20 続きからはじめる(1570年10月2日 織田家)【裏切者】
連休に伴い更新が長く滞りすみませんでした(汗
『1570年10月2日 織田家――』
昨日に続いて朝から岐阜城大広間では評定が行われていた。
とはいえ、今日は出兵準備のための実務者クラスでの評定であり、他家は参加していない。
当主の信長(真紀)が参加していないので、正確には評定ではなく打ち合わせだ。
林秀貞。
柴田勝家。
丹羽長秀。
羽柴秀吉。
黒田官兵衛。
打ち合わせの内容は、陣立て案から足軽大将以下の編成、兵站の準備状況の共有化など多岐に渡る。
その合間の休憩中。
「昨日殿が言われていた策というのはまだ教えて頂けぬので?」
秀吉が官兵衛を見て聞く。
「申し訳ございませぬ。今はまだ……」
「ふむ……」
「策の中身が漏れれば、策になり得ませぬゆえ……」
官兵衛が答える。
「よい。不満なわけではない。殿がそうご判断されたのじゃ。異論は無い」
秀吉が笑みを浮かべて官兵衛へ言う。
「はっ」
官兵衛が頭を下げる。
その時、大広間から信長の私室へと繋がる廊下の方から数人の足音が聞こえてきた。
一同は会話をやめて音のする方を見る。
すると入ってきたのは信長と信広(誠人)、そして徳川家家臣の服部半蔵であった。
「殿!」
秀吉が言い平伏すると、皆も同じように平伏した。
「何かございましたか?」
勝家が聞く。
なぜなら入ってきた三人共が険しい表情をしていたからだ。
信長は上座へ、右前に信広、左前に半蔵が座る。
そして
「皆、頭をあげよ」
信広が言う。
皆がゆっくりと頭を上げた。
「打ち合わせの最中だが許せ」
信長が言う。
「いえ、何が……?」
勝家が再び問う。
「信広」
信長が目で信広へ合図して発言を促す。
信広は一礼したのち皆へ向き直ると言った。
「昨夜、ある変が生じた」
皆がざわつく。
「半蔵殿」
信広が半蔵へ振る。
「は。それでは某よりお伝えいたします」
半蔵は信長と信広へ軽くお辞儀をしたのち皆へ向くと続けた。
「昨夜、不審な者を捉えました」
しばし間を置いて
「不審な者とは?」
長秀が問う。
「実は某、信長様の御依頼により皆様の周辺警護のため、手の者を使い張っておりました」
半蔵が答えると再び皆がざわつく。
「三河の変の事を鑑み、明智家による暗殺を防ぐためであった」
信広が補足する。
「すると昨夜、ある御方の部屋より忍びが出てまいりました」
半蔵が引き継いで続けて言った。
「忍びだと?」
長秀が聞く。
「左様。その忍びを捕えましてございます」
半蔵が答えると
「服部殿。我らも忍びは使う。警護と言いながら何故他家の其方が捉えたのだ?」
長秀が詰問するように続けて聞いた。
しばし間を置いたのち
「その忍びが、明智家に属する者だったためです」
半蔵が答えると、その場がひときわ大きく騒めいた。
半蔵が続ける。
「その忍びは、これを持っておりました」
そう言うと、懐から一つの紙切れを出した。
そこに書かれていたのは
――織田軍上洛。
――徳川、浅井は参加せず。
――軍編成は不明。
「これは……」
長秀が狼狽える。
「長秀殿。お分かりだな?」
信広が言う。
「これは……その者が明智家へ通じていると申されておるのか?」
長秀が信広を見て問う。
「いかにも」
半蔵が答える。
「お待ちくだされ」
秀吉が言う。
「何だ?」
信広が答える。
「罠、という事はありえませぬか?」
秀吉が言うと続ける。
「例えば書を作り、その忍びはわざと捕まり内紛を起こさせる」
官兵衛が横から口を出した。
「それはありますまい」
「何故じゃ?」
秀吉が苛立ちながら官兵衛へ聞く。
「紙でございます」
「紙……?」
秀吉が紙切れを見て呟く。
「その紙は、織田家のごく限られた重臣の方々にのみ配られている上物でございます」
「何と……」
すると信広が言う。
「その通りにござる」
半蔵が引き継ぐ。
「仮に紙を手に入れたとしても、筆跡をも完璧に真似るのは難しゅうございます」
そして。
「何か申し開きはあるか?秀貞」
信長は林秀貞を見て言った。
<1570年10月2日時点>
―歴史乖離率:12.5%
―安定化モジュール:出力上昇
―現実世界アンカー不安定率:不明(無効化処理済)
―管理者権限保有者:氷室真紀
<織田家>
織田信長 (36)…統86 武76 知85 政81 魅88 【真紀】
織田信広 (38)…統64 武77 知81 政83 魅84 【誠人】
柴田勝家 (44)…統89 武88 知61 政70 魅85
丹羽長秀 (35)…統82 武75 知83 政82 魅79
羽柴秀吉 (33)…統79 武67 知84 政80 魅86
林秀貞 (57)…統53 武44 知72 政76 魅60
前田利家 (31)…統80 武85 知69 政67 魅76
池田恒興 (34)…統72 武73 知72 政74 魅76
村井貞勝 (50)…統41 武33 知75 政90 魅84
羽柴秀長 (30)…統73 武64 知80 政85 魅88
森可成 (47)…統77 武80 知68 政65 魅69
森可隆 (18)…統74 武66 知78 政79 魅73
佐久間信盛(42)…統65 武70 知54 政52 魅48
黒田官兵衛(24)…統80 武63 知95 政82 魅77
藤堂高虎 (14)…統75 武77 知80 政71 魅74
<明智家>
明智光秀 (42)…統86 武80 知94 政78 魅81 【芳香】
細川藤孝 (36)…統76 武63 知88 政84 魅80
<松永家>
松永久秀 (62)…統85 武87 知88 政76 魅66
<徳川家>
本多忠勝 (22)…統73 武86 知59 政49 魅79
榊原康政 (22)…統75 武82 知72 政60 魅74
服部半蔵 (32)…統73 武83 知74 政45 魅73
<浅井家>
浅井長政 (25)…統82 武84 知75 政77 魅81




