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生足ミニスカート:4&変幻メカクレ:3近所の人妻(偽):2

 ハロー私です。燦然と輝く挟まれた経験回数1回のタフガイ。長篠君(身長182㎝)です。羨ましいかい!?いやー楽しかった。もう一回やりたい。あの二人の表情を思い浮かべると頬が緩むというものである。


「大丈夫、だったの……?」


「敗北を知りたいレベルさ!投げキッスする余裕すらあったね」


「一体どういう挟まれ方したの……?」


「そりゃ激しく猛烈な応酬を繰り広げる」


「うう……」


「ドッチボールガチ勢の間に」


「えっ」

「えっ」

「えっ」


 この高校にはドッチボールガチ勢が集まる。それも女子の。その数14名+教師2名。朝、昼休み、放課後、職員会議中。そこまで熱意あるなら部活にしろやと言われていたが、そこからひと悶着あり「そういうんじゃないんだよあたしらの青春は」などと意味不明な発言が生まれた。これが今年4x歳の教頭先生から飛び出すってんだからたまらない。ちなみにこの発言は現在校内流行語ランキング首位を3カ月連続でキープしている。おっと話が逸れた。先輩方の片割れの男子制服着てる方(多分攻め)が何と驚きドッチボールガチ勢の一人だったのだ。怖いね。

 二つのボールが飛び交う白線の中央で押しつぶしてあげるよとのありがたいお言葉をいただき、俺は舞い続けた。男子制服着てる方(推定攻め)とそれを場外から応援する小動物系の方(きっと受け)のふたりだけが燃えてるだけで他のガチ勢の皆さんは乗り気ではなかった。だが、盛り上げ上手な長篠さんであるところの俺は、白線の上で華麗に避けつづけていた。どれだけ華麗だったかというと、ゆっくり投げるね~と言ってくれた糸目の子が、くたばれ!背教者!と叫ぶレベルであった。ボールも最終的に4つくらいになっていた気がするが1つとして俺には届かなかったので無問題である。予鈴と共に口惜しそうに引き上げる負け犬達(ドッチボールガチ勢とも言う)に高笑いをかまし、無駄にケツを振りながら教室まで凱旋を果たしたというわけである。


「無駄に、ハイスペックだよね……。私ボール一つでも避けられないよ」


「そういえば運動苦手だったっけ」


「うん、小学生まではそうでもなかったんだけどね……」

 

 さもありなん。その胸部装甲では、一般的な運動は難しいだろう。ウチの駄肉も運動は致命的だし、真下が見えないらしいし。耳掃除してくれるというので膝枕してもらったら、見えないし、暗いし、無理だったよぉと中断したことがある。その気持ちは嬉しかったので、お返しに従姉の耳掃除はしたよ。でもよだれ垂らして寝るのは、ちょっとどうかと思ったよ俺。

前の席の絵里奈ちゃんさんから分かるわ~みたいな空気が漂ってくる。当然スルーする紳士的な俺。

廊下側の窓側四番目が俺の席である。えっどうでもいい?しょうがないにゃあ、取って置きの情報をおしえてあげよう。何と……俺の左隣と前の席の子はおっぱいが大きいぞ!え、後ろの子ですか?無で始まり乳で終わるよ。そっとしておこうな。揉まぬおっぱいに祟りなし。揉めるだけないとか言わないの!

おおっと、風邪かな今寒気が…。深い意味はないが後ろは振り向かないようにしよう。そうしよう。


「おっ」


「おおっ」


 視線の置き場を探していたら、思わず引き寄せられた(釣られたとも言う)足フェチという名の紳士が一人。相変わらずいい足であるし、ひどいスカート丈である。(眼福である。)


「ぺんぺん草じゃん」


「長篠くんは私のお父さんか!」


「だからそのツッコミはおかしい」


 何がどうなったら自分の娘のあだ名がぺんぺん草になるのか。地味に気になる5時限目開始3分前の梅雨入り前の今日この頃。


「……奈子ちゃん、さっきはありがとう」


「いいよいいよっあれくらい!ちなみにどこにいたのっ?」


「……中庭、で後輩の女の子達を見つめてた」


「……ふ~ん」


 目を隠す方と足を曝す方が俺にもの言いたげな視線を向けてくる。前方からはボールペンをやたら高速でカチカチする音が聞こえる、が、そっとしておく。事なかれ主義(面倒くさがりとも言うらしいな)の基本スキルである。真似していいのよ?


「……迷える少女達が心の深淵を覗こうとしてたから蜘蛛の糸を垂らしていたのさ」


「おおーすごいっ!」


「……コイバナ、を盗み聞きしてたって事かな?」


「全然すごくないっ!?」


 ちっ、メカクレさんさえいなければうやむやにできそうなアトモスフィアだったのに……!


「極めて悪意的に解釈した場合は、そうだね」


「最低!最低だよ!長篠君っ」


「ちょっとどうかと思う、よ」


「そうね(小声)」


 おのれ、あの自然属性トリオの会話内容を知らないからそういうことが言えるんだ。Sトリガーで発動するフ○アリーライフくらいの無意味さだったんだぞ!良かろう、ならば俺も覚悟を決めよう。取って置きの話をしようではないか。


「実は俺、猫『キーンコーンカーンコーン』……」

 なんということでしょう。絶妙なタイミングで鳴り出したチャイムが、まるで俺の正体が猫であると告白したように錯覚させてしまった。罪なハンサムが一匹。ハンサムキャット!ハンサムキャッツ!

あぁ、待て行かないでくれ。生足ミニスカート。大丈夫、私誰にも言わないよ!じゃないどうか話を聞いておくんなまし。ふふっ、かわいい、よ。じゃないよメカクレさん。誤解なんですって。おぉう、絵里奈ちゃんさんが徐に携帯端末を取り出して何かをフリック入力していらっしゃる。……何故か今日は駄肉に猫扱いされそうな予感がする。不思議だね。情報社会万歳である。おやつ抜きである。



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