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楽して生きたい拳闘士  作者: 猫背
第1章
25/59

24話

おばんです。

お手伝いを始めてから早くも終盤に入ってきました。

またも誕生日を過ぎた位なので後多分5回位。


………長かった。後半はめちゃめちゃしんどかった。

新入生組がどんどん授業に出てきて指示がとてつもなく大変になった。


てか新入生もやってるってことは他の奴ら何回かこの授業受けてるって事だよね?

とか思ったのももうかなり前だ。


後、爺さんがお手伝いやってた時かち合わなかった理由もわかった。俺にはより危ない深いとこに行かせてたっていう鬼畜。しんじらんない!


あとたった数日なのだがずっと不安なことがあるんだよなー。

まだ授業に出てない奴らがいる。

喧嘩吹っかけ隊、フリード、ヴァン、ジェイドの3人だ。

シエルに聞いたら全員一緒の班だとか。チェンジで。


今日も授業前にマーリンさんとこに来た。飯をたかりに。


「マーリンさん、あともうちょいじゃん。変わって」

「むしろあとほんの数日何だから頑張りなさい」

「でもさー、あの3人残ってんだよー。超だるいんですけどまじでー」

「我が儘言わない。その子達を見習いなさい」

チラッとお嬢さんらに目配せをした。

が、3人とも勉強してる。テストだって。忙しいねー。


「シエルちゃんさー「うるさい」あ、はい」

今は3人ともこんな感じ。

前半組は先に実戦、後半座学の流れらしい。

なんで前もって勉強しないの?って言ったら実戦形式の組手があったからだとか。


一応アンナとアリスに目で助けて光線を出すが、まぁこっち見ない。話しかけると怒る。

一度邪魔した時ガチで殴られた。顔面グー。


「俺思ったんだけどさ、実戦形式の組手ってどんななの。雰囲気やる意味無いでしょ」

「んー、まぁクー君からすればねー。でも評価付けるのに楽ってのはあるよ」

「それならしょうがないかー。楽したいもんね」

その結果がこのレベルってのも納得。俺もこうしてほしい。


「あとさ、じっ「うるさい!」………」

すげー睨まれてるよ。3人とも、集中。


結局追い出された。俺は悪くないよね?うん。

しょうがないから帰って寝た。不安。




「おい平民、良かったな。今日はこの学校屈指の実力者が3人もいる班だ。つまり、貴様のすべき事は無い。帰れ」

さすがフリード君。期待を裏切らない君の行動、私はとても尊敬している。だから帰る。


「あ、あの、クライスト殿。申し訳ありませんがどうかご容赦を」

「3人ともあんなじゃ俺なんも出来ないよ?」

「……まぁ、そうですが。一応言ってはいるんですが」

「今回は先生悪く無いよ。しょうがないから先生達中心で動いてもらっていい?俺が援護する形にすればなんとかなると思うんで」

「はい。今日も大変だとは思いますが、よろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしくお願いします」

ありがとう。これでおおっぴらに楽出来る。

がんば!


もう習慣化している山登り。慣れてるのは俺と先生位だが。

これやってて思ったけど生徒も先生もスケジュールめっちゃ詰めてるよね。

実戦、テスト、座学、実習、トーナメント。

やり過ぎだよね。過労死しない?大丈夫?


とりあえず魔物が出始める位の位置まで入った。

先生が生徒に指示を出して行動している。良いではないですか。…………もっと早い段階でやらせれば良かったんじゃね?


「おい平民、お前囮になれ。それならお前にも出来るだろう?」

フリード君、先生の指示聞いてた?探知して?


「そうだな、クソガキ。闘王様の弟子とか言ってんならそれくらい簡単だよな」

囮にそれ関係無いよ?あともうガキって言われるのちょっと怪しいよ?

まぁ背はまだ低いけど。これからこれから!


先生にアイコンタクト。まぁ聞こえてるしょ。

……首を横に振る。違うよ?助けてって意味だよ?


「さっさと行けよ。邪魔なんだよ!」

「痛っ」

返事をしなかったら蹴られたよ。はいジェイド君は減点ね。………してるよね?


残念ながら近くに魔物は来てないのでその辺歩きまわった。蹴られるのやだからね。


だが妙に魔物がいない。狩り尽くす事なんてない筈だからちょっと怖い。

1番怪しい可能性は強い魔物が近くに来てる。

これならこの辺のはどっか逃げるから状況に当てはまる。


ビビりながらも周りを探る。…………居た。

オーガだ。1匹しかいないからはぐれた系だな。

見た目鬼っぽい感じ。ムキムキでタッパもデカイし皮膚も硬い。闘士泣かせの魔物だ。

魔族の中に鬼人族ってのがいるらしいが、オーガみたいとか言うとキレられるらしい。似てんの?


1人で倒せるが足手まといがいると面倒かも。って感じだな。まぁやらないけどね!

とりあえず先生に報告してみよっか。


「先生先生、探知した?」

「いえ、この辺りはまだです。しますか?」

「待って、実はこの先にオーガがいたんだよ」

「なっ!?………だから魔物の姿が見えなかったのですね」

やっぱ変だと思ってたよね。ありがたやー。


「そんで、どうします?俺的には逃げるのも有りだと思いますよ?」

「…………いえ、倒しましょう。やらなければ今日以降の訓練も出来ませんから」

ですよねー。だる。


作戦的には先生がメインで戦うらしい。

んで魔導師組がフォロー。闘士組が周囲の警戒とのこと。俺も警戒で良いって!イェー!!


俺が先導して案内する。はい発見。

向こうもこっちに気づいてたみたいだ。

残念な事に美味そうな餌を見つけた!って顔。

生徒だけでなく先生にも緊張が走る。って顔。

まぁしょうがないよね。はいがんば。


「皆、行くぞ!」

先生の合図と共に作戦通りに行動し始めた。

流れはいい感じだ。上手く連携出来てる。

まぁアドバイスは一応しとこっか。


「先生ー。弱ってきたらなりふり構わず暴れるから気をつけてねー。あと物投げるかもー」

「はい!皆!よく注意しなさい!」

「はい!」

うんうん。皆素直でよろしい。


「チッ、おいガキ。なに偉そうに命令してんだよ。調子に乗るなよ?」

先生の指示に従ってね?周りも大事だけど、オーガの方も気を配りなよ?物投げるって言ったからね?


オーガが多分弱り出した。

魔術を嫌がる様に防ぎだした。もうちょいかな。

だが、行動も変化し出した。

吠えたり腕を振り回す位の動きしかしなかったが、突進したり物を投げ始めた。こっち投げんなよ。


やべっ、目が合った。………振りかぶってるね。

「伏せろ!」

「え?うわぁ!!」

俺の頭の上を何かが通り過ぎた。石かな?

近くにいたジェイド君に当たらんで良かったわ。

隣で尻餅ついてビビってる。ごめんね?でも目が合ったのはしょうがない。


「皆、よくやった!」

「やったー!」「俺たちすげえな!」「もう魔物なんて怖くないぞ!」「ふん、俺がいて良かったな」「疲れたー」「マジ怖かったー」

討伐成功。まぁ、1匹なら余裕だよな。

周りに魔物もいないので一旦休憩。


「平民、貴様何をしていた?」

「え?周囲の警戒ですけど」

「何故魔物の気を引かなかった?貴様の仕事だろう」

俺そんな事言われてたっけ?一応最後にやったよね?


「いや、先生には警戒してって言われましたけど………」

「なんだと?俺は餌になれと言ったよな?何故従わないんだ!」

急にキレんなよ。若者怖い。


めっちゃあーだこーだ言われてますが、ちょっと困った。魔物の気配がする。やべ。


「あの、ちょっといいですか?魔物が近くに来てるんですけど」

「嘘をつくな!そんなもので私を惑わせるなどと思うな!」

「いや結構近いんですけど」

オーガかもしれんよ?早く先生んとこ合流しようよ。


「オーガだ!オーガが出たぞ!」

やっぱり。1匹だから怪しいと思ったんだよな。

ホントだよ?


「なんだと!?………チッ、話の続きは奴を仕留めてからだ」

まだやんの!?しつこいよ!俺の事好きなの?


俺もダッシュで合流。

「先生、いけます?」

「……少々厳しいです。皆まだかなり疲労してますので」

あらら、しゃあない。


「んじゃ、俺がやりますね」

「……すみません、お願いします」

ではささっと片しましょう。


闘気2割を纏います。

攻撃が早くてかなり痛いので一応超集中も使う。

準備完了。一気にオーガの懐に飛び込む。


オーガも反応は出来ていたみたいで、右の拳を振り下ろしてくる。

それを、オーガの内側に入りこんで躱し、腹に一撃をかます。


すると、腹を抑えて蹲った。……俺、強くなったな。前はまだカウンターしてくる位には動いてた。

最後に頭にかかと落とし。首が折れたようで、頭がダランと垂れて体が倒れた。ついでに胸の魔石を回収。

こいつの魔石硬いし筋肉のせいで抜けなくて倒しにくい。倒せば簡単に抜けんだけどね。


「はい先生、お土産」

「いえ、クライスト殿が倒されたので。そのままお持ち下さい」

使い道無いんだけどなー。マーリンさんにでもあげよ。


「クライスト殿、申し訳ありませんが周囲の確認をしていただいても」

「大丈夫です。いませんよ」

「そうですか。ありがとうございます」

ええんですよ。だって見つけたら俺しか動けないでしょ。


休憩が終わってから周囲を少し散策したが、魔物の気配がなくその日は撤収することになった。

その帰り道なんだけど、


「フリード君、探知してもらっていい?」

「はい!もちろんです!」

これなに?ってくらい手のひら返してきた。

フリードはオーガ討伐に混じってたから俺が倒したの見てビビったみたい。結果オーライ?なんか違うな。


残りの授業も問題無く終える事が出来た。

やっとこお手伝い終了。………しんど。


「クー君お疲れさまー」

「あんがと。………んで、3人とも何してんの?」

「試験お疲れ会。無事終了したお祝いで」

俺は誘ってくれないのね。俺のが頑張ってない?


「ねぇ、クー君。授業はどうだった?」

「疲れた。これに尽きるね」

「ふむ、改善点とかは無い?」

「さぁ、先生にでも聞いてよ。そっちのが早い」

「そっかー。それでさ、クー君にお願いがあるんだけど」

「断る」

もう勘弁して。辛いわ。


「まぁまぁ、話だけでも」

「……………はぁ」

そこの3人、言いたい事は言いなさい。ニヤニヤしない。

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