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第35話 ラミー伯爵領に向けて

いつも読んでいただきありがとうございます

 とりあえず、ラミー伯爵領までの行動計画はこんな感じね

 ラミー伯爵領はオルナマイト領からみて北に位置する隣領なんだけど街道を行かずにオルナマイト領の鉱山があるバタイ山の麓に広がる北の森を突っ切ってラミー伯爵領に入る予定


 ちなみにバタイ山はオルナマイトの領都から見て北東にある山ね


 なんでかって?

 街道使ったら普通にばれるじゃない


 まあ、関所はないから身元がばれないようにしていけばいいと思うんだけどそれでも今のラミー伯爵領の状況は結構やばい状態みたいでさ


 行商やら商隊やらが野盗に襲われてるらしいよ?

 本当に野盗かどうか怪しいけどね


 そうそう。本当なら関所をラミー伯爵は作りたかったらしいね


 だって街道に関所を作るとラミー伯爵領より北の領や北の国からくる商人たちが多額の金をそこで払うことになるからラミー伯爵領は潤うからね


 でもそれをやるときっとそこを通る人達がそれを嫌ってラミー伯爵領を迂回するようになるらしいんだ。当然、迂回されるとラミー伯爵領より南にあるオルナマイトも通らなくなるからオルナマイトの利益に少なくない被害がでるんだってさ


 まあ、物を落としてもらわないと生活に困るしオルナマイトの鉱山から産出した鉱石とか加工品も買ってもらわないとお金も落ちなくて経済回らないからね


 だからオルナマイト侯爵の権限を使って王都から圧力かけてもらってラミー伯爵領に関所を設置させなかった背景があるらしいよ?


 まあ、これも険悪になってる要因の一つだね


 でも、今のラミー伯爵領の状態では結局は迂回してる商人や商隊が多くてバスティンさんも頭を痛めてみるみたいだね


 とりあえず取り巻く状況説明はこれくらいにして


 今は北の森をエルーナを先頭に俺とアルトが続いて走ってつっきてる最中なんだけど実はこの森、迷いの森って呼ばれていて地元では一度入ると迷って出られないって言われてるんだ


 実際、鬱蒼としていて爽やかな森のイメージなんてどこにもないからね

 どんな感じって言われると前世の富士の樹海って言えばわかるかな


 でも前世と違うのはあの名作映画に出てきそうな巨大な虫が飛んでたり遠くでなにか大きな物体がうごめく感じを気配察知がキャッチして危険察知がかすかに反応したりととにかくやばい気配がビンビンなところかな


 でも攻撃しちゃダメってエルーナに言われてるから攻撃は控えてるけど焼き払いたいわー


「なあエルーナ」


「なに?」


「あの飛んでるムカデみたいなの撃ち落として良い?」


「ダメ」


「どうしても?」


「絶対ダメ」


 うーん・・・あいつさっきから俺たちの真上をぐるぐる回って気になるんだよね


「あいつはフライセンベっていって攻撃した時に鳴き声をだすんだけど少しでも声を出させると一斉に森中の虫が集まってくるわよ?」


 なにそれ・・・怖っ!

 うーん。気になるから一発やってみたいけど


「駄目だからね!」


 エルーナ、後ろ目で睨まないでよ!

 危険察知が貴方からバンバン反応するんですが・・・

 もう攻撃しないから!


 まあ、気を取り直して


「そろそろ休憩しない?」


 オルナマイトをでて半日、ずっと走りっぱで俺は大丈夫だけど後ろを走るアルトが限界だからね


「そうね。そろそろ休憩しましょうか」


 ちらっとエルーナが後ろを見てアルトの様子に気づいて休憩できそうな場所で足を止める


「ほら、アルト水、飲めよ」


「はぁはぁ。あ、ありがとうございます」


 息切れしてるアルトに腰の水袋を投げ渡してやる


 こらこら。一気に飲むとむせるぞ


「げほげほっ」


 ほら。むせた


「アルト、こういう時はゆっくり飲まないとむせるから気をつけろ」


「すいません。グレッド様」


「いいって。気にすんな」


 俺はむせるアルトの背中を撫でてやりつつエルーナに気になることを聞いてみる


「なあ、エルーナ。なんでお前、全然疲れないのよ。森に入ってからさらに速度があがったみたいなんだけど」


「言ってなかったかしら?私、もともと長距離疾走は持ってるし悪路走行もあるわよ。それに森林疾走とかもってるからその加減じゃないかしら」


「森林疾走?」


「森林の中なら速さがあがるスキルよ」


 ほー。そんなスキルまであるんだ。しかしエルーナ普段は喰っちゃ寝ばかりしてる堕エルフだと思ったけどかなりできるんだなって・・・悪寒!


「いた!」


「・・・あんた何回このやり取りさせれば気が済むのよ」


 うーん。ついつい思っちゃうことが顔にでんのよね

 まあ、いいや


「ところでその森林疾走とかって憶えれるのかな?」


「無理じゃないかしら元々の種族の特性っていえばいいかしら。エルフは森の護り手ってスキルを産まれた時から持ってるのよ。あんたの王者の素質と似たようなもので森に関するスキルを憶えやすくなるものね。そのスキルの影響で森で生活するエルフは森に関するスキルはほとんど持ってるわよ」


「方角確認しなくて迷わず走れるのもその素質の関係?」


「そうなのかしら。気づいたら位置確認と森林地図って2つのスキルを身に着けていたわ。位置確認で今の位置を森林地図で森全体の地図が分かるからその時から森の中の自分の位置が分かるようになったのよ」


え?なにそれめちゃ便利


「それ俺も憶えることができる?」


「位置確認はともかく森林地図とかは森の守り手がないと覚えるのは難しいかも」


 あると便利と思ったけどそううまくは行かないか


「その話はまた今度にして先を急がない?」


「そうだな。アルトそろそろ行けるか?」


「はい。もう大丈夫です」


 よし。ならあと半日ほどで森を抜けるはずだしさっさと行きますかね


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