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魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク  作者: 白崎詩葉
第1章

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第6話 ナリカケ 後半④

 最近は巨大化する魔女と戦ってばかりで嫌気をさす。

目玉だらけの蛇女は切るたびに蛇が現れるから面倒くさい。

ブタ女は大きくなり、暴れまわる。

火を噴く大きいぬいぐるみは森を火の海にした。

今回は気持ち悪い虫と相手となる。本当に嫌になる。

ジャンヌは悔やみながら、ナリカケであるムカデの魔女の大きい手の鎌を避けてばかりだった。

大きい手の鎌が、見た目よりも身軽に素早く振りまわす。

あの鎌に当たっては、確実に死ぬ。攻撃しようにもこれ以上『光』を使いたくない。さらに鎌から逃げまわったのか、腹の傷口が開いてきた。血がじんまり流れていく。

 これ以上時間をかけたくない。

――まだできないのか

 レオンの精霊術を待ち焦がれている時だった。

 突如爆発音が響き、木が揺れるほどに地面が揺れる。

「何!?」

 レオンは精霊術を使っている。考えるとしたら、アキセの仕業だろう。派手にやっている。

 爆発に驚いたのか、ムカデの魔女は一瞬動きを止まった。その瞬間を逃さず、すかさず手に作った白い炎の球を投げ、ムカデの魔女の左目に当てる。

 ムカデの魔女は、呻き声を上げる。

「よし、片目を潰した」

 まだ喜ぶにもまだ早い。

その時だった。

ぴゅーと音を立てながら、風の球は、雲にぶつかり、引き裂くように雲が晴れ、光り輝く月が姿を見せる。

「やっときた・・・」

『光』を含まれた月明かりが暗い夜を照らし、ジャンヌに浴びる。体中に『光』が集まり、力が漲ってくる。

 ムカデの魔女は、察したのか鎌を大きく振り下ろしてくる。

 ジャンヌは、ロザリオに白い炎の輝きが増す。ロザリオを大きく振り上げ、ムカデの魔女の鎌を切り落とす。鎌は白い炎に包まれ、地面に落ちる。

 ムカデの魔女は叫ぶ。腕の断面から白い炎がナリかけの体を侵食している。

 月からの『光』のおかげで威力が倍になった。

 効いている。いける。

 ムカデの魔女が方向を変える。逃げるつもりだ。

「逃がすが!」

 ロザリオを大きく横に振り、白い炎の波を生み出す。

 白い炎は渦を巻きながら、ムカデの魔女を包む。

 悲鳴を上げるムカデの魔女は、白い炎に包まれても、まだ浄化に至らない。次の一撃を与える。

 その時だった。

「させるが!」

 森の奥からセイラムが剣で突き刺そうとしたが、「邪魔!」と叫んだジャンヌは、ロザリオでセイラムの右腕を切る。

「あああああああああああああ」

 セイラムは叫びを上げる。

――邪魔すんじゃねえ!

今はセイラムよりもナリカケであるムカデの魔女を優先する。

 白い炎に包まれたナリカケはジャンヌに突っ込んでくる。ロザリオは暗い夜を照らすほどの輝きを増す。

 ジャンヌは渾身の一撃を与える。

「さっさとクタバレえええええええええええ!」

 目を鋭くし、『光』を貯めたロザリオを大きく横に振るう。ロザリオは、白い炎の波を作り、ナリカケを襲う。

 ナリカケは叫びを上げながら白い炎と共に消えていった。


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