世界情勢(上)
「さて、潜水艦に偽装した宇宙運用目的の大型艦載機、それが君たちが運用する潜水艦だ。君たちには水中での戦闘訓練を積んでもらう。」
「「了解しました、」」
海軍へと移動した、元宇宙艦載機パイロット、
「今回は水中での挙動に慣れてもらうためにも十時間の海洋演習を行う。」
一人乗りの潜水艦30隻の海洋演習が始まった。
「おっと、さすがに宇宙とは違うぜ、おっと海底に擦り掛けたか、宇宙の感覚で動けばぶつかるな、おっとメーターは最高震度は2000メートルっていらねえだろこんなに潜る機能、このあたりの海域は大陸棚の200メートルだろ、予定航路は…」
日本の潜水艦が海洋演習を行うのは一般に公開されていた。自由にツイート出来るアプリの、日本のホームページに簡易的に記載されているからだ。
原子力潜水艦、勿論日本の物ではない物が日本近海を航海していた。
「さて諸君、我々の目的は同盟国の戦力調査及び、他の勢力への牽制ではあるのだが、正直なところかの日本国には連邦に参加して貰いたいと思う。
しかし日本国には危機感が足りない、よって傍観だ我々には平和な航海になるだろう。」
「皇帝陛下は、アガル大陸方面に橋頭堡を確保したいと仰せだ、よって我々の力を見せ付ける。だが、遺恨が残らないよう沈めるのは最悪でも一隻沈だ、戦艦外交ならぬ潜水艦外交、そのつもりで行動しろ。」
「我等が王と国民は、アルマニカ合衆連邦を仮想敵国と考えてはいるが、同時に両国の友好も保たれている。されど強くなられては困る。つまるところ日本国にはアルマニカ合衆連邦と、我々の同盟国であって貰う。
彼方に傾かれても、こちらに傾かれて火種になられても困る。」
無数のモニターが並ぶ部屋、全てとは言わないが多くのデータを精査したものが送られてきている。
「天皇陛下、またこちらにいらっしゃるのですか?」
「フフフ、ここが一番よく見え、全てを観測出来る。何よりゲームが出来る。」
「御冗談を、ですがこちらに要らしたのであれば必要有りませんでしたな。」
「原子力潜水艦かね?」
「はい、出港時点から観測しています。」
「相手の出方で意図を読む。と言うよりかは相手の意図がこちらの予想通りかを確かめる。」
宇宙大型艦載機を試金石として使用しての実験か、結果も解りきってる。水中での戦闘データを取ることの方の方が重要だ。
「外海の試験運用ですか?」
潜水艦指揮署で、指令署を受け取った人間はそう確認する。
「いざとなれば脱出、船体を爆破処理しろ。」
人命を優先しろと言う言葉が返される。
「ガラクタよりもパイロットと言う人的資源の方が大切ですからな。」
軽い談笑、パイロットに通達される指示、その通りに動き始めたことをモニターが示している。
「成程、宇宙とは違うもんだ、シミュレーションとも違う。実際の感覚は良い最高だ。」
シミュレーション上がり、リアルなゲームの成績により成績を出したのちに軍に入った人物をそういう。こういう軍人は優秀な成績を残すか、引退するかに別れる。
「何!?軍隊らしくねえな、指定海域の中で自由行動とはな、ただ性能のリミットが邪魔だな、縛りプレイと考えるか。」
彼の乗る潜水艦の近海にて、一隻の原水力潜水艦が水中発射管を開く。管内にゆっくりと水を注入し、魚雷の深度調定を行う作業は数秒とかからず済まされる。
「騒音をまき散らしていますね、その分速度は速いようです。」
「魚雷発射、目標の三メートル先で自爆させろ。」
「魚雷発射します。」
一本の魚雷が発射される。
「ん?ああ水中のミサイルか魚雷とか言ったか、面白れぇ性能比べと行こうぜ。」
その場で艦首の向きを変えて進む。
「日本潜水艦こちらに来ます。」
「バカな血迷ったか!!」
「魚雷、回避されました。」
一瞬の驚愕、即座に冷静に対応し回避行動を取る。
「魚雷こちらに来ます。」
「魚雷迎撃、日本潜水艦は?」
「近すぎる、ぶつかる。」
すれすれの距離にまで接近した原子力潜水艦と、大型艦載機。
「あ、あっぶねー、興奮するとついやっちまう。」
アドレナリンの分泌が止まり、冷静なって自分の行動に恐怖を思う。
「はっきりしたな、アルマニカ合衆連邦の意図、何処がアルマニカ合衆連邦の敵で、二つの勢力の戦争を取り持ち利益を得てるか。この流れを作ったのは、二つの勢力に恨まれているアルマニカ合衆国、一勢力を戦争状態から中立へと変えた、傑物だなあの国の大統領は、中立側へと移った勢力も冷静な判断を出来る人間だな。」




