5 続きからはじめる(1570年6月25日 織田家・浅井家)【ブチギレ久政】
『1570年6月25日 織田家――』
徳川軍が岐阜城に到着した。
数は5,000。
東に今川と武田という大国と対しながらもこれほどの援軍を送ってくれた。
大将は本多忠勝、副将は榊原康政だった。
二人は岐阜城の大広間に通されていた。
この二人は、真紀(最初は亀姫)と誠人(最初は本多正信)が初めてこの世界に踏み入れた時に出会った、最初の武将である。
※徳川家康は武将というより君主なので。
その時よりも二人とも能力が大きく上昇していた。
氏名:本多忠勝(22)
統率:69 → 73
武力:85 → 86
知力:57 → 59
政治:49
魅力:75 → 79
氏名:榊原康政(22)
統率:71 → 75
武力:79 → 82
知力:65 → 72
政治:57 → 60
魅力:70 → 74
どちらも一線級の武将だ。
「遠いところご苦労であった」
「「ははーっ」」
私(信長)が声をかけると、二人とも伏せて応じた。
「此度は5,000もの兵を連れて来てくれて、非常にありがたく思う」
信広(誠人)が続けて言う。
「織田様の御頼みならば、と主である家康も力を振り絞り、我らを遣わせましてございます」
忠勝が言う。
「忝い」
私からは一言。
「早速だが、岐阜城の北側に陣所を設けておる。
数日後には出陣予定だが、それまではそこでお休み頂きたい」
林秀貞が言うと
「「ははっ」」
忠勝と康政はそう言って大広間を辞した。
二人が去ると
「これは心強いですな」
丹羽長秀が言う。
「さすが三河武士よ。動きも整然としていて素早い」
柴田勝家が言う。
そう。
パラメータで見たところ、徳川軍の訓練度は何と96。
ちなみに我ら織田軍は83だ。
いまだ兵農混成の軍とはいえ、織田軍の83は決して低くない。
徳川軍は主に農民を集めているにも関わらず、この訓練度。
どれだけ凄いのか、数値にも表れている。
「今回、徳川軍には遊撃の位置付けでまずは西への備えに回ってもらう」
信広が皆を見渡して言う。
そして
「浅井の小谷城攻めはあくまで織田軍が主役だ。死力を尽くせ」
私が言う。
続けて
「出陣は明後日。陣触れは明日行う」
「「「ははーっ」」」
うんうん。士気は高いぞ。
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浅井家、小谷城――
同じ頃。
朝。
現当主の浅井久政は相当に苛立っていた。
「明智殿から何も来ぬのか!?」
家臣たちが集まっている広間に久政の怒声が響く。
―織田・徳川の連合軍が北近江攻めのため岐阜に集結している。
この情報は早くから知らせが来ていた。
久政はすぐに明智光秀へ救援要請を出した。
ここ最近手切れになりかけている朝倉家へも。
当然ながら朝倉は日和見だ。
これは仕方がない。ダメ元だった。
「次はおぬしらだ」と脅しても、直接その脅威を受けているわけでもなく、むしろ足利義昭の殺害に与したうえ「領地を寄越せ」と言っている浅井家に味方するわけがない。
問題は明智家である。
光秀の誘いに乗って浅井家を再び我が手中に収めたものの、それ以降は上手くいっているとは言い難い。
むしろ北の朝倉家、東の織田家に脅威を受け続けている。
誘いに乗らなければ――
そう思わない日は無い。
しかし、格下であった織田家の傘下に甘んじ、北近江を上手く使われること。
とても受け入れられるものではなかった。
それに若狭だ。
あそこを浅井家が治めれば淡海乃海(琵琶湖)との相乗による経済効果は計り知れなかった。
しかし、それも上手くいかなかった。
明智光秀が先走って義昭を殺害してしまったからだ。
それでも、もはや引き返せない。
やるしかないのだ。
「申し上げます!」
鎧を来た伝令が駆け込んできた。
「なんだ!評定中であるぞ!!」
家臣の一人が声を上げて叱咤する。
しかし伝令は続けた。
「恐れながら!浅井長政様、御姿が消えたとの由にございます!!」
―なんだと?
長政の身柄は小谷城近くの寺にあった。
城内に居ては、不穏分子が長政を担ぐ可能性があったからだ。
「十分に見張りをつけていたであろう!」
久政が狼狽気味に怒鳴る。
「はっ。昨夜ついていた見張りの者たち六名は皆、一刀に切り捨てられておりました」
何でことだ。
恐らくは織田の手の者であろう。
「すぐに国境を固めよ!逃がしてはならん!!」
「……もう間に合いますまい」
家臣の一人が遮るように言う。
その声の主は、末席に座っていた藤堂高虎(14)であった。
「貴様っ……!」
久政、ブチギレ寸前。
(というか既にブチギレである)
「殿。この期に及んでは止む無しでございます」
高虎は両手を床につき頭を下げながらも、声音は落ち着き諭すように言った。
「分かっておるわ!」
久政はそう叫ぶと、高虎に向かって手に持っていた扇を投げつけた。
高虎は避けもせずそれを顔に受けると、額から血が流れた。
それでも高虎は上座を見続け、微動だにしない。
「くっ……もうよい!皆の者、戦支度じゃ!!」
久政はそう言って座を立ち、広間を出て行った。
<1570年6月25日時点>
―歴史乖離率:12.5%
―安定化モジュール:出力上昇
―現実世界アンカー不安定率:不明(無効化処理済)
―管理者権限保有者:氷室真紀
<織田家>
織田信長 (36)…統86 武76 知85 政81 魅88 【真紀】
織田信広 (38)…統64 武77 知81 政83 魅84 【誠人】
柴田勝家 (44)…統89 武88 知61 政70 魅85
丹羽長秀 (35)…統82 武75 知83 政82 魅79
羽柴秀吉 (33)…統79 武67 知84 政80 魅86
林秀貞 (57)…統53 武44 知72 政76 魅60
前田利家 (31)…統80 武85 知69 政67 魅76
池田恒興 (34)…統72 武73 知72 政74 魅76
村井貞勝 (50)…統41 武33 知75 政90 魅84
羽柴秀長 (30)…統73 武64 知80 政85 魅88
森可成 (47)…統77 武80 知68 政65 魅69
森可隆 (18)…統74 武66 知78 政79 魅73
佐久間信盛(42)…統65 武70 知54 政52 魅48
黒田官兵衛(24)…統80 武63 知95 政82 魅77
<明智家>
明智光秀 (42)…統86 武80 知94 政78 魅81 【芳香】
細川藤孝 (36)…統76 武63 知88 政84 魅80
<松永家>
松永久秀 (62)…統85 武87 知88 政76 魅66
<徳川家>
本多忠勝 (22)…統73 武86 知59 政49 魅79 Re
榊原康政 (22)…統75 武82 知72 政60 魅74 Re




