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SECOND YOUTH~二回目の青春~  作者: 六依由依
第一章:高校生、はじめました
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第8話:まだまだあるぞ部活動



「新聞部は私には難しそうだったな・・・」

新聞部を後にした私は正直な感想を呟く。

「わかるー。っていうか多分私も無理かも」

「校内カップルの浮気スクープとか、メンタル強すぎだよね」



本当にいろんな人がいるんだと、激しく実感した新聞部だった。




次に私達が訪れたのは、科学部だった。

「でも私文系だよ?」

「まーまー、ものは試しだよ。まだ時間あるし」



理科室のドアを開けると、男子生徒なのか女子生徒なのかよくわからない風貌の部員が待っていた。制服も白衣で隠れていてわからない。


「おや?まだサイエンスショーの時間はまだだけど?」

「え?そんなのあったんですか?」

「うむ、あと20分程で始まるぞ」

「あっ、演劇部の公演と被っちゃうね」


部員の声を聞いても、男子か女子か、よくわからない中性的な声だった。


「そうか、それは残念だなあ、あ、そうだ、じゃあ簡単なものを今見せてあげるから、これでも飲んで待っていてくれ」


そう言いながら、その人は冷蔵庫のようなものから、コップとペットボトルを取り出して、私達の近くに置いた。

それを手に取ると、それはキンキンに冷えていて、触った手が凍ってしまいそうだった。



「ねえ、あの人、男の人だと思う?」

鈴が小声で話してくる。


「うーん・・・どっちだろう・・・」


そう言いながら私はペットボトルの中の液体をコップに注ぐ。





コップに液体を注いだ瞬間、コップの中の液体が凍りついてしまった。

「え!?あれ?」

驚いた私は急いでペットボトルの液体を注ぐのを止めた。

すると今度はペットボトルの中の液体が凍りつきはじめてしまった。

「えぇ!?どうしようこれ!」


動揺しながら私は鈴と朱音さんの方へ向き直る。

どうやら二人ともビックリして唖然としている。




「あっはっはっはっは!!!」

突然さっきの中性的な部員が大爆笑を始めた。


「どう?驚いた?こういうことするのが科学部の活動だよ」


呆気に取られた私達は、どうすることも出来ず、私は凍りついたペットボトルとコップを手に立ち尽くしているしか無かった。


「いやあ、ゴメンね?なんかビックリさせちゃってさ、これは過冷却水って言ってね、0度以下でも凍らないように特殊な製法を・・・」



そんな私達など関係ないかのように、とても嬉しそうに滑らかに解説を始める。



「ーーで、さっきみたいに、衝撃を加えると、凍るきっかけが生まれて、一気に凍りつきはじめるんだ。」


「は、はぁ・・・」

正直なところあんまり理解はしきれなかった。


「まぁでも、面白かったでしょ?水がいきなり凍りだすとかさ」


「あ、はい、とてもビックリしました」


「僕たちの部活はさ、大会に出たりする訳じゃないから、今日みたいな部活動体験会とか、文化祭とか、そういう時が本番なんだよね。そんな緩い感じの部だよ」




興味を持ってくれたら嬉しいよ

と、私達に言ってくれたが、

結局あの人の性別は分からないままだった。






遅れるとまずいので私達は少し早めにホールへ向かうことにした。

いざというとき走れない私なので、事前に予防しておくことは大切だ。



ホールでは、チアリーディング部の演技が行われていた。確か、次が演劇部だ。


飛んだり跳ねたり激しいダンスになのに動作はピッタリと揃っていて、まるで一つの生き物のような動きで、目が離せない。

何て言うか、美しかった。


「「チアリーディングってさ、」」

鈴と朱音さんが声を揃えて言う。


「カッコいいよね」「カワイイよね」


揃って無かった。


「カッコいいでしょ、ビシッと揃ってるし、凄い高さまで脚上がるし、めちゃめちゃカッコいいパフォーマンスじゃん。超憧れる」

とカッコいい派の朱音さん。


「カワイイよ、コスもポンポンもキュートだし、ほら、ポーズと笑顔が合わさって凄い可愛い。憧れるよね」

と、カワイイ派の鈴。



「ねえ、由依(お姉ちゃん)はどう思う?」

案の定私に振られてしまった。



「私はあれ、キレイだなー、て思った・・・かな。なんていうか、皆ピッタリ揃ってて、流れるような感じで・・・」

うまく説明は出来なかったけど、私には、そう見えた。



「キレイねぇ・・・そうゆう感想もあるのかぁ」

「まさかの第三勢力・・・!」



私達は、三者三様の感想を抱きながら、

チアリーディングの演技を眺めていた。

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