表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
氷室の野望(仮)第弐巻 ~立志編~  作者: 和音


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/15

8 続きからはじめる(1570年6月27日 織田家)【出陣】


『1570年6月27日 織田家――』



朝。


第一陣の柴田勝家、副将である森可成、森可隆に率いられた10,000が出立した。

その隊列は見事に規律正しく、沿道から見守る人々から時折声援が飛ぶ。


ゲームの世界でありほとんどの兵がAIが作り出したものとはいえ、その世界の中でも人は血を流し、死に、笑い、涙を流し、そして生きている。


このゲームに初めて入った時、そのすべてが感動だった。喜びだった。

それは、あまりにもリアルすぎたからだ。

だからこそ、今は現実と同じような不安と、悲しみも感じていた。


これは今の世の中で遊ばれているシミュレーションゲームでは絶対に感じられないものだ。

むしろ、遊びの世界でここまで感じる必要も無いと、今なら思える。


だからこそこの戦は負けられない。

この2年間、このゲームの世界の美濃と尾張に住む人々は、私を信じて従ってきてくれた。

例え人工的に作られた人々だとしても、その思いに報いるためにも喜びを与えていくためにも、必ず勝つ。

「信広」

「はっ」

岐阜城本丸から共に隊列を見下ろしている信広(誠人)に言う。

「必ず勝つぞ」

「ははっ!!」




--------------------------




その日の昼過ぎ、太陽が中天を過ぎる頃。


第二陣が出立。

大将の池田恒興と副将の羽柴秀吉、羽柴秀長が率いるのは8,000だ。

「殿ーー! 先に行って参りまする!!!」

秀吉が岐阜城本丸から見下ろしている私に向けて叫ぶ。

よく通る声だ。

「気張れーーー!」

私が本丸から叫び返すと、皆が頭を下げたのち

「「「おうっ!!!!」」」

と応じて、これまた見事な隊列で出立した。




--------------------------




翌日の1570年6月28日、朝。


岐阜城大広間に鎧を着た織田信広と副将の安藤守就が伏せて出立の挨拶に来た。


「殿。それでは出発いたします」

信広。

「ん。儂もすぐに参る」

「「ははっ」」

二人は頭を深く下げたのち、広間を出て行った。

第三陣のその数は5,000だ。



続けて、徳川勢の5,000も出立した。

徳川勢は近江には深入りせず、美濃の西で退陣予定である。



そしてその日の昼。

いよいよ本隊の我々が出陣。


数は7,000で私と前田利家と黒田官兵衛。

それに浅井長政が同行する。

戦況によっては長政に先行させることも視野に入れてはいる。


「さあ、行くぞ!」

「「「おおーーーー!!!」」」

私が一声叫ぶと皆が応じ、予定通り本隊も出立した。



後詰は明日朝に出立する。




--------------------------




その日、1570年6月28日の夕刻。



行軍は順調に進み、本隊は大垣城に入っていた。

広間で夕餉を食べているところに伝令が来た。


「申し上げます!」

「うむ」

利家が応じる。


「各隊はそれぞれ無事に着陣なされたとの由!

第一陣は長浜、第二陣はそこから2里後方の能登瀬、第三陣と徳川勢は今須まで至っております!」

「あいわかった。ご苦労であった!」

「ははっ」


利家はこちらに向き直り

「殿。ここまで順調にございますな」

笑みを浮かべて言う。


「第二陣が能登瀬に陣を構えられたのは大きいですな。

明智にも動きは見えませぬ」

官兵衛も安堵している。


「皆もようやってくれた。今宵は早めに休むがよい。

いよいよ明日が最初の勝負どころだ」

私がそう言うと、皆も生き生きとした顔で「ははっ」と応じた。



この時点では誰も思っていなかったのだ。

まさかあんな事になろうとは――




<1570年6月27日時点>

―歴史乖離率:12.5%

―安定化モジュール:出力上昇

―現実世界アンカー不安定率:不明(無効化処理済)

―管理者権限保有者:氷室真紀


<織田家>

織田信長 (36)…統86  武76  知85  政81  魅88 【真紀】

織田信広 (38)…統64  武77  知81  政83  魅84 【誠人】

浅井長政 (25)…統82  武84  知75  政77  魅81

柴田勝家 (44)…統89  武88  知61  政70  魅85

丹羽長秀 (35)…統82  武75  知83  政82  魅79

羽柴秀吉 (33)…統79  武67  知84  政80  魅86

林秀貞  (57)…統53  武44  知72  政76  魅60

前田利家 (31)…統80  武85  知69  政67  魅76

池田恒興 (34)…統72  武73  知72  政74  魅76

村井貞勝 (50)…統41  武33  知75  政90  魅84

羽柴秀長 (30)…統73  武64  知80  政85  魅88

森可成  (47)…統77  武80  知68  政65  魅69

森可隆  (18)…統74  武66  知78  政79  魅73

佐久間信盛(42)…統65  武70  知54  政52  魅48

黒田官兵衛(24)…統80  武63  知95  政82  魅77

<明智家>

明智光秀 (42)…統86  武80  知94  政78  魅81 【芳香】

細川藤孝 (36)…統76  武63  知88  政84  魅80

<松永家>

松永久秀 (62)…統85  武87  知88  政76  魅66

<徳川家>

本多忠勝 (22)…統73  武86  知59  政49  魅79

榊原康政 (22)…統75  武82  知72  政60  魅74

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ