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魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク  作者: 白崎詩葉
第2章

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第5話 魔女図鑑を作る男⑤

「川じゃないか」

 アキセとナタルは、川にたどり着く。

 アキセは、『探しモノ地図』でエンジェライトを探し、たどり着いた先がこの川だった。

 『探しモノ地図』で探している中、ナタルが見せてください、見せてくださいと子供のようにせがんできた。

 しつこかった。

「ここにあるんですね」

「いいから、さっさと探せ」

 ナタルは周囲を見回す。

 どうしよう。このまま逃げるか。

 この男が原因でノレッジに襲われる羽目になった。最後まで付き合うつもりはない。

 ナタルが探している隙にアキセが逃げようとした時だった。

 目の前で大きい口が開いていた。

「うわ!」

 咄嗟に後ろへ尻餅をつく。

 大きく開いた口が閉じる。バタんと本が閉じたような音がした。

 よく見れば、本のような長い口にワニのような大きい体に大きい尻尾の生き物だった。

 でも、この生物は、どう見てもノレッジの仲間だろう。

「こんなのもいるのかよ!」

「あ~いるんですよ。そういうノレッジか」

「今更言うな!」

 呑気に言うナタルにアキセが怒鳴る。

 続々とワニ型のノレッジが森と川からと現れる。

「くそ~これ以上悪くならないよな」

 鳥型のノレッジが飛んできた。

「言うんじゃなかった」

 肩が重くなった。

 まだノレッジに囲まれてしまった。

 使い魔相手なら対応できるが、こんな大勢で来られては対応しきれない。

 もう逃げられない。ナタルがエンジェライトを見つけるまで時間を稼ぐしか道がなかった。

「結局、やる羽目になるのか・・・」

 手に銃を召喚した時だった。

 ノレッジがなぜか一斉にアキセに視線を向ける。

「なんで?」

 やな予感がして仕方がない。

 ノレッジは一斉にアキセに攻撃する。

 鳥型のノレッジは特攻し、ワニ型のノレッジは大きい口で食べようと迫ってくる。

「おい!標的を変えるな!」

 避けながら銃に込めた術式弾を打つ。

『光』を含まれている日が差し込んでいる。『呪い』の濃度が低く、魔術を使っても威力が低い。その対策として作られたのが、術式弾。

 弾に術を刻み、相手の『呪い』や抗体に触れ、発動する弾。相手の『呪い』や抗体が強いほど威力を増す。

 今回は、たった一本の光線が、標的にぶつかるたびに枝分かれする代物。

 打った弾は、ノレッジに当たるたびに光線が枝別れし、周囲のノレッジを狙う。次々に倒れていくが、補充するようにノレッジは増えていく。

 霧がない。

 術式弾には限りがあるため、すぐに底をつく。次の対策を考えなくては。

 それになぜ、急に標的を変えた。

 ノレッジが急変したのは、銃を召喚してからだ。

 考えるとしたら、あれを勘付いたのか。確かにラプラスが気に入りそうなモノだ。

 銃は、契約している指輪から召喚した。召喚した際に納まっている空間の僅かな穴から嗅いできたのだろう。

 その時だった。

「見つけました~」

 抜けたような声を上げたのは、いつの間にかエンジェライトのペンダントを持っていたナタルだった。

 その光にノレッジが逃げる。


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