第1話 襲撃①
「いつまで待たされるのかしら」
街のカフェのテラスでアキセを待っていた。
ジャンヌは、復讐を果たすまでアキセと組むことにした。
まず、ジルとヴァルキリーを探す。
場所はアキセが突き止めた。森の向こうの廃墟の街にいるようだ。
ただなぜ突き止めたのか。アキセは教えてくれない。
――絶対それでいつも追いかけていたに違いない
ジルを確保し、ヴァルキリーの解放方法を吐かせる。そしてジルを殺すと大まかな計画。
それでもまだ情報がいる。
「あ~ちょっと道具を揃えておくから、この街で適当に暇潰しておけ」
道具をそろえるっていっても、コルンからまた発明品を盗んでいくとこだろう。
アキセと離れてから大部時間は立っていた。
その時物音がした。
「たく。どれだけ・・・」
アキセだと思ったが、リカルドだった。
「また人違いか」
「また会うとは思わなかった」
「俺もだ」とリカルドが去ろうとしたが、訊きたいことがあった。
「あ!ちょっと待ってよ」
「なんだ?」
少し不機嫌に返された。
「ねえ。あの時の質問の意味答えてくれないかしら。タダで」
「あの時って?」
「とぼけないでよ。第5次世界大戦の終結についてよ」
「あれか」
リカルドは思い出したように言う。
「なんでわざわざ私に聞いたの。有名な話よ」
リカルドは少し考えた様子だったが口を開く。
「聖女から見てどう思っているのか知りたかっただけだ」
「それだけなの」
「それだけだ」
「ふ~ん」
普通に答えてくれた。
「納得したか」
「ええ」
「なら俺はここで」
リカルドはまた去っていった。
「本当に訳の分からない奴」
以前リカルドが話してくれた。魔女と何か関わっているらしいが、あの質問も魔女と関係あるだろうか。考えた素振りは見えたが、あの質問には答えてくれた。考えすぎだろうか。関わろうとしないのにこれ以上詮索するのもよくないか。身の為にも。
紅茶を飲もうとした時だった。
「ここにいたのか。ジャンヌ。準備できたぞ」
今度は、アキセが戻ってきた。
アキセが周囲を確認する。
「おまえ、誰かと話していたか」
「さあね」と紅茶を飲む。
察しが良すぎる。
「後、これ」
アキセがテーブルの上にペンダントを置く。
「何よ。これ」
「ラッキーアイテム」
「気持ち悪い」
「コルンの発明品だ。これで俺と連絡とれる。魔術だと君の『光』で使えないだろ」
「なんでペンタントよ。他になかったの」
「もっとダサいのでもよかったのか」
「たく」
少し不満がある中、ペンタントを受け取る。




