世界情勢(下)
この世界の勢力は大きく分けて三つ、いくつもの植民地を独立させ連邦として組み込むことで生まれたアガル大陸の大国、アルマニカ合衆連邦とそれを率いるエンゲル・K・ナンバー大統領、国力は一位であるが、同盟国が少なく三勢力に比べると劣る。言うなれば民主主義勢力。
オルブ大陸の大部分とムガク小大陸の一部に領土を持二つの大陸を中心としたオオルド帝国を中心とした絶対王政勢力。絶対君主制勢力や絶対主義勢力ともいう。
ニグル大陸の大部分とコルタ小大陸の一部に領土を持二つの大陸を中心としたグフス共和国を中心とした議会制民主主義勢力。間接民主主義勢力とも呼ばれている。
「この世界はすでに三度世界大戦を経験し、各国の国家元首は終末の危機を警戒している。だからこそ水面下での戦いが激しく行われる。」
転移後の日本に存在する都市は、円柱都市東京区画、円柱都市大阪区画、円柱都市愛知区画、円柱都市埼玉区画、円柱都市神奈川区画、計五つ、合計五兆八百億前後の人間が生活し、一つの円柱都市事に二兆人の人口を維持する機能が備わっている。
他の日本の土地は全て自然のみ、ハイキングだったりドライブだったりと遊びにいくことは出来るが、人間が住むのは巨大な切り株のような一つの建物の中のみ、ビルやら高速道路やらの全ての都市機能、生産基盤が収容され、計算上は大地が全て水没しても、ある日は星が氷に飲まれても、これまでと何ら変わらぬ生活を続けられる設計になっている。
「諸君、これが手に入れた外貨をはたき建設させた都市だ、」
佐渡島と対馬に、小国の国家予算並みの金額を投資し建設された情報化時代らしい都市が二つ、どちらも無数のビルが並ぶデジタル時代らしい都市ではあるが、すでにスラム街が構築され初め、公務員として宿った現地人、特に市長何て言う人間は汚職により腐敗し初めていた。
「さて、来れには理由がある。先程説明した三勢力のうちの二つは、このアルマニカ合衆連邦を敵視している。理由は簡単、自分の植民地帝国を奪い、国力一位になった国だ不愉快に思い当然、そんな国を疲弊させなおかつ利益をあげるために麻薬をばらまいた、まあ最近は関税も厳しくなり、収益が下がるなかで登場したのが我が国日本だ、」
日本は丁度良い中間点、各国がこの佐渡島と対馬の都市を汚い金で染め上げ、その汚い金に集まるマフィアや悪人が、そこらの刑務所よりもたちの悪い悪人の溜まり場を生み出した。
「それはまあ良い、こちらの経済発展の理由になるし、安定した外貨の税収が手に入る。次に技術面だ、研究都市を建設しようと思う。表向きの首都もこちらだ、建設場所は旧石川県、こちらの技術を使用した都市を建設する。」
表示されたのは能登半島の地図、
「さて、意見のあるものは?」
「問題ないかと、人員はどうしますか、」
「孤児を集め、研究員や公務員は地球の人間を派遣する。惜しみ無くこちらの技術を提供しろ、勿論相手の人柄や身元を確認した上で、そのレベルにあわせてな、で表向きの首都はどのくらいで機能する?」
「三時間後には、」
アルマニカ合衆国大統領来日六時間前の出来事である。
建設された三つの都市、これがこの世界にどれほどの影響を及ぼすのだろうか、




