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魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク  作者: 白崎詩葉
第1章

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第3話 喰愛の魔女②

 すっかり夜になってしまった。

 結局、アキセだけではなくモナまで付いてきた。

 モナは、町に帰る途中にブラックドッグに襲われただけだった。アキセがモナを町まで護衛してやると勝手に約束もした。

 途中大きい湖を通りすぎた先に町が見えるところまで近づいてきたが、モナがアキセといちゃついたり、ジャンヌにケンカを吹っかけたりしている内に日が暮れてしまった。町が見えるといっても、小さい灯りで点々と見えるほどの距離。まだ時間がかかるので、野宿することになった。

「ねえ~アキセさま~」

 森の中。焚き火を挟んで、モナが向かい側でアキセの腕にしがみつき、ジャンヌに見せ付けられている。

「はあ~、ちょっと離れる」

 呆れたジャンヌは立ち上がり、森の中へと入った。アキセとモナが見えなくなったところで、よし、今の内に逃げようと一歩踏み出した時だった。

「おい、待ちなって」

 後ろからアキセの声がした。急に肩が重くなった。不機嫌な顔で振り返る。

「お二人でごゆっくり」

「なんだよ。もしかしてヤキモチでも焼いているのか~」

 アキセはからかうように言われ、腹が立ってきた。

「あんたねぇ。私、いっさい!あんたにそんな感情抱くことなんてない!」

 はっきり言い切る。

「ひどいこと言うなよ。月が出でいるとはいえ、夜は、魔獣(モンスター)が活発するから、動かないほうが賢明じゃないのか」

 月は、白女神(ヴァイス)の一部であるため、『光』が差し込むが、昼より暗闇が多いため、魔獣(モンスター)が活発する。

「町までには十分『光』が足りてますので、ご心配なく」

昼間、日が出でいたため、十分に『光』を補充している。ここから町までの距離は遠くなく、魔獣(モンスター)が出でも対処できる。

ジャンヌが歩き出そうとした時だった。

 妙な視線を感じたジャンヌは、咄嗟に白い炎を暗闇の中へ打ち出す。白い炎が当たったのか呻き声がした。暗闇から赤く目が光るブラッグドッグが現れる。

「もう~また~」

「ほら、言わんこっじゃない」

 本日2度も魔獣(モンスター)の襲撃に呆れる。

「じゃあ、モナちゃんのそばに行かないとな~」

 アキセは走り出す。

「面倒なこと押し付けやがってぇ~」

 ジャンヌはロザリオに光の刃を作り、襲ってくるブラッグドックに立ち向かう。



 一夜明け、昼前に町についたジャンヌは一休みする為、食堂で休むことになった。

 アキセの八つ当たりに魔獣(モンスター)を倒した後、アキセに文句を言ってやろうと元に戻ってみれば、アキセとモナが消えていた。追求することをせず、気が楽になったジャンヌは、夜を明けてから一人で町に着くことにした。

「お腹減った~おじさん。メニュー頂戴」

 ジャンヌはカウンターに座り、店長からメニューの書いた紙を受け取る。

「え~と、どれどれ」

「お客さん。どうやらラッキーでしたね」

 耳に留める。

「何が?」

「お客さん。噂聞いてないのかい」

「ふ~どんな噂かな」

 ジャンヌは好奇心のある目を細め、噂を聞きだす。



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