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魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク  作者: 白崎詩葉
第2章

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第8話 勝利の聖女①

 アキセと会う1年前だった。


 15歳で聖女の地での修行を終え、魔女狩りに地上へ降りた。

 修行で溜まった分、魔女に八つ当たりし、軽く盗賊から金を奪うという人には言えないような悪行を働いていた。ただ金目的に関しては悪人から奪っているからそこまで悪行ではない。

 それから17歳の時だった。

 旅の最中だった。

 森の中で周囲から敵意がし、何かが発射され、避ける。

 その正体は、透明な宝石の矢。ジルコニアの矢だった。

 ジルコニアは、人類が発明した人工鉱物。吸収性が高く、大気に触れれば、割合が大きい『呪い』と『光』を吸収する。日が差し込んでいるので、『光』を吸収し、黄金に輝く。

 ジルコニアを使い、聖女を狙うとすれば、宗教の攻撃部隊騎士団しか考えられない。

 読み通り、騎士団が木から矢を構えている。

 ロザリオを懐から取り出そうとした時だった。

「待て!」

 別の女の声がした。とても聞いたことがある。

 目の前に銀色の鎧が現れる。

 兜を外せば、日差しが混ざったオレンジ色と金を混ざった髪にオレンジの瞳の女。

「ここは私に任せてほしい」

「ヴァルキリー・・・」

 ジャンヌと同じ聖女のヴァルキリーだった。



 勝利の聖女ヴァルキリーは、現在いる聖女の中で強い聖女になると期待されていた。

 『光』の容量が計り知れなく、日や月からの『光』の吸収が1か月なくても、戦えた実力をもつ。そして、ジャンヌの同期でもあった。

 ヴァルキリーの監視の元に置かれることになり、テントの中で話していた。

「あの話は本当だったのね。教会に入ったって」

「自らの意思でね」

 聖女は、昔人間から裏切られて以来、教会から断ち切っている。教会に入った聖女は裏切り者と判断される。

「もしかしてあの事件のこと」

 最古の魔女並みに強い魔女が生まれた。対処することに決めた上級の聖女を4人も送った。その中にはアガタやヴァルキリーも参加していた。

「あの時は、本当に許せなかった。魔女を倒すって言っても人間100人も犠牲にしたんだ。それしか手段がなかったのも、倒せなかった自分も」

 その事件がきっかけでヴァルキリーは聖女の地から去った。

「嫌になって出で行ったってしか見えなかったけど」

 図星だったのかヴァルキリーは黙り込む。

「それに、聖女を3人も教会に売るのはやりすぎじゃないの」

 教会に入ったにも飽き足らず、聖女狩りにも参加し、3人も教会に売った。完全なる裏切り行為だった。

「ヴァルキリーも知らないはずがないよね。教会に捕まった聖女の末路を。忘れたんなら思い出してやるよ。洗脳され、奴隷のように使われるのよ。それに体の一部を奪って実験体されるのよ」

「言われなくても分かっているよ」

 その発言に思わず、舌打ちする。

「そこまでして人間だけを救いたいのね。私もその3人と同じようにするのか」

「いや、そんなつもりはない。本当に協力してほしい」

「協力?」

 首をかしげる。

「協力してくれたら、解放する。約束する」

「教会が私を見逃してくれるの?」

「私の力に及ばない役立たずな聖女だったって報告するから」

――なんかそれはそれで嫌

 冗談にしても教会は見逃さないとは思わないが。

「あんたの実力なら私はいらないでしょ。なんでわざわざ・・・」

「これからさいはこの魔女パンドラ・ピュクシスの討伐に協力してほしい」


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