第29話 舌戦?
いつも読んでいただきありがとうございます
本日2話目になります
「・・・ランバスさんどういうこと?」
「ふむ。そうですな。ダブルフ伯爵の奥方のリリナ様は旦那様のご兄妹でしてなユレアお嬢様からみて叔母になるのですよ」
「あー・・・なるほど」
「それでしてな。まあユレアお嬢様も大変グレッド殿を気に入っておられますし婚約者でどうかと思いましてな」
「ちょっと待ってください」
お?アルトが珍しく怒ってるな
「おや?アルト殿いかがいたしましたかな」
「我々はただ護衛としてあなた方の依頼をお受けしオルナマイトまでの旅路を同行しただけの関係のはずでは?」
「貴様!護衛の分際ででしゃばるな!」
なんだなんだ!?急にバーギンまで絡んできたぞ!
「バーギン!静かにしなさい!」
「でも・・・」
「今はランバス殿が当主代行の役を担っておられる。この場には侯爵様が居られると思って言動と行動をしなさい。いいな?」
「はい・・・」
まあ、子供だしそれぐらい元気があればいいんじゃない?元気出せよ。バーギン
「うるさい!貴様には言われたくない!」
あれ?また口に出てた?ごめん
「ふむ・・・アルト殿のお言葉もしかり。しかしですな、貴族家としてはすでにユレアお嬢様と同衾された仲である以上、責任を取ってもらわねばなりません。はて、そこのところをアルト殿はいかがお考えですかな?」
うは!アルトすげー怒ってるわ!今にもかみつかんばかりだね。一瞬、顔にでたけどすぐ隠すあたり大したもんだ。これで5歳だぞ?すげーよ
「・・・ふぅ。そうですね。確かに貴族家からみれば問題となりますね。ですが我々は貴族ではありません。そこはどうお考えですか?」
うん?バーギンがうんうん頷いてるぞ。なんだこいつ
「そうしますとな。その責任は婚約者という立場から貴族の名を汚したという名目で罪人の立場になるのはお分かりですかな?」
そうなんだよね。責任を問うならそう来るよね。俺も来ると思ってた
「ですが、あれはランバスさんの頼みでというお話では?」
「はて?なんのことやら」
ランバスさん平気ですっとぼけやがった。めっちゃ腹黒だな
「ふむ。仮に言っていたとして・・・。私共は貴族、あなた方は平民ならば言葉の重みなどどちらが重いかはっきりしているのでは?」
「・・・そうですか。それがオルナマイトのお考えなのですね」
うわぁ・・・アルトの目が完全に据わってるよ。ここまでかな
「ランバスさん、そうアルトをいじめないでください」
「おや?グレッド殿、私はただお話をしていただけですよ」
にこやかに笑いながら見るか。こりゃ難敵だな。伯爵家の方々はっとみんなにこやかだね
バーギンだけはぎりぎり歯ぎしりしてるよ。ほんとになんだよこいつ
「では、私もお話を。私は無位無官の平民です。それが貴族家のお嬢様と同衾したとなれば醜聞になるのでは?」
「ええ。ですから責任を・・・」
「責任をとるのは構いません。ですが同衾した事実がミラー伯爵辺りに知られると色々困るのではないですか?」
おっ!効果覿面、伯爵家が全員顔色変えたぞ
ランバスさんは笑ってるな、けど、ちょっと目の色が遊びから本気に変わったかな
「グレッド殿はミラー伯爵へ情報を売ると?」
「売るとは言っていません。勝手に知られるだけです」
お?ランバスさんの眉根が寄ったな
「私が平民であることはすでに知られていること。私を始末すれば私と縁を結んだもの達が勝手に酒のつまみとして噂は飛ぶ鳥よりも早く広がることでしょうね」
「ふむ。まあ、そうですな。ですが噂はいくらでも捻じ曲げることはできますよ。これについてはどうお考えですかな?」
あー・・・暗に俺が他国の貴族ってことをばらすって言ってるな
要はばらして逃れてきた俺を保護したことにして婚約者にでっち上げるわけか
これがこの話の本命だな
「構いませんよ。思う存分捻じ曲げればいいんです」
「・・・どういうことですか?」
わかんないかなー・・・。ランバスさんはもう少し民の娯楽というものを考えた方がいいよ
まあ、この世界ネットがないからな。仕方がないといえば仕方がないか
「捻じ曲げれば捻じ曲げるほど面白がって各町の酒場で噂話が広がるでしょうね
どれが真実か分からない。これほど面白い物はない。そしてオルナマイトの家名は地におちるんですよ」
みんな微妙な顔してるな。そんなわけあるかってな
「落とすのは簡単ですよ。最後に俺が一言喋るものが真実になるんですからね。どうします?俺達を始末しますか?」
前世でもそうだった。噂が噂を呼びそれだけでも反響を呼ぶのに本人たちが余計な一言をこぼしてバズるなんてザラだもんね。まあ、本人が何とかしなけりゃ噂が真実になるのもあるし仕方がないっちゃ仕方がないのか
さあ、ファイナルアンサーはいかが?YES OR NO
どっちかな
「き、きさま!無礼にも過ぎるぞ!」
って・・・水差すなよお前
「バーギン殿、少し静かにしていただきたい。さて、始末するには厄介、取り込むのも厄介どうしましょうかねぇ・・・」
ランバスさん一瞬すげー威圧をかましたぞ。バーギンは返事もできずに顔を青くして椅子に座ったか。まあ、そろそろ遊びも終わりにしますかね
「まあ、そっとしておいてもらえればいいんですよ」
「ふむ。どうやら私の負けのようですな。ですがグレッド殿?」
さすがランバスさんだね。わずかの時間で答えをだしてきたか
ところで、どうしてみんな耳に手を当ててるんだ?
バーギンと俺だけ訳が分かってない・・・?
なんか嫌な予感がする
「ユレアお嬢様のお気持ちをご考慮なされておりますかな?」
「あっ・・・」
「びぇぇ!!!!!!!!!!」
うるさ!耳が耳が!しかも空のグラスが割れていってる!どんだけのハスキーボイス!
だんだんと意識が遠のいていく・・・
最後の最後にやらかしたわ・・・
あぁ、勝負に勝って試合に負けたってこいうことね
呆れるエルーナの顔を見たのを最後に俺は机に突っ伏したとな ちゃんちゃん
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