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ルーファの救済  作者: 伊丹 喜助
3章

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イヅル国の始まり


昔々 あるところに物の怪の世界がありました

物の怪の世界では妖魔という不思議な形をした生き物がたくさん住んでいました

羽が4つ生えた妖魔 足が6本ある妖魔 森を覆い尽くす妖魔

様々な妖魔が物の怪の世界に住んでいました


物の怪の世界では麒麟(きりん)とよばれる妖魔が王様でした

麒麟様は 鹿の体と牛の尻尾 馬の足 頭の中に角がある 美しい妖魔でした


そんな麒麟(きりん)様はある日ふと気になって人間の世界を覗きました


人間の世界では 人間が食べ物に飢え 病気にかかり 良い人が悪い人に襲われていたりと

とても苦しい事がたくさん起こっていました


それをとても可哀想に思った麒麟(きりん)様は 特別な力を人間に授けるため

聖女と呼ぶ人間を創り 人間の世界に送りました


麒麟(きりん)様は聖女を助けるため 特別な妖魔を4匹 人間の世界に送りました

麒麟(きりん)様に選ばれた妖魔 玄武(げんぶ) 水龍(すいりゅう) 白虎(びゃっこ) 朱雀(すざく)は 聖女と共に人間の世界を巡りました


聖女は人間を助けるため妖魔の力をかりて扱う秘術を人間に伝えました

作物を実らせる術 病気を癒す術 悪い人を退ける術

様々な術を人間に伝えました

人間はとても豊かになりました


聖女は秘術を扱える人間を守るため国を作りました

聖女は日が出ずる場所に国を作ったためその国をイヅル国と名付けました

人間はさらに豊かになりました


聖女には人間の弟子がいました

その弟子は聖女の事を大変妬ましく思っていました

人間が豊かになり聖女が称えられるたびに弟子は苦しくなりました


ある日 聖女を称える祭典がありました

聖女はとても楽しく過ごしていましたが

耐えられなくなった弟子が聖女を神殺しの剣で一突きし聖女は死んでしまいました

これを見た英雄トキは聖女の仇を取るため 神殺しの剣で弟子を退治しました


麒麟(きりん)様は聖女が死んでしまった事で大変悲しんでいましたが

仇の弟子を取った英雄トキに感謝の念を抱いていました


弟子を退けた褒美として 麒麟(きりん)様は英雄トキをイヅル国の長とするよう天命を授けました

それからはイヅル国では英雄の一族が人間の長となり人間を導く事となりました


これがイヅル国の始まりです


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