マイナルの闇4
今回説明が多いです。すみません・・・。
「なつき様は、、高名な冒険者様なのでしょうか?魔法陣の知識に加え、強力そうな精霊魔法をお使いになるなんて・・・・・・」
魔法を行使する3つの方法、それは直接魔法・魔法陣そして精霊魔法。
直接魔法とは、自身の体内にもつ魔力を使うものである。魔力ゼロという特殊な体質ではない限り誰にでも使うことができるが、その質は術者の持つ魔力の大小に大きく左右される。ほとんどが生活に必要な程度の魔法は使えるが、戦闘用となると、適性があるものは限られてくるのである。
魔法陣は簡単なものは誰でも使えるが、ある程度の魔法を行使するとなると、膨大な知識が必要となる。直接魔法と違い、自身の魔力をほとんど、または全く必要としないので、陣さえあれば誰でも魔法を使うことができる。魔具には全て何らかの魔法陣が組み込まれており、それによって、誰しもが簡単に魔法の恩恵を受けることができる。
最後に、精霊魔法である。精霊と契約し、魔力を共有するというものだ。強力な精霊ほど契約が困難である。しかし、一旦契約を結んでしまえば、自身の魔力は全く必要としないし、魔法の発動も、契約した精霊の名を呼ぶだけで発動、あとはイメージしたものに契約精霊が応えるだけである。
なつきは龍の峰で、魔法陣について学び、さらにドラゴン達と契約も結んだ。もちろん(?)直接魔法も使いこなすことができる。
ドラゴンにとって、龍の花嫁に何かあると困るので、実際、契約は無償で行われたと言っても良い。無償で最高位精霊とばかばか契約しているため、魔法に関してはチートだと言っても過言ではない。
魔法陣に関しては、元々の賢さと、努力の賜物といえるだろうが・・・
「んー、まあ色々あって使えるようになったんだ。でも、高名でもなんでもないよ。しがない駆け出しのEランク冒険者だよ。」
「冒険者・・・・・お、、私めも、幼い頃は憧れていたのです。スラムのものでも成人して力があれば冒険者になれますから。」
「じゃあ、冒険者ギルドに登録しに行こう!生きるためにも仕事は必要だしね!
あと、無理に一人称"私"にしなくてもいいよ?アルバはもう奴隷じゃない。」
「・・・・はい・・・・・・本当に、本当にありがとうございます。あなたのおかげで、俺は・・俺は・・・・・」
また泣き出しちゃうのでは、となつきは内心焦ったが、アルバはギリギリのところで堪えたようだ。
こうして二人は冒険者ギルドに向かった。
「登録でございますか?」
昨日と同じ受付嬢にアルバの登録と身分証の発行を頼むと、申し込み用紙を渡される。
「なつき様、俺、字が・・・・」
「あ、そっか。すみません、代筆でも構わないですか?」
「よろしいですよ。代筆の場合、ギルド職員が行う決まりなっているので、私が代筆いたしますね。」
アルバにいくつか質問をし、用紙を埋めていく受付嬢。
全てを書き終わると、彼女は魔力を登録するための魔具を差し出した。
アルバがそれに魔力を込める。
「承認いたしました・・・・あら、申し訳ございません、別室へ来て頂けますか?なつき様ももしよろしかったらおいでください。」
「?」
受付嬢に案内され、アルバと三人で、ギルドの階段を登り、ある部屋へと案内された。
椅子に掛けるよう促され、アルバと並んで腰掛ける。
「お手数をおかけしますが、ほかの方々に聞かれるとご迷惑と思いまして・・・・あの、アルバ様はもしや犯罪奴隷でしょうか?」
「・・・・・・・そうです。貴族様に逆らった罪で・・・しかし、主人に捨てられ、死にかけていたところを、なつき様に拾われました。」
どうやら奴隷となったものは主人によって登録される義務があるらしい。
犯罪を防ぐためにも、奴隷登録は当然といえるかもしれない。
登録された魔力は、国のデータバンクにまとめられ、犯罪歴がある者はそのことも含め情報が管理されている。
「奴隷印はございますか?」
「ありますが、効力はなくなったとのことです・・・・」
ちらりとなつきを見て困った表情をする。
彼には魔法陣の知識がないため、自信を持って断言できなかったようだ。
「先ほど登録した魔力を以前のご主人様のものと参照いたしますね。奴隷印の効力がある場合、反応が見られますので・・・・・あ、確認いたしました。もう、奴隷印の効力を失っておりますね。」
その言葉を聞いて、アルバはホッとしたようだった。
「あの、彼は登録できるのですか?」
奴隷ではないという確認が取れたのだ。登録できない、という事態は避けたい。
「しばらくは仮登録という形になります。こちらから指定いたしますEランクの依頼を一定数こなしていただいて、人となりに問題がないと判断されましたら、正式に登録することができます。身分証に関しましては、すぐに発行いたしますのでご安心くださいませ。」
「あの、報酬とか、依頼を受けるギルドの場所って・・・・」
当の本人であるアルバをおいて、色々と質問を繰り出すなつき。
受付嬢は嫌な顔一つせずに、質問に答える。
「報酬は100%受け取ることができます。ギルドの依頼はできるだけ継続して同じ場所で受けていただくのが望ましいですが、ネットワークで情報が共有されますのでマイナルではないところでも構わないです。申請さえしていただければ、街を移動して別なギルドで依頼を受けることもできます。」
ーーーなるほど。そういうシステムなのか。これなら、アルバもやっていけるのかな・・・?
「では、アルバ様、仮登録でよろしいでしょうか?」
「は、はい。お願いします・・・!」




