生足ミニスカート:3&笑う風紀委員長:1
さて、今日も今日とて昼休み。
俺はいつも通り校内パトロールを自主的に行い、空き教室で乳繰り合おうとしてた不届きな先輩方に対してマジでキスする5秒前を見計らい乱入して、校内の風紀を保てたことに帰宅部としてやりがいを覚えているところだった。(二人とも女子だったような気がしたが、まぁ気のせいだろう)達成感を噛み締めながら飲むトマトジュースのなんと美味いことか。今なら今日一日周りから感じてた畏怖の視線も許せちゃいそうである。何よ!ちょっと皆と違うからって!
「桐井奈子!いい加減スカートをきちんと穿け!」
「やだー!だって足こそばゆいっ!」
おや、このポニーテールっぽい髪型してそうな真面目な風紀委員長っぽい声といかにもアホな理由でNOを突き付けたアホな声は。もはや我が校の名物と言っても過言ではないあのズッコケコンビのものでは?
俺の現在地が本館と体育館の渡り廊下自販機(通称:二軍自販機)前なので、ふむ……中庭かな?耳には自信があるんだ。従姉からも「耳の形きれいだね」ってよく言われてるしね。
「助けてー!誰かー!いやーエッチ!」
「フフッ、コラ!廊下を走るな!」
違った後ろからだった。やっぱり従姉の言うことなんて話半分に聞かないとね!平気で嘘つくんだよねあの人。まったく困っちゃうぜ!今日帰ったら抗議してやる。
「何でいっつも追いかけてくるの!ミーちゃんっ!」
「君が逃げるからだよ!だから走るな!」
足音的には二人とも走ってますね……。元気いっぱいで大変よろしい。
さてさて、そろそろ二人とすれ違いそうだし端っこの方でメランコリックにキメるとしようじゃないか。
……あ~ホルモン食いて~。炭火で焼きたい。
「ミーちゃんっ!校則違反!長篠くん校則違反!アレどう見ても駄目だよっ」
「そんな誤魔化しが効くと……ブフッ!」
おおっと追いかけっこはいいのかい二人とも。俺のことなんて放っといてここは先に行けよ。
いや委員長さん君が笑い上戸な事はもはや分かりきってるけど、そんなお腹おさえて転げまわらなくてもいいじゃないですか。パンツ見えてますよ。俺は紳士なのでここはそっと見守っておくけれども。ほぅ、黒タイツ越しに透けて見える白いパンツというのもまた風情があって大変よろしいですな。良き!
「長篠くん少しは、遠慮しなよっ」
「えっダメ?このトマトジュース」
「視線とそのパジャマだよ!何でズボンがパジャマなの!?」
「ズズッ、失敬な、ブレザーの下もちゃんとパジャマ着てるぞ」
「学校にパジャマで登校しちゃダメだよっ!」
「えー今クマ柄パジャマしか無いよ俺」
「げほっ、か、会話が、んふっ、微妙に、噛み、えほっ、合ってない……」
おお流石風紀委員長。まともに呼吸できない中でもツッコミは続けるそのプロ意識。感服ですぞ!
イヤね、俺だってパジャマは好きだよ?でも学校にまでそのままで来る程のパジャマフリークでもないん
だよ。通学は片道徒歩で20分かかるしね?その間学園都市中の視線を独り占めとか考えるだけでも恥ずかしいじゃん?あら、あの殿方おパジャマで登校されてましてよ?まぁ素敵……とか噂されそうじゃん?だから登校中はジャージ着て、学校着いてからパジャマに着替えたんだよ。(校則で制服の下にジャージ穿い
たら駄目って書いてあった。なら着るしかないよね)
えっ、結局ズボンはどうしたのかだって?……修理中ですよ。どうしてだろうね。もう一つあるけど現在洗濯中だぞ!
「そもそも校則違反を『生足ミニスカート』、君に言われたくない」
「ブフッ!」
「あ~っ!また言った!しまいには出るとこ出るよっ!」
「まずは足を隠すことから始めろや」
「あっはあっはははは!」
大丈夫?風紀委員長地面に頭つけて丸まっちゃったよ。今更だけど髪の毛大変なことになってません?
めっちゃ土ぼこってますよここ。なんせ渡り廊下だもの。
「むぅ意地悪~エッチ~変人~のっぽ~」
「フフフッ」
「足太いですよ」
「えっ!?」
「いやそれは笑えないかな」
「!?」
何て、顔してやがる……さっきまで大口開けて笑ってたのに、今じゃ能面じゃねえか……。久々にブルッちまったぜ。
そろそろ梅雨だってのに気合入った黒タイツ穿いてんなと思ったら、なるほど、収縮色と美脚効果狙いか……。私はいいと思う。そのままの君でいてほしい。ちなみに当方足フェチです。胸部装甲の厚さとかは従姉で見飽きてるのでいまいち食指が動きません。家帰ったらいつでも見れるからねしょうがない。
「太くないっ!適正!」
「そうだそうだ!断固抗議する!」
「いや、別に風紀委員長には言ってない……」
「嘘だ!!ずっと視線感じてたぞ!」
「スケベ!」
まずいアレ(パンチラ、否!パンモロ)は罠か!完全に術中である。
計画的犯行……!俺が今日パジャマで過ごしているのも……!制服の社会の窓がこんにちはし続けていたのも……!すべてはこの時の為……!おのれズッコケコンビ。仲良く喧嘩してればいいものを、団結しおって……!まったく侮れぬ……!ここまで俺を追い詰めるとは……!ならば俺が取れる手段は一つ……!
古来から続く伝説の一手。とくと味わえ!
「認めよう」
「ほう?」
「確かに君たちは……」
「私たちは?」
「足が太い」
逃げた。全力で。片手で持ったトマトジュース(中身は空だよ!)を口に咥えたまま、「足が太い」の「が」のあたりでもう走ってた。36計逃げるに如かず。宣戦布告と同時に駆ける、そんな自分が割と好き。
「っあ~!」
「逃がすか!」
ふはははズッコケコンビよ、俺を捕まえてみるがいい!
だが君達がズッコケコンビと呼ばれる最大の理由を知っているかな?それは、足が遅いということだ!
普段走り回るわりに、俊敏とは言い難いその脚力こそが!君達らしさだ!男子でも上位の足の速さの俺には追いつけまい!さらばだズッコケコンビ!俺の完全勝利だ!いやーまた勝ってしまったな!
「やっぱ春木さんでしょ」
「分かる」
「いや、あの足綺麗な先輩だって」
「分かる」
なんということだ。よりにもよってこのタイミングで道を塞ぐように後輩達が立ちはだかっているではないか。車が急に止まれないように、人も急には止まれないのだ。
「すまん!道開けてくれ!」
「えっ!?」
「ちょっ!?」
ならば押しとおるのみ!THE力技!うおーこいつら運動部かがっしりしてるよー。
「後輩!そいつを捕まえてくれ!」
「分かる」
「何っ!?」
「お願い後輩くん達っ!」
「うっす!」
「あ、はい!」
「ぐわー!おのれ体育会系!」
は、離せ後輩達よ。話せば分かる。のしかかってくるんじゃない!男同士のおしくらまんじゅうなぞ誰が得するんじゃい!重いし、む、蒸し暑いよぅ!
「ふっふっふ」
「さぁ長篠よ、何か言い残したことはあるか?」
まったく笑顔が眩しいぜ。足フェチっぽい後輩(話が合いそう)は生足ミニスカート見て鼻息荒くしてるしね!分かるよ、下からのアングルならあのスカート丈だし見れる気がするよね。でも鉄壁なんだなこれが。なぜか見えないのだ。穿いてない疑惑まで出るレベルなのだ。いやまぁ言い出したの俺なんですがね。
「風紀委員長さん、実は俺……足フェチなんだ」
「あ、俺もっス!先輩」
「分かる」
俺の中で後輩達の好感度が上がった!話が分かるじゃないか!
「どう思う桐井?」
「ぎるてぃ」
「そ、そんな!俺事実しか言ってない」
「よし連れていけ」
「ウッス!」「あ、はーい」「分かる」
俺の中で後輩たちの好感度が下がった!こいつら嫌い!
「やめて!許して!せめてパジャマ引っ張るのだけはやめて!裂けちゃう!出ちゃうううう!」
この後めっちゃ蹴られた。昼休みの残り時間ずっと蹴り転がされてました。
何でわざわざスリッパ脱いだんですかね?生足と黒ストッキクングで体中を嬲られました。何か色々目覚めそうになりました。




