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第12話 とりあえず

いつも読んでいただきありがとうございます

 うーん・・・親父が処刑されるとはな

 アルバイン領はどうなったんだろう?


「ところで御屋形様はどのような罪で処断されたのでしょうか?」


 お。さすが我らの参謀アルトだね。痒いところに手が届くってこんな感じかな


「噂でしかありませんが構いませんか?」


「それで構いません」


 ランバスさんが俺をちらっとみる。その目は戸惑ってるみたいだな

 たぶん5歳の子供に遠慮してる感じかな。でも気にしなくていいから教えてくださいな


「そうですな。どうも王家に裏切りを働いたと聞いておりますな」


「具体的にはどうなんでしょうか?」


「そこまでは・・・ですがご嫡男も居なくなったと同時に聞いておりますからな」


 そこでランバスさんが俺をじっと見る

 まあ、言いたいことはわかる。その本人が目の前にいるからね


「ねぇ。あんたの父親が死んじゃったんでしょ?悲しくないの?」


 話を黙って聞いていたエルーナが俺に聞いてくる

 まあ態度が普通なのが不思議なんだろうな


「うーん。別に?」


 だってねぇ。アルバインだけかもしれないけど結構家を留守にしがちでさ

 まともに顔を突き合わせたことがないから悲しいって実感がわかないんだよ

 で、前世の記憶も持ってるから余計に現実味がないってやつ?


 とりあえず話を戻すとしていまあの国に戻るのは悪手か

 さてさてどうしますかね


「ふむ。グレッド様はすでに次をお考えのようですな」


 まあ。なっちゃったものは仕方ないしね。ただ気になるのはアルトの家族か

 でもアルトの生死も不明になってるから家族まで被害は及ばないはず

 まあ、そこらへんはアルトも気づいてると思うから大丈夫と思うがな


「ええ。とりあえず一旦、アルバインの姓は捨てようと思います」


「グレッド様!」


 まあ、アルトは食いつくわな

 けどお前だって気付いてるだろ?今のままだとやばいぞ

 とりあえずもう一つだけ確認しておくか


「ところで一つお尋ねしたいのですが」


「なんでしょうか?」


「アルバイン領はどうなったんでしょうか?」


「そうですな。噂でしかありませんがご嫡男も不明ということで次男の方が一時的に当主について後見人はドビー子爵がなったと聞いておりますな。このまま行方不明だと成人をもってご当主になられるやもしれませんな」


 あ。これ完全に親父はめられたな

 アルトも同じ考えに至ったか。完全に時機が一致するもんな


 あの継母とドビー子爵をどうしてくれよう

 まあ、いずれ落とし前だけはつけさせてもらうか


「ところでその情報はどこで?」


 アルトが冷静に尋ねる。肩を震わせる当たりまだまだだと思うが腹芸がその年でできるってすごいな


「ふむ。仮にも侯爵家です。いろいろな伝手があるんですよ」


 ランバスさんがウインクすると様になるな。腹芸ではランバスさんの圧勝だな

 俺たちの適う相手じゃない


 さて、そうするとこれからの方針を決めなきゃならんな


「グレッド様、一つご提案がありますが聞いていただけますかな?」


「もう、アルバインは捨てましたのでグレッドと呼び捨てで構いませんよ」


「ふむ。これはなかなかの御仁と縁を結べたかもしれませんな」


 そんな評価をしてもらえると嬉しいけどこそばゆいな


「呼び名についてはグレッド殿でもかまいませんかな?」


「ええ、殿もいりませんが様でなければ好きに呼んでください」


 ランバスさんくらいの人に様をつけられるとばれちゃうからね

 呼び捨てでも構わないけどそれはあちらが許さないっぽい


「ではグレッド殿で。そうですな・・・グレッド殿、一度オルナマイト領に身を寄せませんかな?」


 まあ、ランバスさんがそう提案してくるのは予想できてた

 さて、どうしますか・・・

 アルトの反応はと、うん、頷いてるね


「わかりました。オルナマイト領へ行ってみたいと思います」


「おお。それは良かった。ユレアお嬢様がグレッド様を大変気に入られておりますからな」


 そうなんだよねー。ユレアががっちり腕を離さないから俺の手先、真っ白とおりすぎて紫になってるよ。感覚ないもん。血圧計もびっくりな締め付けだよ

 ・・・首じゃなくてよかった


「とりあえず、身の振り方はオルナマイト領に着いてから考えたいと思います」


「そうですな。それがいいでしょう」


 という感じで話は終わりました


 ユレアさんお願いだからそろそろ締め付けをゆるめてくれる?


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