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氷室の野望(仮)第弐巻 ~立志編~  作者: 和音


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7/15

7 続きからはじめる(1570年6月26日 織田家)【結集】


『1570年6月26日 織田家――』



徳川勢着陣の翌日。

信長(真紀)は自ら決めた陣触れについて、信広(誠人)が発表していた。


「第一陣――大将は柴田勝家、副将は森可成、森可隆とする。その数10,000!」

「「おおー」」


「続いて第二陣――大将は池田恒興。副将を羽柴秀吉、羽柴秀長に命じる。数は8,000とする」

「「おおーっ!!」」


「続いて第三陣。大将は某、織田信広。副将は安藤守就とする。5,000!」

「「おおー」」


「本隊は殿と、副将にここには居らぬが前田利家と黒田官兵衛。7,000」

「「なんと!」」

「「おおー!」」


「後詰は佐久間信盛とする。率いる兵は3,000とする」

「ははーっ」


「そして徳川勢は遊撃隊として南近江への備えとして美濃西へ布陣頂きたい」

「承知仕りました!」



織田軍33,000、徳川軍5,000の総勢38,000人。

対するは浅井軍約6,500人だ。

 ※浅井軍の数は、忍びの情報収集結果のウインドウ表示によるもの。

岐阜城は林秀貞、清須城は村井貞勝に全権を委任し、美濃と尾張のほぼ全総力を結集した。


最後に私から。

「明日、第一陣より出立する!

此度は織田家の総力を挙げての戦だ。

みな、死力を尽くせ!!」


「「「おおーーーーーっ!!!」」」

意気揚々と皆が応じる。


よし。

士気は十分に高い。

必ずや、勝つのだ――。




--------------------------




陣触れが終わり部屋へ戻ると、すぐに小姓が来た。


「申し上げます。黒田官兵衛様、前田利家様がお戻りになられました」

「すぐに通せ。そして信広も呼べ」

「はっ」

小姓が駆けて行く。



数分後――


廊下に数人の足音が響く。

部屋の前に来ると皆止まり

「失礼いたします」

利家の声だ。

「入れ」

そう言うと障子が開き、三人が入ってきた。


前田利家。

黒田官兵衛。

そして、見慣れぬ男。


「ただいま戻りましてございます」

利家が伏せて言う。

続けて

「――義兄上(あにうえ)……。お久しゅうございます。浅井長政にございます」


―あれ、会ったことあるのか……。

見慣れぬ男は浅井長政であった。


―氏名:浅井長政(25)

―統率:82

―武力:84

―知力:75

―政治:77

―魅力:81



「よう生きていてくれた」

「はっ……お助け頂き感謝の申しようがございませぬ」

長政が頭を深く下げた。

「何を言うか。当たり前だ」

「……お市のことはまことに……」

「長政、よい」

遮って言う。

「其方のせいではない。足利義昭と明智光秀に足元を掬われた儂のせいだ」

「何を……」

長政の口から嗚咽が漏れる。


「長政殿。改めてよう生きていてくれた」

「ははっ」

涙をこらえて長政が応える。


「さて、長政殿。早速だが我らは明日小谷城へ向けて出立する」

「はい」

「其方はどうする?」

しばらく無言。


すると後ろから

「恐れながら申し上げます」

官兵衛だ。


「許す」

「はっ。此度の小谷攻め、長政殿もお連れするべきかと」


それは私も考えていた。

北近江には未だに長政に忠誠を誓うものも多い。

それに織田軍の旗印(はたじるし)として長政を掲げる事で大義名分も大いに立つ。


だが……


「官兵衛。まずはよく長政殿を助け出してくれた」

「ははっ」

官兵衛が頭を下げる。

「儂もそれを考えなかったわけではない」

「はっ……」

「しかしさすがに性急すぎると思うてな」


すると

「義兄上」

長政が口を挟んだ。

「お許し頂けるのであれば、某を御同行させて頂きたい」


やはりそうくるか。


「……大丈夫なのか?」

「何の問題もございませぬ」

長政が真っすぐに此方を見つめて言いきる。


一拍。


「……わかった」

長政、官兵衛、利家がわずかに頭をさげる。

「先に言うておく」

私は続けて言った。

「小谷城を、北近江を得たのちは……長政殿。其方に任せようと思うておる」

「……なんと」

長政が驚いて目を丸くしている。


「なに、格好つけているわけでも善意によるものではないぞ」

私は少し笑みを浮かべて続ける。

「織田家には人材が足らぬ」

三人を見渡して表情を引き締めて続ける。

「いま、北近江を手に入れたところでイチから領内整備する余裕もないのだ」

続いて長政の目を見て

「そして、北近江を制したのち、畿内は間違いなく乱れる」

「……なるほど」


「長政殿。そなたの手腕に不安も問うところも無い。

浅井家を結集させ、北近江を頼みたい」

私は少し頭を伏せて言った。

「義兄上。お()めください」

長政ははきとした声で続けた。

「義兄上の御期待に必ずや沿ってみせます」

そう言って深く頭を下げた。


私はふっと笑い

「頼むぞ」

と言うと続けて

「何を言おうが、まずは獲らねば始まらん。

長政殿含め、二人も本隊付けとして同行せよ」


「「ははっ」」

三人が応じた。



いよいよ北近江攻めの始まりである。




信長と長政は、真紀の日付スキップ中に何度か会った事があったそうです。


<1570年6月26日時点>

―歴史乖離率:12.5%

―安定化モジュール:出力上昇

―現実世界アンカー不安定率:不明(無効化処理済)

―管理者権限保有者:氷室真紀


<織田家>

織田信長 (36)…統86  武76  知85  政81  魅88 【真紀】

織田信広 (38)…統64  武77  知81  政83  魅84 【誠人】

浅井長政 (25)…統82  武84  知75  政77  魅81  new

柴田勝家 (44)…統89  武88  知61  政70  魅85

丹羽長秀 (35)…統82  武75  知83  政82  魅79

羽柴秀吉 (33)…統79  武67  知84  政80  魅86

林秀貞  (57)…統53  武44  知72  政76  魅60

前田利家 (31)…統80  武85  知69  政67  魅76

池田恒興 (34)…統72  武73  知72  政74  魅76

村井貞勝 (50)…統41  武33  知75  政90  魅84

羽柴秀長 (30)…統73  武64  知80  政85  魅88

森可成  (47)…統77  武80  知68  政65  魅69

森可隆  (18)…統74  武66  知78  政79  魅73

佐久間信盛(42)…統65  武70  知54  政52  魅48

黒田官兵衛(24)…統80  武63  知95  政82  魅77

<明智家>

明智光秀 (42)…統86  武80  知94  政78  魅81 【芳香】

細川藤孝 (36)…統76  武63  知88  政84  魅80

<松永家>

松永久秀 (62)…統85  武87  知88  政76  魅66

<徳川家>

本多忠勝 (22)…統73  武86  知59  政49  魅79

榊原康政 (22)…統75  武82  知72  政60  魅74

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