですね、なかなか手を付けられなかったんですよ。普通の記事と違ってきちんとインタビューした以上下手なものは作れませんからね」


「なるほどね。さて、じゃあ僕と六依さんは新聞部に行ってくるから、ちょっと頼んだよ」


「はい」

会長は他のメンバーに声をかけ、私と一緒に生徒会室を後にする。






--------------------------





「さて、どうでしょうか、一応、事実を誇張無く、ユーモア無く、はっきりと知ってもらうことに重点を置いた記事にしてみましたが・・・ちなみに、発行はいつ頃がいいですか?」


新江さんは、出来上がった新聞の原文を見せてきた。


「発行時期のおすすめは夏休み明けですね。今すぐ発行しても夏休み中に忘れられてしまう可能性がありますからね」


「じゃあ、夏休み明けでお願いします」


私はそういいながら新聞に目を通した。

確かに、私に起きた事、その事実が淡々と、それでいてしっかりと綴られている。

あの時は背中の傷については言ってないのでそれについては書かれていない。


まぁ・・・あれは人にとってはショッキングなものだし、載せるべきものでもないかな・・・






「あ、でもこれ、写真が・・・」

私の写真に黒い目線が入っているのを発見した。


「プライバシー的な観点からリアバレを防ぐための処置ですね」


「リアバレ?」


「えーっとですね・・・リアルが、ばれる事、ですね、要は本人が特定されてしまう事ですね」


「うーん、どちらかというと、生徒会活動をするうえで、私自身の事を知って欲しいから記事を載せて欲しかったので、私だと分かるようにしてください」


「それに、このやり方だと完全にスクープだし、やるにしてもこれは無いかなぁ」

会長も続く。


「ほうほう・・・そういう感じですか・・・どうします?本名は載せます?」


「本名ですか?」


「はい。今のところ生徒会役員のY・Rさんにしてあります」


「・・・はい、本名でお願いします」


「わかりました。・・・あ、そうだ、あともう一つ、六依さんに聞きたい事があるんですよ」


「はい。なんですか?」


「あの時、最後に一言、ってコメントもらったじゃないですか。で、記事を書いてたら、結構スペースが余ったので、あれよりも長い、一言じゃないコメントが入れられるようになったんですよ。でですね、何かもっと言いたい事とかはあったりはしませんか?」


「言いたい事ですか・・・」









:記事の御本人「六依 由依」さんからのコメント

皆さん、初めまして。一年生の六依です。

私は、生徒会役員として、一人の高校生として、一人の人間として、

この事実を知ってもらったうえで、交流していきたいと思い、

このインタビューを受け、事実を告白することにしました。

この記事を読んで、皆さんは、どんな感想を抱きましたか?

面白い人、大変そうな人、可哀想な人、珍しい人。

色々あると思います。

でも、私は、私の事を不幸な人だとは思っていません。

当時は混乱して、困惑して、絶望していましたが、

今はもう大丈夫です。この事実と向き合って、乗り越えて、

第二の人生を歩むと決意しました。

新たな人生、つまり、人間関係の構築をゼロから行うにあたって、

私が目指す目標は、「沢山の人と交流して仲良くなること」です。

その為に、私自身を知ってもらう為に、私は自身の秘密を明かしました。


私が秘密を明かしたのだから、そちらも秘密を明かすべきだ、

などと言うつもりはありませんが、もし、

誰にも言えない秘密の悩みがある人が居たら、

私はその人の、何かの役に立てればなと思っています。

生徒会役員としても、一人の高校生としても、一人の人間としても・・・


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