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魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク  作者: 白崎詩葉
第2章

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第1話 工作の魔女⑥

「は~どうにか逃げられた・・・」

 ジャンヌとコルンが、戦っている間にアキセは一目散に逃げ出していた。今は町が小さな灯りの点になっているほど遠くに逃げきれた。

「よし。ここまでくれば・・・」

 今回の魂胆にジャンヌが気付かれてしまっては、生きていられるかと思った矢先だった。

「待ってたわ」

 唐突の女の声。しかも聞いたことがある声。アキセは背筋に寒気が走る。恐る恐る振り返れば、岩の上で座っていたジャンヌだった。しかもジャンヌは、笑っている。不気味に。

「げ!」

 顔が引きずる。

「なんで驚くの?いつも会いたがっているのに」

 ジャンヌは歩き出す。ロザリオに光の刃を作る。

「今はいいかな・・・てかいつの間に・・・」

「親切な魔女さんがここに送ってくれたのよ」

 コルンが何かの発明品を使って送ったのだろうと思いながら、アキセは後ろへ下がっていく。

「なんで後ろに下がるの」

「気のせいではないですか…」

 冷や汗が止まらない。ジャンヌの表情が一切変わらない。

「あなたから聴いていた情報と違っていたけど。あれはどういうことなのかな?」

 ジャンヌは一歩一歩近づく。ロザリオを引きずる。

「あれ・・・別人じゃないのか・・・」

「いいえ。あんたが言っていたこうさくの魔女コルン・ゴボルドでしたよ」

「…」

 アキセは逃げ出す。

「死ね!」

 ジャンヌは怒声を上げ、アキセは悲鳴がどこまでも続いていた。



「さて、こいつをどうしようか」

 縄で縛り、逆さで木に吊るしているアキセをジャンヌは見上げている。

 アキセを捕まえ、コルンから借りた転送装置でコルンの元へ戻り、これから後処理をするところだった。

「え~殺すに決まっているでしょう」

 ジャンヌの横にいるコルンも見上げて言う。

「おい、ジャンヌ・・・聖女が魔女と組んでいいのかよ」

 アキセは眉を吊り上げる。

「何を言っているの。懲らしめるためなら、相手が魔女だろうが、手段なんて選ばない」

 堂々と言う。

「最初から組めばよかったね」

「「ね~」」

 コルンと当時に言う。

「いつの間に意気投合しやがって・・・」

「日頃の行いが悪いから、罰が当たったのよ。ざまあ」

 ジャンヌは悪態をつく。

「ねえねえ!どうする?どう殺す?」

 コルンがおもちゃを欲しがる子供のようにせがんでくる。

「ん~そうね。簡単に殺してはつまらないわね」

 ジャンヌは考え付いた結果。

「そうだ!プライドを徹底的に叩き潰しましょ。とびっきり効くような」

「あ!いいね~それ!」

「生き地獄を味わいましょう!一生バカにできるようなのかいいわね」

 ジャンヌとコルンの話が盛り上がる。

「何。この女子トーク。こわ」

 アキセを無視してトークを進めるが、ぐすっとアキセが笑う。

「ジャンヌ、まだ甘いな」

「はあ?」

 アキセの言葉に首をかしげる。

「あ!指輪を先に外さないと!」

 コルンが叫ぶ。

「指輪?」

 ジャンヌが首をかしげた瞬間、アキセから煙が広がる。

 視界が真っ白に覆われた。

「あいつ!」

 煙が晴れた時にはアキセはいなくなっていた。

「ちっ!逃げられた・・・」

 縄で縛られているのにどうやって逃げたことだか。


「コルン。さっき言ってた指輪って?」

「あの指輪もワイの発明品なんだ」

 あの指輪もか。

「指輪と契約をかわせば、なんでも指輪の中にしまえるし、呼び出すことができるんだ」

「どうりで道具が召喚すると思ったら、その指輪だったか」

 今の魔術師の技術では、できない代物だ。魔女が作ったモノであれば、納得いく。

「ねえねえ聖女でもいいからさ。ワイのボティーガードになってよ」

「嫌よ」

 即答に断る。

 魔女が聖女にボディーガードの依頼するとは、コルンはアキセに対して相当悩まされているようだ。それもそれで面倒くさい。

「じゃあ、気が向いた時に発明品を取り返すから、代わりに私にもなんか頂戴」

「え~」

「ただでやるわけないでしょ」

 ジャンヌは笑顔で言う。

「そんな~」

 ジャンヌは魔女の知り合いができ、コルンは発明品の泥棒が増えたのだった。



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