23 続きからはじめる(1570年10月12日 明智家)【野望】
『1570年10月12日 明智家――』
「その汚いモノは捨てろ」
明智光秀は淡々と小姓に命じた。
すると小姓はすぐにそのモノを手に持ち部屋から出て行った。
部屋に居た者は何も言葉を発しない。
細川藤孝。
一色藤長。
明智秀満。
光秀はモノと一緒に送られてきた書状に目を通している。
「裏切り者の末路、か……」
書状を見ながら独り言ののち、その書状を投げ捨てた。
そして笑いながら
「織田信長がようやく"らしく"なってきたでなはいか」
言い放つ。
「殿」
藤孝が渋面でようやく口を開いた。
「さすがに笑い事ではありますまい」
「なぜだ?」
「なぜ、とは……」
「たかが駒が一つ減っただけだ」
のうのうと光秀が言い放つ。
「殿!」
藤孝が我慢ならず声を上げる。
「藤孝」
光秀は落ち着いた声音でそれを遮る。
「こんな些事でいちいち怒るな」
「些事……ですと?」
藤孝が抑えながら言う。
「そうだ。このようなことは些事にすぎぬ」
そして続ける。
「そんな事よりも、来るぞ」
光秀は変わらずたんたんと言う。
「来る、とは?」
藤長が聞く。
「わからぬか?信長が上洛してくるぞ」
光秀が答える。
「まさか……」
藤長が薄笑いしながら言う。
「後背の憂いは無い。また近江、若狭を手に入れた。朝倉もまた怖気づいて動くことはなかろう」
光秀。
「いや、しかし……」
藤長。
「お前は無能すぎる」
光秀がバッサリと斬る。続ける。
「信長はいま動かねば、動くときは無くなる」
そして。
「秀満」
「はっ」
「諸将に戦支度を命じよ。今度こそ信長の首を獲る」
「ははっ!!」
「その前に……」
光秀が藤孝を見る。
「藤孝」
「……は」
「軍議と称して呼び寄せたのち松永久秀を討て」
「は?」
唖然として光秀を見る藤孝。
「は?じゃないんだよ。久秀を討てと言ってんの」
光秀がイラッとしながら言う。
「何故にございますか?」
藤長が聞く。
光秀がはあーっと大きく一息ついて答える。
「あれはね、信長と通じている」
藤孝が反応する。
「なんですと?」
「だからこそ信長は攻めてくるんだよ。
こっちが迎撃のために南近江まで出たら東と南から。
京で待ち構えても同じ。挟撃される」
「まさか……」
藤孝が脂汗を書きながら思案している。
「そのまさかだよ。だから今のうちに討つのよ」
光秀が言う。
「もし間違いであれば……」
「かまわない」
藤孝の言を遮って光秀が言う。
「間違いでもかまわない。リスク……じゃない、不安要素は徹底的に取り除く」
光秀は半笑いで続ける。
「まあ、間違いじゃないけどね」
そして。
光秀が立ち上がると笑みを消して鋭く言う。
「いいかい?今は乱世だ。
正義を貫きたければ権力を取ってからだ。
権力さえ取れれば不義も義となる」
そして鋭く三人それぞれを見たのち
「その為には私は何でもやる」
そう言い放った。
<1570年10月12日時点>
―歴史乖離率:12.5%
―安定化モジュール:出力上昇
―現実世界アンカー不安定率:不明(無効化処理済)
―管理者権限保有者:氷室真紀
<織田家>
織田信長 (36)…統86 武76 知85 政81 魅88 【真紀】
織田信広 (38)…統64 武77 知81 政83 魅84 【誠人】
柴田勝家 (44)…統89 武88 知61 政70 魅85
丹羽長秀 (35)…統82 武75 知83 政82 魅79
羽柴秀吉 (33)…統79 武67 知84 政80 魅86
前田利家 (31)…統80 武85 知69 政67 魅76
池田恒興 (34)…統72 武73 知72 政74 魅76
村井貞勝 (50)…統41 武33 知75 政90 魅84
羽柴秀長 (30)…統73 武64 知80 政85 魅88
森可成 (47)…統77 武80 知68 政65 魅69
森可隆 (18)…統74 武66 知78 政79 魅73
佐久間信盛(42)…統65 武70 知54 政52 魅48
黒田官兵衛(24)…統80 武63 知95 政82 魅77
藤堂高虎 (14)…統75 武77 知80 政71 魅74
<明智家>
明智光秀 (42)…統86 武80 知94 政78 魅81 【芳香】
細川藤孝 (36)…統76 武63 知88 政84 魅80
<松永家>
松永久秀 (62)…統85 武87 知88 政76 魅66
<徳川家>
本多忠勝 (22)…統73 武86 知59 政49 魅79
榊原康政 (22)…統75 武82 知72 政60 魅74
服部半蔵 (32)…統73 武83 知74 政45 魅73
<浅井家>
浅井長政 (25)…統82 武84 知75 政77 魅81
<武田家>
真田昌幸 (23)…統80 武72 知85 政83 魅74 【卓】




