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過労死したら異世界転生  作者: とし
異世界と出逢い
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冒険者ギルド


住宅街を抜け、街の中心部にある、冒険者ギルド支部へ向かう。


冒険者ギルドは最も登録者数が多く、手っ取り早く資金を得ることができる。



ちなみに今現在のなつきの所持金はゼロ。



今日中に登録を済ませ、以来を達成し報酬を得なければ、宿にも泊まれない。




そんな危機感を持ちながらも、初めての街を楽しまずにはいられなかった。



今までずっと龍の峰にこもりっきりであったため(もちろん嫌ではなかった。)ドラゴンや妖精以外の生き物に出会ったことがなかったのだ。


街には、他種族国家だけあって、人間だけではなく、獣人やドワーフなど様々な人種が見られた。




ーーーあの人は猫の獣人?わ、子供が可愛すぎる・・・!



亜人の中にはほとんど人間に近いものもいれば、二足歩行なだけの動物のようなものもいて、見ていて飽きない。



人工的には、ヒューマンと獣人が多めのようだ。


ーーー視線を感じる気がする


もしかしてこの服が変、、、、?

いや、でも似たような格好の人もいるから違うか


あ、黒髪かな?




よくよく見渡すと髪も目が黒いのもいない気がして、それが原因か、となつきは落ち着いた。



15年間山を降りず、他の人間に出会っていないなつきが気づかないのも無理はないのかもしれないが、その視線が自身の美しさによるものだと気づくのはもう少しあとの話。



通行人観察をしていると、あっという間にギルド支部へたどり着いた。






「うわ、でかっ」






その建物の堂々とした佇まいもさながら、出入りをする人の数もかなり多く、さすが最北端の街というべきか。

仕事には困らなそうだ。



「冒険者ギルドへようこそ。本日はどのようなご用件でしょうか?」


受付の可愛い感じの獣人の女性に尋ねられ、登録と身分証の発行を願い出る。


「では、こちらの用紙に記入をお願いします。」


渡された登録用紙に名前や人種、希望する以来の種類だとかを書いてゆく。

書き終えると、ここでも魔力の登録をしなければいけないということで、検問の時と同じように魔力を魔具に込める。


「ではこれで登録完了となります。こちらが身分証でございます。」


身分証というからてっきりカードのようなものを想像していたが、タグネックレスで、タグ部分にはハツェルホルティの冒険者ギルドのマークが掘られていた。どうやら魔具のようで、ここから簡単な個人情報を引き出せるようだ。


初めてということもあり、受付嬢からギルドについて説明を受ける。

罰則や以来受注に関して説明されたが、ようは最低月1回は以来を受けて問題を起こさなければいいらしい。

ちなみに以来を失敗すると罰金が発生することもある。



「早速、ご依頼を確認いたしますか?」

「はい!」

「なつき様は現在Eランクですので、この依頼を受けることができます。」



ランクはEからSまでの6段階あるらしく、各ランクごとに受けることのできる依頼が決まっている。パーティーを組むことによっても受けられる依頼が変わるらしい。



「じゃあこのシルバーベア討伐で。」



なつきがそういうと、受付嬢は怪訝な顔を見せた。



「シルバーベアはEランクの討伐魔獣の中で最も強いですが、初めての依頼で大丈夫ですか?スライムからとかの方が・・・」

「あ、一応魔獣討伐の経験はあるので大丈夫です。」

「かしこまりました。依頼を失敗いたしますと50フェントの罰金になりますのでご注意ください。」



こりゃ失敗できない、なんて思いながらも依頼の受注申請をし、シルバーベアが現れるというマイナルの南にある森へ向かう。


龍の峰の裾に広がる樹海は精霊が多くいるため空気が澄んでいたが、ここの森は全く違った。

精霊がいる気配はあるが、濁った魔力の気配も感じる。


これは魔獣がいるということだ。


森の奥で目撃証言があったため、ずんずんと進む。




「うーん、この辺りかな・・・?」



おそらく目撃証言のあったであろう場所に着くと、プチッとおもむろに近くの葉っぱを切り取る。


「私をシルバーベアの元に導いて・・・!」


葉に魔力をこめるとたちまちヒラヒラと重力に逆らいながらある方向へ、向かい出す。


その葉の後について行くと、強めの魔力を感じた。




ーーーいた!!!



そこには一体のシルバーベアがいた。



『グルルルルルル・・・』

「あ、見つかった。」



特に気配を隠すというようなこともしていなかったので、あっという間にシルバーベアに、なつきは姿を確認された。



なつきを見つけるやいなやシルバーベアはそちらへ向かって猛スピードで突進して行く。



「“シルキー”!!」



なつきがそう叫ぶと、周りに風が舞い始める。

そしてその手を振りかざすと、風はかまいたちのような刃となり、無数の刃となった風がシルバーベアに襲いかかる。



シルバーベアは訳も分からず、切り刻まれ、なつきに触れることなく消滅した。



「討伐成功〜」



魔獣や精霊は消滅すると魔石を落とす。

消しゴムほどの透明な石を拾い、マイナルのギルドへ報告に向かった。




地図上の位置

北側から 龍の峰、樹海、マイナル、森

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