43話
早速元の世界に戻ってきて困った。
龍の村誰もいねぇ。
めっちゃ困った事に家にもいない。
初手から迷子は笑う。いや笑えないけどね?
場所すらわからなくてメタンコ困り倒してるので、タツの家に行ってみた。
まぁ、案の定いない。しゃあない。
というわけでタツん家から色んな物をパクります。
え?泥棒?タツはソウルフレンドだ!今だけ!
タツん家にあった地図を確認してみたのだが、世界の全体がわかるだけで、この村の位置がわからん。バカなの?
転移の悪い所はゲロ吐くとこと、使う人意外場所知らない事だな。辛い。
とりあえず、村から移動する事にした。
村は山の中っぽい。なので、とにかく下に下りる事にした。めっちゃ不安。確実に迷子か魔物の餌ルート発掘してるよね。
村の入り口?から出てしばらく道なりに歩いた。
人が通る様な道があったので、ここも交流とかあったんだな。
あんなクサレ神なんかにお供えしてたんかな。
絶対腐った牛乳とか持ってくな。何もかも出して心も体もスッキリ!みたいな。
1回牛乳が当たって下を出しながら上から出した事あったなー。2度としない。
道なりに歩いて1時間位?昼間だからか、それとも俺の感覚が鈍りまくっているのかわからんが、全く魔物の気配が無い。助かるけどわからんからずっとビビってる。
美味しそうな肉とかボールとかあれば少しは安心出来んのに。
更に2時間ほど歩いた。
全然景色変わらんのだが。
幸いか不幸か、道の途中に目印としてタツのお気に入りフィギュアを置いたのだが、1度も見てないので、ループしてるとかいう鬼畜コースには入っていない。多分。
フィギュア目の前で粉々にしてやろうと思ってたのに……
更に歩き続けていると日が暮れてきた。
めっちゃ焦りだした俺は、何故かパクってきた食料を食いだした。うむ、満足。
でも困った事に野営の道具は何も置いてなかったので、ガチで危険な野宿をしなくてはならないのだ。やだ!怖い!キモい!
正直怖いので夜通し歩きます。
魔物の気配が全く無いのが幸い。
あとは食料が尽きる前に人里に下りれるかの勝負ですな。オラゾワゾワすっぞ!
次の日、多分昼過ぎ位まで歩いた結果。
力尽きて寝た。やっぱ転んだらそのまま寝るよね普通。ひんやりしてて気持ちいいぃ。
「…………ぃ……」
「…………」
「……ぃ……きろ」
「………ん?」
「おい、起きろ」
「……後30分」
「いいから起きろ!」
「サー!イエスサー!」
「え?は、はい」
しっかり返事しただけやん。なんで引くんだよ。むしろここは褒めるべき。その分伸びるから。
「君、こんなところで何してるんだい?」
「人里を探してたら眠くてつい寝てました。お嬢さんは?」
「私は旅の途中です。この先に龍の村があると聞いて、1度訪れてみたいと思いまして。あなたはそこから来た人ですか?」
「ええ、まぁ。あ、行っても今多分誰もいないですよ?俺が行った時もいなかったので」
「え?そうなんですか。むむむ、どうしよ」
ムムッ!これはチャンスか?
なれば!攻めるのが男!
「あの、もし急ぎとか、ご迷惑でなければ、近くの村とか、国とかまで護衛とかして頂けませんか?騎士様ですよね?」
腰のヤッパが飾りじゃないと祈る。
「ええ、迷惑なんてとんでもない。一般人を守るのが騎士の務め。龍の村にはまた後でも行けますから、私で良ければ案内させて貰います」
おおー。天は私を見捨てなかったー。
「ありがとうございます。申し遅れましたが、私はサクラ、と申します」
「おお!闘神様と同じ名前なのですね!」
「はい、親がつけてくれました」
嘘では無い。ややこしくならないように配慮してるだけや。
「お名前を伺っても?」
「はい。私はレナと申します」
「レナさんですね?何故旅を?」
「…………あの、修行で……」
「…………なるほど」
まさかのあの一族の方でしたか。旅してる騎士っておかしいなーと思ったら案の定。引くな!
「で、では!私について来てください!行きましょう!」
「あ、はい。お願いします」
急に不安だ。ハプニングを呼び込む血筋では無い事を祈ろう。




