存在の嘲り
闇から闇、そうやって世界はできているのだろうか?闇からどんどん光が生まれていく、いや?どんどん光が闇を呑み込んでいく。そして、闇を呑み込んだ光がどんどんと膨れ上がってきてパーンっと……はち切れた。
そして、光がキラキラと一点に集まってくる。あたりから不意に笑い声が聞こえてくる。アハハ……アハハ……どこからか光がだんだんと積み重なって椅子になっていく。そして、その"存在"の輪郭がゆっくりと形どられていた。
そこに、子どもかいや、老年かもわからない姿の光の人形をした存在が足を遊ばせながら、作られた玉座にいつの間にか座っていた。
「いやぁ……そろそろ面白くなってきたねぇ……。まったく……良いお誕生日になったよ、それにしても思ったより早かったよほんと」
そう言いながら光たちを歪ませながらニンマリと笑みを作る。
「それでも……あの贈り物はやりすぎたかなぁ?」
「まぁ、あの子が悪いだよ、だって僕のこと"あの声"なんて呼ぶんだよ?ほんと信じられないクスクス。だからさぁ、僕のことも信じるかなぁと思って、そうみんなのことがわかるようにしてあげたの。僕もそれくらいならできるからね」
指を振りながらそんなこと造作もないと言っているようだ。そうしていたら、急に"存在"は口をすぼめて。
「全く、さぁそしたらあの子僕のこと忘れてそうだもん。まぁ……それはそれでいっかアハハ」そういいながら、また光に語り出す。
「そう、確か耳が長い、そう、前の子たち、そう君たちが教えてくれるね?」
そう言って、その"存在"は光を撫でながら、何かを調べてるようだ。
「そう"エルフ"なんて言ったかな本当は?だいたい彼らは僕のことを普通は"神"だっていうのにさぁ全く……」
そう言いながら、頭をボリボリ掻きながら、光の玉座で唸る。
「全く、エルフなんて僕たちが出来た時にやっと出来た"新参者"なのにね。それが、今では人間様よ、そう人間様。まぁそれは僕が悪いんだけどね!」
そう言いながら虚空にサムズアップする。
「うーん、それにしてもここまでになると思わなかったなアハハ……まぁあの子達もずいぶんと楽しんでいるようだし……」
そうして、光の存在は首に見える部分を傾げる。
「うーんでも、お告げをしたのは失敗したかなぁ、だって、おぼろげにしか見えないもん。全く僕が目をこんなに凝らしても見えないもん」そう言いながら、目を見開いて遊んでいるようだ。椅子のところで足をぶらぶら遊ばせながら。
「でもさぁ、だんだん感情が生まれてきてるよ、そうそれからどんどんもっときれいに……」と頷きながら。
「あとは、ちゃんとわかってくれたらさぁ……これで終われ……」光の存在はちょっと肩を揺らしている。
「フフッ、これはこっちのお話」そう言いながら、口の部分に人差し指を当てシーッと言う。
「まぁ、もうちょっとしたらもっと面白くなるかもねぇウフフ。うーんちょっと、遊びすぎたかな?」"存在"が、ピョンと椅子から降りる。
「それでもね……みんな生きてるんだ、そうみんなは生きてるんだよアハハ。ちょっと気取ってみちゃった」そういってニンマリ笑って。
「さぁまた、他の遊びで遊ぼうかな。じゃあね……バイバイ、まだもうちょっと見てたいからね……」光は手を振りながらまた闇へと呑み込まれていた。




