↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦国異世界で國盗りの翁  作者: 大上
PR
26/49

戦国の電撃

依然として我が軍は押されつつある。


被害こそ最小限に押さえられているもののじりじりと戦線は後退を余儀なくされているようだ。



この目で確かめるまでは信じられんがあの義弘が押されているとはな。





交戦を重ねる度に敵部隊の全容や戦術が忍びを通して報告されてきている。


そうだ。

例え劣勢を強いられているとしても我が軍の奮闘は決して無駄に終わることはないのだ。



まずは敵の出方、情報を得ることが最優先である。








とはいったものの報告内容がいよいよ化け物じみているではないか。



戦国時代でも頂点に位置する武将の一人、立花道雪(たちばなどうせつ)のことである。



帝級妖怪【不知火】をその剣に宿し戦場を暴れまわる姿からかいつしか人々は畏敬の念を込めて[雷炎帝]と呼ぶようになった程の男だ。



大友軍の戦い方がうっすらと明らかとなってゆく。




第一段階は大規模な兵力をライン状に重々配置して防御形態をとる。


攻撃には転じられないものの侵入を許さぬ大盾足軽の鉄壁の陣は、相手も同様の陣形を取らざるを得なくなり、結果として戦線の膠着を生む。



第二段階は押しも押されもせぬ前線の一部、敵の最も強固であると見込まれる部分に立花道雪率いる強襲部隊が突撃をかけ、騎馬隊の機動力を生かして敵の後方に浸透、防御を固める。


前線の維持に戦力を割くため後方の余剰戦力が少ないことも想定しているらしい。




第三段階は後方への突破を許し精神的戦略的共に浮き足だった敵陣へ向けてラインの大兵力を堂々と津波のように進軍させるというものであった。






はて、何処かで聞いたことがあるような戦術であるが・・・







思い出した!

確か第二次世界大戦中にドイツの快速機甲師団が好んで使用したブリッツクリーク、つまりは電撃戦の初歩段階と似ているのだ!




まだ戦車が存在しない故に包囲殲滅までは行えてはいないようである。


しかしいくらラインを強固に固めようともその都度その都度後方へと荒ぶる猛将の侵入を許してしまえばたちまち兵の士気は落ち、最早戦争の継続などは困難となるだろう。




さらにわざわざ敵の自信がある場所を陥落させることにも戦意を削ぐという重要な役割もあるらしい。




これは確かに厄介だ。


攻守共に優れ、作戦を遂行できる兵力、指揮統制を兼ね備え高い練度がなければなし得ない作戦である。


突破力も立花道雪の力により計り知れないだろう。





しかしどんなに優れた兵法にも必ず穴は存在するのだ。


この情報が得られたことは我らを大きく勝利へと近づけたことだろう。





守りにおいては天下無双のわが鉄砲隊をはたして抜くことができるかな。











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。