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魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク  作者: 白崎詩葉
第1章

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第4話 魔法少女④

「結局、逃げられちゃった。たくー」

 ジャンヌはイラたちが止まわらず、森の中を歩いていた。

 アキセに関してある程度聞けた。

 あと解明されていないとすれば、魔族(アビス)の血は何かくらいだった。

 これでアキセは警戒され、しばらくは現れないだろう。どちらかというとこれっきり現れないことと祈りたいと思った矢先だった。

「見つけたわよ!この悪党!」

 森の中で聞いたことがある少女の声だった。聞き覚えのある声に肩が重くなった。

「この声、まさか・・・」

 ジャンヌが振り返ると茶髪の少女が立っていた。少し姿を違っていたが、声は自称魔法少女と名乗る魔女と似ていた。

「変身!」

 少女は杖を高く上げ、声を出す。杖から異様な光を出し、少女を包み込んだ瞬間。

 バン!

 ジャンヌは、すかさず白い炎を少女に向けて打ち出し、少女は、近くの木に吹き飛ばす。

「あ~やっぱり」

「やっぱりじゃない!」

 少女が包み込んだ光が消え、あの時襲われてきた綿花(めんか)の魔法少女のペルチェ・ル・コトンが、ジャンヌに向かって怒鳴っていた。

「何、変身の邪魔するのよ!」

「え。隙がある時に攻撃するのが基本でしょ」

「この悪人!魔法少女の常識を分かってない!」

「そんな魔女の持論は知らん」

「いいわ。ここであんたは処刑するんだから!」

 ペルチェが立ち上がり、杖をジャンヌに指す。

「さあ、悪党!この綿花(めんか)の魔法少女ペルチェちゃんが処刑してやる!」

 ジャンヌは大きい溜息を吐く。

「さあ、手っ取り早く死刑実行よ!」

 ペルチェが大きい綿を作りだす。

 大きい綿は、大きなクマのぬいぐるみへと変化をしていた。ペルチェはクマのぬいぐるみの上に乗る。

「また、変なものを…」

 呆れるジャンヌは、クマを見上げる。

 クマの頭上にペルチェは小さく映っている。

「さあ!派手に行くよ!」

 それが合図になったのが、クマの口が開く。

「ファイヤー!」の

クマの口から炎を吐き出す。

「え!?」

 炎は、ジャンヌに向かってくる。

 ジャンヌは白い炎を盾にし、迫ってくる炎を防ぐ。白い炎の盾を保ちながら走り、クマの炎を抜け出すが。

バン!

 ジャンヌの顔に何かがかすった。

 目の前に武装したクマのぬいぐるみが、銃を構えていた。しかも1体だけではなかった。木の陰から7体も銃を構えている。

「マジ…」

 7体のクマのぬいぐるみが一斉に打ち出してきた。

 白い炎の盾を広げ、弾を防ぐが、背後から巨大クマのぬいぐるみのパンチを食らってしまう。3本の木を倒されるほど、飛ばされる。ジャンヌは4本目の木にヒビが入ったくらいで止まり、ずりずりと地面に落ちる。

「クッソー。学習しやがったな」

 ジャンヌは立ち上がる。

 クマのぬいぐるみは魔女の使い魔だ。『呪い』で作られているため、弱ければ触れただけで、浄化で消えるはずが、消えなかった。

「ふん。あたいだって。バカじゃないさ!あんたの『光』が届かないほど分厚くやっただけだ!」

 ペルチェは、浄化できないほど使い魔の『呪い』を濃くしたのだろう。

「さあ。アレック君の恨みを晴らしてやる!」

 アレック?まさか、アキセのことか。わざわざ偽名を使って、仕向けたのか。アキセの思惑に怒りで握りしめる。

「あのクズが!」

 アキセへの怒りが上がる中。

「ファイヤー!」

 クマのぬいぐるみの口から炎を吐き出す。その炎は辺りの森を燃やし尽くしていた。

「ぎゃはあはあはあはあ、死ねええええ、悪党!ぎゃああはあはあはあ!」



「あれまー。思ってた以上にヤバイことになってきたぞ」

 アキセは、先ほどの拷問の仕返しにペルチェを使い、ジャンヌを襲わることにした。

 高みの見物に木の枝に寝そべっていたが、予想以上にペルチェのテンションが高く、ジャンヌところが周囲の森を燃やしていく一方だった。まるで小さな破壊神が炎の海を生み出す勢いだった。

「もう少し見たかったが、逃げますか」

 アキセが逃げようとした時だった。

木が大きく揺れ、バランスを崩し、下へと落ちていく。背中から地面にたたきつける。

「イッテぇ~、背中打った~」

 痛みを感じる背中をさする。

「なんだ?あの揺れは~」

 ドンと目の前に足が踏み込んでくる。見覚えのある足で鳥肌がたった。ごくっと唾を飲み込む。見上げると美人な顔が崩れるほど、歪んで睨んでいるジャンヌだった。

「おい!」

 ドスの入った声。あの振れは、彼女が起こしたものだろうか。

「これはあれが!あの尋問した時のやり返しか。おい!」

「いや!待って、待ってください!」

 アキセは、手を上げながら、少しずつ後ずさりする。

「この落とし前をどうしてくれるのかな。アキセくん」

 ジャンヌはロザリオを出し、少しずつアキセに近づく。

 どうにかこの状況を逃すために必死に考える。

 森の間から先ほど寄った町が見える。森に付いた火が町に流れていく。聖女は魔女関係ならほっとけないと考えたアキセは、作戦を実行する。

「それより、この火事だと近くの町、巻き込まれるじゃないのか」

 ジャンヌは、木の間から見える遠くの村に火が向かっていた。

「たく!」

 ジャンヌは、村の方へ走りだす。

 アキセは、安堵の溜息を吐く。



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