地の民へ
外に出ると、風が流れていて少し気持ちいい。ミラの手がずっと熱い。ちょっと強く握ってみる……今のミラは強く握り返してこない。いつものミラは、たぶんこういうとき強く握り返してくれる。そんな気がする。もう、ずっとミラと過ごしてる……そんな気がする、こんなに濃い日々はいつぶりだろうか?こんな毎日を願っていた……それは、お姉様とは叶えられなかったけど、ミラと一緒だ。嬉しい、こんな気持ちをミラにも伝えたい。
「ありがとう」
「……どっどういたしまして」
ミラはなぜだか、僕が服を着替えてからずっとこんな感じだ……どうしたんだろう。でも、僕と一緒にいるのは嫌がってないのはわかる。それは、僕の手を握り続けてくれるからだ。服の袖が僕の身体に触れている。ミラの服を僕が着ていると思うと、不思議な気分だ。こう、うまく言えないけど胸の奥が変な感じ、高鳴るのとも違う何か、そう何かが違う気がする。こう、もやもやする感じ、言葉にしようとしても言葉が出てこない。でも、嫌じゃない。服は柔らかい、体全体を包み込んでくれる。
服は何でできているのだろうか?少し、風が通って気持ちいい。そういえば、誰かに服を着せてもらったのは何時ぶりだろう。たしか、あの部屋に入るまでは、昔は色んな人がいて、色んな服を着せてもらった……色んな声が聞こえて優しく着せてもらった。ミラは、少し不器用で、服が耳に当たって痛くなるけど、それでも優しかった。多分、ミラは仕事じゃなくて本当にしてくれたから一番嬉しかったのかも。
ミラと歩いている。初めて会ったときはこんな歩けなかった、どうしてだろう?
ごはんを食べたからかなぁ?今日は不思議と足と膝が言うことを聞いてくれる。
ミラとの歩みを共にできてる。ゆっくり、歩いていく、踏むたびに土が沈み込んで、歩みを受け入れてくれる。足跡が僕がここにいるよって、伝えてくれる。
「おーい、遅いぞ」カンジが、向こうで呼んでるのがわかる。
「アンタが速すぎるだけよ、もう」ミラはカンジにそうやって返す。元気そうだ、良かった俯いてる訳じゃなくて。
「ほら、アノンもう少し、速度を上げるわよ」足取りが速くなる、不思議とミラの歩みについていけている。
「おい、ほら一緒に行くぞ」どうやら、カンジのほうへ着いたようだ。
「どうしたんだミラ、いつもと違って元気がなさそうだが」
「アノンお前もしかして何かやったか?フフ」カンジは冗談混じりに話しかけてくる。
「なんでもないわよ」
「本当に?」
「本当によ!」
歩いていくと、虫の音がしている。虫だとはわかるけど何の虫かはわからない。虫と言っても、昔のお家ではそういうのはいなかった気がする。いろんな人が居て、色々な声が聞こえたけど、こういう虫の声は聞こえてなかった。お母様の本でしか、虫の声なんて聞いたことはなかった。りんりん、と綺麗な音色を奏でている気がする。
「そういえば、カンジもう"収穫の時期"なの?」
ミラはそう言っている、"収穫の時期"って言うのはなんだろうか?お母様の言っていたのは、季節は春、夏、秋、冬この4つの季節があるんだよって言っていた。
「うん?お前そんなのも知らなかったのか?」
カンジは意外そうだ、確かにそうかも知れない。こうやって、ミラには物が見えて、匂いや温かさや冷たさを感じられるから。
「ええちょっとねいろんなところ行ってたから……」ミラはそうやってちょっとはぐらかせた気がした。
「ふーん、まぁそれでアノンを連れてきたもんな」
カンジは納得したように声を掛けた。ちょっとずつ、煙の匂いなんだろうか?そういう匂いがあたりから立ち込めている。何かを焼いているようなそんな感じ。どうして、"収穫の時期〟なんていうのだろうか?それが気になった。
「ねぇ、その"収穫の時期"って秋って言わない?」
「うーん、そうかも知れないわね」
「ああ、それなら、知ってるぞナガミミの本で読んだな、ここではな、大地の地の命を頂いて暮らしているんだ、それでな米の収穫の時期だけ特別にそう言ってるんだ」
「本当にそれだけ、まぁお前らがこうして来てくれたのもなんかの導きなのかもしれないがな」
そう言ってカンジもう一度進んでいる方向に向きなおりながらそう言った。
アハハ……遊んでいる音が聞こえる。
「おっもうそろそろだな」
カンジは、何かを見つけたらしい。ピチャミラの汗を感じる。ミラの手がどんどん冷たくなってくる。
「大丈夫?」
「何?大丈夫だよ」
ミラは、そう言いながらも確かに緊張している。少し手が震えている。ミラも心の奥底では、震えてるのだと。そう、ここは温める番だとそう思った。
「僕も一緒だよ、初めてのところで僕は、今僕ももう怖いんだ」
「……それにミラも一度は離れたところだからたぶんだけどいろいろあったんだと思うでも、今回は僕も一緒だよ」
「……わかったわ、私は今確かに怖いわ、何か言われるのにずっと恐れてる本意じゃないけど逃げたのは確かだからでもね、アノンがいるわ」
そう言って、手を握り返してくれた。良かった、いつものミラだ!
「さぁ、一緒に行こう」
「うん!」
そう言っているとだんだんと匂いが変わってくる。ちょっと、カンジと一緒で、少し煙のような匂いもする。草などを焼いているのだろうか、そんな匂いが鼻を通っていく。匂いの方向から足音がする、2人かな?こちらに向かってる気がする。
「よし!着いたぞ、頼むからミラお前は無茶はするなよ」
カンジはそう言ってる。やっぱり何かあったのだろう。
「……わかってるわ」
「おっ!カンジじゃねぇか!元気だったか?」どうやら、誰か来たようだ。
「そいつらが、例のナガミミ……いや、すまん今日からは俺らと一緒の"地の民"か」
「そうだ、お前らも族長から聞いているだろう?よろしく頼む」
「そうなら、族長呼んでくるわ」
そう言っている。実際に受け入れられるのだろうか?胸の奥がズシンと重い、こんなにも重いなんて。そういえば、いつも受けいれてもらってなかったかもしれない。それでもこんなことはなかった。それでも、今はミラと2人一緒だ。
「ウワァ山猿だぁ……どんな顔して帰ってきたんだろう」
「あの、ナガミミ、奴らの森を吹っ飛ばしちまったろ?なんか変な術を使うんじゃねぇか?」
「そんな奴、村から追いだしちまえよ」
「かぁちゃん怖い」
「大丈夫よ、かあちゃんの後ろに下がってなさい」
ヒソヒソと、村の民たちが周りで呟いている。辺りから、不安な声が上がっている。ミラの手がガッシリと握っている。ミラは何か闘おうとしているような感じがしていた。
「大丈夫だよ、ここは誰かと戦わなくていいんだよ」
「もし、何かあったら僕を守ってよ、ミラは強いんだから」
不思議とそういう言葉が出てきた。そう言うと不思議と、彼らの声が聞こえなくなってくる。彼らも不安なんだと、そう思うと、背筋がピンとしてくる。
「そうね、何かあったら守るわ、私は強いもの」
「よし!ミラ、アノン村長のところ行くぞ」カンジが合図をしてくれた。
「よし!行くわよアノン」
「うん」
そう言って、村の民が辺りにかけわけられていく。足取りの一歩一歩が軽い。不思議と、心が決まった。どこに行ったて、今はミラと一緒だ。
そうすると、誰かが近づいてくる。
「あれま、こんな所に出てくるのかぇ」また、ざわざわして来る。
「お久しぶりです、カンジさん、ミラさん」
「ああ、こちらのお方がアノンさんですか」
「私は、この村の助役のタツヨシです」そう言ってタツヨシはこちらに挨拶をする。
「久しぶりだなタツヨシ、すっかり立派になってな」
「いえいえ、そんなまだまだ未熟者です」そう言って、まったく油断する様子ない様子だった。
「さぁ、こちらに来てください」
助役という立場それなりに偉い立場なのだろうか?この人の言葉の端々が硬い、確かに僕らに対しての言葉は丁寧だけど、構えている。
「よし、行くわよ」ミラはそう言って、もう一度気を引き締めている。僕も気を引き締めたほうがいいな。
カンジの足音が聞こえる。肩を叩いてくる。
「おい、お前ら要らないことだけ言うんじゃないぞ、頼むな、特にミラ頼むぞ」
「わかってるわ……」
「うん」
風が通り抜けた。汗をかいてたのか少し冷たい。ちょっと歩いていくと、ミラが止まった。
「お待ちください、村長の用意をしてきますので」
ガチャリ。タツヨシが扉を閉める音がした。不思議と、喧騒が聞こえない。たぶん、村の人たちは何かを言ってきている。それでも、僕の耳には届いてこない。
「お待たせしました、村長カンキチ様ご準備が整いましたのでどうぞ」
扉が開いた、そうすると風がその中に入ってくる。吸い込まれちゃいけないと、そう思って、ミラの手をしっかりと握る。
「大丈夫だわ!あのジジイは陰険だけどそんなに強く無いから、最悪なんとかなるわ」
ミラは最悪何をしようとしているのか?そう思うと、背中から汗が吹き出しそうだ。とりあえず、ミラには戦って欲しくない。
「ミラここは、闘うところじゃないんだ。ミラもわかってるでしょ?たぶん、族長の人もミラが怖いだけだよ」
「そうかな?でも私がいたときはそれはもう……ひどかったわ」
ミラの握る手が緩くなった。迷っているところもあるのだろう。
「ミラは強いんだ、僕を助けてくれたんだよ」
「そうだよ、僕も一緒にいる、カンジも喜んでくれたから居させてくれてるんだよ」
「わかった、それは覚えとく。」ミラは、そう言ってまた向こうを向いた。
「ほら、お前らここで靴を脱げよ」カンジは、そう言って靴を脱ぐように促す。
ミラの手が離れた。その刹那、少し寂しさを感じる。ミラも靴を脱いでいるのだろうか。僕も自分で靴を脱いだほうがいいのかなぁ?膝を曲げてしゃがもうとする。靴の方へ手を伸ばそうとする。
「良いよ、私がやるから」
そう言って、靴を脱がせてくれる。
「アノンさんは、なにか問題でも?」
タツヨシが、抑揚のない声で聞いてくる。
特に聞く気もないみたいに。
「いや、大丈夫だわ私が面倒を見るから」
そう言って、タツヨシの形だけの介抱を断る。
「ほら握って」そうやって、手を握る。
「ここに段差があるわ、ちゃんと足上げるのよ」
膝を上げる、そうすると足の裏が、木の床に触れた。立つと木の継ぎ目が足で触ると気持ちいい。木の床がひんやりしてて少しゾクッとする。
「ちょっとアノン行くわよ」
しまった!木の感じを楽しんでしまった。木には不思議と僕を夢中にしてしまうものがある。進んでいく、ここの木はひんやりとしていてる。カンジの家とも違うようだ。日当たりが違うのかなぁ?ここは、静かで冷たい。
「ここです」タツヨシは、扉を開けた。
ガラガラといった扉というより引いているみたいだった。
「おう、入りなさい」中から声が聞こえてくる。
「まぁ、その辺に座りなさい」
ここの床はまた違う、少し柔らかい。ちょっとあみあみになっている。こんな床もあるのか。でも、床にちゃんと座るなんて初めてだ。
「好きに座っていいぞ、今日はわしが招いたんじゃからな」
カンキチの声は、だいぶ老いているような感じがした。それでも、鋭く、力があった。良かった、ここはちゃんと座らなくて良いのか。
「さて、なにから話すべきかの……カンジや、久しぶりじゃのぉ」
「お久しぶりです、カンキチ様」
そう言ってカンジはいつもはしないような挨拶をした。
「いやいや、良いのじゃよ。なんせ、だいぶ年月がかかったからのぉ」
そういってカンキチはなにか思いを巡らせている。
「ミラや、元気だったかのぉ」そういって、カンキチはミラの方に向かっていう。
「アンタなんでそんなことが言える……」ミラも、そう言っていた。
「まぁ、色々すまんことをしたからのぉ、そりゃぁのうお前さんが" ナガミミ"だからって言ってなぁ……。ワシの息子を助けてもらったからのぉ」
息子?誰のことだろう?
「むっ、息子!!!」ミラは驚きのあまり声を荒げている。
「まさか、カンジあなたもしかして」
「ああ言ってなかったなぁ、俺は族長の息子だよ」そうなのか、カンジは族長の息子なのか。
「まぁ、そんな話どうでもいいでねぇか」カンキチは、そう言ってまたつかみどころのない感じで話し出す。
「アノンとやら、もしかしてお前さんここの話がわかるのか?」カンキチがすごく、驚いた様な声を出した。
「うん、わかるけど」
「タツヨシから聞いた話とやっぱり同じじゃなぁ。こりゃあ、少し世界が変わるかもしれねぇけんのぉ」カンキチは考えを巡らせているようだ。
「なんで分かったの?」カンキチに聞いてみる。
「どうしてってお前さんカンジがわしの息子だって言ったときに驚いとったろ?そしてなこれまで一度もミラやカンジに何もわしの言葉を教えてもらっとらんだろ?」
なるほど、僕の表情などに出ていたのか。僕は、いつも表情が無くて気味が悪いとか言われてたのに。この人は、ただ者ではないと思ってしまった。
「まぁ、そっちのほうが話が早いけんそれでいいか」カンキチは興味を僕から移したようだ。
「アノンもミラもなぁ元々はナガミミじゃろ?知らなかろうが、昔はのぉ、米とかのぉ、卸してたもんじゃ」カンキチは昔を懐かしんでる。
「そんなこと、聞いてないぞ」カンジはそう言っている。
カンジも知らなかったみたいだ。
「まぁいつからかのぉそうなっていた、それでのぉどうやら前の王様になってからのぉ我々、地の民や他の魔法が使えない民は魔物とされるようになってしまった」
「まぁ、ワシが幼かった遠い昔のことじゃよ」
「なんで、私たちにそんなこと言ったの?」ミラは、カンキチに問いかける。
「それはよぉ、お前らナガミミの中から、アノン、お前さんのような奴が出てきたことじゃ」別に僕は、特に何もしてないのに……。
「どうしてアノンなの?」
「お前さん、自分で言っててわからないかね、お前さんが言葉がわからんくてどんだけ苦労してたのは自分でわかろう?」
「……それは」
「しかもよぉ、お前さんの力も特別だが、まぁお前さんは理解してなさそうじゃが、アノンとやら別格じゃ。ことの次第はカンジから聞いておろう?」
「……うん」ミラは反論のしようがないようだ。
「まぁ、地の民からすればあの広大な森……あれは、ナガミミからの傘になっておったからのぉ。率直に言うと、アノンとミラお前らを地の民になってくれんかの?」
「……は?」ミラは固まっている。
僕も正直よくわかっていない。
「どうして、その話から僕たちが地の民になるの?」
「……そりゃあのぉ、まぁ昔家出息子がナガミミのガキを拾ってきてのぉ、まぁそれはミラじゃなぁ。それがのぉ強いのなんの、お前さんには信じられんだろうが粗雑で手がつけられんかった。それで、カンジからも聞いておるじゃろうがツガイが作れずにな……苦労しておったんじゃ、それでのぉ村から飛び出してしまってのぉなかなか大変じゃった。そこで、オスのお前さんがおったら体裁が立つし、こちらとしてもナガミミがせめてこれんくなる、そういうことじゃ」
なるほど、確かにそれなら僕たちをいさせてくれるのかもしれない。
「……結局自分たちのことしか考えてないじゃない」
「まぁ、ワシも族長だからのぉ、お前さんらには分からんことを考えとるのじゃ、分かってくれとは言わん、でもなお前さんらを迎えたいと言っとるのじゃ」
「……でっ、でも」ミラは、少し戸惑いを感じているようだ。
でも、僕の心は決まっていた。
「ねぇミラ、君が昔どれだけここでつらい思いをしたのか分からないでもさぁ、ここに居て良いんだよ」
「それでも……アノンは利用されても良いの?」ミラは悲しそうな声で僕に聞いてきた。
「僕はね……ミラ初めてミラと会えて一緒に居たいと思ってるんだ、それならここでなら一緒にいられるでしょ?理由なんてどうでもいいよ」
ミラが手を握ってきて。
「そうだったわ、アノン……私はあなたと居たい」
ミラも、心が決まったようだ。声に迷いがなくなった。
「族長さん、あなたたちの理由はどうであれここに居させてくれるならよろしくお願いします」
「よろしくお願いします」ミラも続いてくれた。
「おう、それならそうしようかのぉ。ミラや、ええツガイを持ったのぉ」
「……うん」カンキチは笑ったように聞こえた。
僕には、この目の前にいる人が陰湿だとは思えなかった。
「おーい、タツヨシや、ミラとアノンが仲間に入るだとよ、村の皆に伝え」
「承知しました」タツヨシは外へ出たようだ。
扉から流れてくる空気が僕たちを撫でてくれるようだ。
「そういえば、アノンや、お前さんその名前誰からつけて貰ったんだ?」
「……ちょちょっと」ミラは遮ろうとする。
「いや、良いよ。姉さんから貰ったんだ」
「そうか、姉さんか良かったな、神様なんて仰々しいものから貰わなくてなぁ」カンキチは続けて。
「名前なんてもんは、ここの世界に生きてるものが願いや遺したいものを託し死んでいく、生来そういうもんなんじゃ。名前は俺や、カンジや……そう村の奴らについてるじゃろ?そういうことじゃ」
カンキチの話は不思議と心の中にスーッと入ってくるような気がした。
「まぁ、こんなじいさんと長話をしてもしょうがないからのぉ。家はお前ら用のものを作ってやるから、それまでは、カンジ頼むな」
「……わかりました」カンジはカンジらしくない返事をしていた。
「今日は来てくれてありがとう、いやここに来てくれてありがとう。カンジや本当にあとは頼むな」
「ありがとうございました」「ありがとうございました」「ありがとうございました」
不思議と三人の声が揃った。そして、立ってミラの手を繋いでまた廊下を出て、玄関に行く。不思議と、誰も家に出るまで誰も話さなかった。外に出ると、来たときの喧騒はなく、静かだった。
「ありがとうございました、またお越しください」
外にいた、タツヨシはそう言った。歩いていく、ミラも疲れているのか話さない。遠くで子供たちが走っている音が聞こえる。村を出るときでも、僕たちに話しかける人はいなかった。それでも、良かった。こうして、ちゃんとミラと一緒にいられる。
「帰ろうか」
「そうだね」そうやって、家に帰っていく。
「おーい、家主の俺を置いていくなよ」背後からカンジの声が聞こえてくる。
「早く来なさいよ」僕に家族ができたように思えた。




